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"鉄の女"と呼ばれた英国のマーガレット・サッチャー元首相を演じ、今年度のアカデミー主演女優賞を受賞した米女優のメリル・ストリープ。
映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』のPRのためフィリダ・ロイド監督とともに来日中だが、7日に都内で行われた記者会見の席では、オスカー女優から日本の野田佳彦総理へ"演技指導"の提案が飛び出した。

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サッチャー元首相――英国史上初の女性首相として11年にわたる長期政権を維持しながら、一方では痛烈な批判の対象ともなった政治家。男社会の中で権勢を振るい"鉄の女"のニックネームにふさわしい強く厳しかったリーダーも、今や86歳の老齢。現在は認知症に苦しみながら一人静かに晩年を送っているという。そんなサッチャー氏の栄光と挫折の半生を描いた同作で、同氏の若い頃から晩年まで40年の歳月を演じたのが名女優ストリープだ。

「私はアメリカ人ですから、英国においてはアウトサイダー。そんな私が、英国で愛され、また同様に憎まれた女性を演じるということは非常に難しいことだった」と撮影を振り返ったストリープ。難しい役どころであることに加えて、実在の人物、しかも存命中の元政治家役を演じることについて「非常に責任がある」と真摯に向き合い、「正確であること、そして真実に近い役を作っていくこと(を心がけた)。彼女が生きた人生に、われわれは自分を重ね合わせることが出来るような演じ方をしたかった」との役作りをして臨んだという。

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「たとえ首相になっても女らしさを失わなかったという点が、彼女の非常に素晴らしいところだと思う。政治家ですし男社会に生きる人間ですから、女らしさを捨てたいという誘惑はあったと思う。でも、彼女は決して(女らしさを)捨てなかった。いつもハンドバッグを持ち、ヒラヒラしたブラウスを着ていた。でも、決して自分に許さなかった女らしさは"涙"とか"笑い"、つまり女のもつ弱々しいところは見せないということを自分に課していた」

サッチャー氏の魅力についてストリープはそう語る。国家の未来を担うリーダーであり、しかし家に帰れば一人の母であり妻――鉄の女の仮面の裏に隠されたサッチャー氏の光と影をスクリーンに描き出し、その堂々たる演技で前評判通り第84回アカデミー主演女優賞を受賞した。

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そんなストリープに、同作で首相役を演じたとあって報道陣から「日本の野田首相にアドバイスは?」とコメントの要求が。唐突な質問に一瞬、苦笑いを浮かべたが、そこはオスカー3度受賞を誇る名優。「もし野田首相が演技に関するアドバイスをお求めなら、どうぞ私のところへいらしてください(笑)」と貫ろくたっぷりの切り返しで、報道陣を笑わせた。

また、この日は映画のヒットを祈願して、「鏡開き」が行われた。目新しい日本流の行事に、イベント前から非常に楽しみにしていたというストリープは、酒たるが登場するとロイド監督と顔を見合わせてキャッキャと無邪気な笑顔。「大ヒット!」と日本語の掛け声とともにフタを割るや、指で酒をペロリと味見してニッコリ。おちゃめな魅力を振りまいた。

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マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』は3月16日(金)より全国公開。

(取材・撮影/H14+HEW)



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