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ロンドンの街を軽快にダンスしながら闊歩する、何ともストレンジなコラージュ人間。その正体とは......?



イギリスのロックバンド・ブラーのギタリストであり、ソロとしても活動するグレアム・コクソン。彼の新作「What'll It Take」のPVに次々と現れるのは、22か国85人もの彼のファンである。ファン自身が撮影して投稿した映像を、踊りながら歩くひとりの人間にモンタージュ。ダンサブルな音楽と相まって、奇妙で中毒性のある映像作品に仕上がっている。

顔や胴体、足などのパーツに分けられ、つぎはぎにされて登場するファンたちは、性別も年齢も国籍もバラバラ。映り込んだ背景は、海辺や公園、雪景色もあれば、家の中や電車の中、スポーツジムもあり、彼ら一人ひとりの日常が垣間見える。ついでに撮影機器もビデオカメラやデジタルカメラ(デジカメ)、携帯電話と異なるため画質もさまざまだが、あえてざっくり切り取り、その粗さを生かしたつくりになっている。

サムネイル

※画像は動画のキャプチャーです


素材となった映像は、アーティスト本人がサイトなどを通してファンに投稿を募り、世界中からアップロードされたものだ。とはいえ、ファンと実際に会って指導やリハーサルをしたわけでもないのに、彼らの動きやダンスがちゃんとリンクしている理由は、こんなムービーが用意されていたからである。



このビデオコンテとも言える動画で、「この歩き方を横から撮って」「何回かスピンして」「カメラを向いて」「腕をウェーブさせて」という指示とともに、見本の動きやカメラワークを解説。

サムネイル
※画像は動画のキャプチャーです


このムービーの動きに自分らしくアレンジを加え、踊り歩いた投稿者たち。彼らが楽しんで撮影したであろうことは、つぎはぎの映像の中からもうかがえる。

監督は、映像エディターを経てCMやPVなどで活躍中のニニアン・ドフ。2011年にはこんなユニークな作品も制作している。

動画はこちら(動画共有サイト「Vimeo」)>>

どうやら人間をマッシュアップするのが得意な監督のようである。

おもしろい映像はアイデア次第ということを証明するかのような作品の数々。次はどんな手法で私たちを驚かせてくれるのか、今後が楽しみな映像作家の一人となりそうだ。

(草苅敦子+プレスラボ)

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