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優れた番組などに贈られる第49回ギャラクシー賞の贈賞式が4日に都内で行われ、テレビ部門の大賞にはNHK連続テレビ小説「カーネーション」が選ばれた。また、視聴者投票によって選出されるマイベストTV賞グランプリには日本テレビの連続ドラマ「妖怪人間ベム」が決定。個人賞は女優の小泉今日子が受賞した。
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ギャラクシー賞は放送批評懇談会が1963年に創設した賞で、日本の放送文化に貢献した優秀な番組や個人、団体に贈られる。49回目を迎えた今年は、応募数が前年度比で14%程度増加するなど混戦となったが、テレビ部門委員長の上滝徹也氏は「ジャーナリズムの使命や、テレビ表現の可能性にチェレンジした番組が今回は高く評価された」とした。

テレビ部門にはテレビ東京の連続ドラマ「鈴木先生」や、日本テレビのバラエティ「世界の果てまでイッテQ! イモトが挑む南米大陸最高峰アコンカグア登頂スペシャル」など14本がノミネート。その中で、尾野真千子がファッションデザイナー小篠綾子の半生を演じたNHK「カーネーション」が大賞受賞。同番組のチーフ・プロデューサー、城谷厚司氏は「モデルになった小篠綾子さんは大正生まれの女性ですが、大正時代の女性たちが苦労してきたことを一身に受けてきたような女性。だけど、そこからあっという間に立ち直る。そのエネルギーを描きたかったし、そういう生き方に学べるところがたくさんあるんじゃないか」と、制作に込めた思いを語った。

また、優秀賞には「鈴木~」「世界の~」の2作品およびNHK ハイビジョン特集「しあわせのカタチ~脚本家・木皿泉 創作の"世界"」が決定。「鈴木先生」は俳優・長谷川博己が教師役を演じ、現代の教育現場が抱える問題に切り込んで話題となった作品だが、インパクトを残した一方で、視聴率の低迷に苦しんだという。テレビ東京の山鹿達也プロデューサーは「毎回苦しみまくってやってきましたが、それでも制作陣がブレずにやって、打ち切りもせずに放送してくれたことが一番よかった」と笑顔で受賞のよろこびを語った。

マイベストTV賞の選出は、放送批評懇談会のWEBサイトおよびYahoo!JAPAN内の映像販売サイト「GYAO! ストア」特設ページでの視聴者投票を基に行われ、グランプリにはKAT-TUNの亀梨和也や女優の杏、子役の鈴木福などのキャスティングでも話題となった「妖怪人間ベム」(日本テレビ)が受賞。河野英裕プロデューサーは「40年前の偉大なアニメ原作であり、(今回のドラマ化は)怖かったです。毎日が試行錯誤で、本当に放送していいのかな」と思いながらも「(登場キャラクターの)ベム、ベラ、ベロは原作から闇のヒーローとして描かれていますが、今回は震災以降ということもあり、見てくれる方々皆がヒーローなんだ、ということを丁寧に描きたかった」と、制作を振り返る。その作品が視聴者から支持されたことに対し「本当にうれしいです」と笑顔を浮かべた。

個人賞には、小泉今日子が決定。木曜劇場「最後から二番目の恋」(フジテレビ)や連続ドラマW「贖罪」(WOWOW)での演技が評価されての受賞となった。「最後から~」で演じたヒロインと自分自身を重ね合わせて「40過ぎて、独身で、仕事しかないみたいな(笑)」と自虐的なコメントで笑いを誘った小泉だったが、さらに自身が今年デビュー30周年を迎えることについてコメントを求められると「そうですね......仕事しかないんで(笑)」とニッコリ。「私たちよりもっと若い人たちが世の中に不安を抱いている。景気の良い時代を知っている私たちの世代が元気に先導できたら」とエールを贈った。

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また、テレビ部門の特別賞はNHKのETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」シリーズが受賞。そのほかの部門の大賞受賞作は、報道活動部門がIBC岩手放送の絆いわて「ふるさとは負けない!」キャンペーン、CM部門はサントリーホールディングスによる歌のリレー「見上げてごらん夜の星を」などのシリーズ、ラジオ部門は毎日放送のラジオドラマ「鉄になる日」(小松左京著『日本アパッチ族』より)が選ばれたほか、DJパーソナリティ賞はニッポン放送「ミュ~コミ+プラス」の吉田尚記アナウンサーが受賞した。

(取材・撮影/H14+HEW)


【関連リンク】
GYAO! ストア ギャラクシー賞 マイベストTV賞 特設ページ

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