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"おもちゃ大好き芸人"としても知られるお笑いコンビNON STYLEの石田明が考案したカードゲーム『アンラッキー花札』(幻冬舎エデュケーション)がお披露目された。
14日に東京ビッグサイトで開幕した国内最大の玩具見本市「東京おもちゃショー2012」でのこと。その名の通り、花札を石田流にアレンジしたカードゲームなのだが、遊べば遊ぶほどにストレスがたまる(!?)という、なんともネガティブすぎるその内容は......。

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自宅にはさまざまなおもちゃやフィギュア、ミニバイク、さらにはガチャガチャやクレーンゲームなどが所狭しと並び、自ら「並みのおもちゃ屋さんより(おもちゃが)有ると思っています」と言うほど、自他ともに認めるおもちゃ好きの石田。特にボードゲームやカードゲームの類が好きだそうで、『人生ゲーム』だけでも4~5種類を持っているという。
それほど筋金入りのおもちゃ好きになった理由をきけば、「子どもの頃、引くくらい貧乏やったんです。親から『プラモデルや』ということで渡されていた物が、実は"内職"やった、っていう過去がありまして(苦笑)。内職ですら楽しめていたわけだから、そら本物のゲームは楽しいじゃないですか」とのこと。
そうした幼少期の反動もあってか、おもちゃへの愛情は一気に噴出した。ただ、「『人生ゲーム』だけで4~5種くらいあるんですけど、一緒にやってくれる友だちがいない(苦笑)。残念ながら一人で右手と左手でやってるんですが......」と、トホホなエピソードも明かす。

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とまあ、そんな大のおもちゃ好きでもあり、ちょっと自虐的でもある石田が考案したカードゲームとなれば、月並みな物になろうはずもない。「アンラッキー花札」というネーミングからしてなかなか興味をそそられてしまうが、その内容はさらにユニークだ(と、ハードルを上げて恐縮だが)。

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基本的なルールは一般的な花札(花合わせ)と同じだが、大きく異なるのは2点。「カード」の種類と、そして何より、カードを取れば取るほどなぜか点数は「マイナス」になってしまうというネガティブ・ルールだ。

各カードには描かれている"イライラ・エピソード"満載の一コマ漫画的イラストは、石田と同期の芸人、キングコング西野亮廣の手によるもの。
それらの幾つかを紹介すると、たとえばカラオケの最中なのに一人でイヤホンを付けてiPodを聴いている男を描いた「空気が読めないヤツ」や、「鶏肉はとりにくいわー」などと寒いダジャレを臆面もなく披露する「おもしろくないおっちゃん」、高速道路の料金所で「ちょっと、まけて~なぁ~」と値切る「がめついおばちゃん」、そして、どことなく石田の相方、NON STYLE井上裕介をほうふつとさせる外見の「ナルシスト」......などなど。
ちなみに、石田いわく「がめついおばちゃん」は、自身の母親をモチーフにしたものだそうだが、「ナルシスト」については「これが誰かとは言いません。よく『相方さんですか?』と言われますが、違います。これを『井上裕介だ』としてしまうと、井上からお金を取られてしまうので、そこだけは絶対に『ナルシスト』という設定にしています。相方はこんなにブスじゃないです!」と、コンビ愛を発揮(!?)して強調する。

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で、これらのカードを使ってプレイするわけ。花札をやったことがある人ならお分かりだろうが、手札と場にあるカードを使って同じ種類のカードを集めたり、特定のカードを組み合わせて「役」を作ったりしながら得点を競う、という基本ルールは同様。
ただし、各カードにはイラストのほかに点数が書かれており、それらの点数は一部のラッキーカード除いてほとんどが「マイナス」。つまり、カードを集めれば集めるほど、得点が減じていく、というわけ。しかも、そこに描かれたイラストを見ればイライラするし......なんともストレスフルなゲームなのだ。

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「皆さん、不景気でストレスもたまっているじゃないですか。そのストレスを、少しでもエンジョイできたらと思って作った」という考案者の石田自身でさえ、「でも、結局はマイナスになるんです。そのマイナスを軽減するために頑張るという......なんてネガティブなゲームなんでしょう(笑)」と言い切ってしまうこのゲーム。
ただ、その完成度については石田も「今まで"旬"な人が出したゲームはいろいろありますが、これは"旬"じゃない芸人が出したゲーム。ということは、ルールがしっかりしている、ということなんですよ」と、やはりどこか自虐的ながらもしっかりと太鼓判を押す。
なんだか、最初から最後まで、ネガティブ要素満載のゲーム......しかし、石田が言うように、ネガティブ満載だからこそ逆にトホホと笑い飛ばしてしまえそうな、ポジティブさも感じられてしまうゲームなのだ。

なお、ゲームプレイ後の得点に応じた「アンラッキー度数」なる指標も用意されており、自分が現在、どれほどのアンラッキーな状態なのかをチェックすることもできる。
マイナス5点なら「自己嫌悪に陥る」、マイナス6点なら「ひどい被害妄想になる」といった程度で、マイナス11点になると「来る日も来る日も下痢」、マイナス14点では「友人が苦笑い」と次第に状況は悪化......そしてマイナス32点まで行くと「笑顔を失う」で、マイナス33点なら「逆に笑いが止まらない」、そしてマイナス34点以上で「入院」となるのだ。ちなみにこの指標、「一時、病んでいまして、心療内科にも通っていましたんで」という石田自身の経験に基づくものなのだそう。うーん、やはりどこまでもネガティブ......。

『アンラッキー花札』は6月26日発売。

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(取材・撮影/H14+HEW)

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