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どうやら、世の中にはワシ、タカ、フクロウなどの猛禽類が大好き! という女性が少なからずいるらしい。そんなふうに言われると、なんとなくわかるような気もするけれど、猛禽類のどんなところが女心をくすぐるのか確かめるため、全国の猛禽類ファンが集まる、と世間で話題の「鷹匠(たかじょう)茶屋」を訪ねてみた。

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東京都下・三鷹にある鷹匠茶屋は昨年5月にオープン。猛禽類の繁殖、販売、飼育指導を行う鷹匠の佐々木薫さんが始めた。元々はタカ好きの仲間がタカを連れて、気軽に集まれる場所になればいいと考えていた。それがネットに紹介されたことをきっかけに猛禽類を間近で見ながら食事ができる、と評判になり、やがて北海道から沖縄まで、日本全国の鳥好きや猛禽類ファンが訪れるようになった。最近は香港やアメリカから訪れるお客さんもいるという。

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「香港から来た親子は、これからショッピングか三鷹の森ジブリ美術館にでも行くのかと思ったら、もう帰りますって言うから、わざわざここだけのために来たらしい。そういうお客さんが多い。お店を始めた時はこんなことになるなんて想像もしていなかったけど、後から考えてみれば、こういう店は世界にここしかないんですよね」と佐々木さん。

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近頃は土日になると、訪れるお客さんの数は100人を超え、常時、満席状態だそうだ。取材に訪れた日もちょうど土曜日で、実際、ひっきりなしにお客さんがやって来るのだが、やはり女性、それも女性のグループが多い。「お客さんの7割が女性。10代から30代、40代の女性が多い。インコとかオウムとかを飼っていてその延長でという人もいれば、猛禽類が好きなんですという人もいます」(佐々木さん)。

そういう女性たちがひととおり飲食が終わると、いそいそとカフェの隣にある猛禽係留部屋に行き、ハリスホークやワシミミズクを間近で眺め、熱いまなざしを送ったり、熱心に写真を撮ったりしている。その姿からは並々ならぬ熱意が感じられる。

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「カッコイイという人もいれば、カワイイという人もいる。受け止め方は人それぞれなんだけど、癒しを求めているんじゃないですか」佐々木さんは女性たちの心理をそんなふうに分析する。何人かのお客さんに、猛禽類のどんなところが魅力か尋ねてみると、「鳥と言うよりは猛獣に近いイメージ。こんなに間近で見ると、鋭い眼光や羽根を広げた時のたくましい姿に圧倒される」「カッコイイんだけど、おちゃめなところもある。そこがいい。さっきも羽根を広げて、飛ぼうとしたんだけど、足がつながっているからズルッてなっちゃって(笑)。そんなところがカワイイ」という答えが返ってきた。

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そういうお客さんに加え、鷹匠茶屋には自分が飼っているタカと一緒に訪れ、猛禽談義(?)に花を咲かせる常連客も多い。実は猛禽類を飼っている人は思っている以上に多いのだとか。鷹匠茶屋を訪れたことをきっかけに猛禽類を飼いはじめた人もいるという。「これからもっと増えるでしょう」と佐々木さん。その言葉は毎週末100人を超えるお客さんと接してきた実感に裏づけされたものだ。

猛禽類の飼育は難しいのかと思いきや、佐々木さんによると、「飼育方法をちゃんと教えてもらえば、しつけはある程度必要ですが、飼うのは犬よりも簡単」なのだそうだ。「毎日の散歩の必要もありません。犬のようにほえたりもしない。中には多少鳴く子もいるのですが、問題はありません。犬猫のような予防接種もない。エサも安い。最初にグローブやリード、架(ほこ)といった飼育に必要な道具をそろえてしまえば、あとはエサ代以外、ほとんどお金もかからない。ただ、モリフクロウ、メンフクロウで15年~20年。ハリスホーク、レッドテールドホークで25年~30年と寿命が長いので、ペットではなくパートーナーとして、生活をともにするという感覚は必要」(佐々木さん)。

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ちなみに公園でタカを飛ばすのは、犬を放すのと同じで特に許可は要らないそうだ。猛禽類ブームの予感!? 興味のある人は一度、鷹匠茶屋に足を運んでみることをオススメする。たくましさと愛くるしさを併せ持ったタカやフクロウが迎えてくれることだろう。

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(取材・撮影/山口智男@H14+HEW)

■鷹匠茶屋
三鷹市下連雀1-11-8
0422-57-7762
営業時間:水曜~日曜 11:00~19:00 ※定休日は月曜、火曜日。月・火が祝日の場合は営業 ※8月6日(月)~14日(火)は夏季休業

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