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江戸時代の性風俗(男女もしくは同性間の性交)を描いた絵画「春画」。最近では雑誌『an・an』で特集が組まれたり、春画展でも女性客が多かったりと、なぜか女性の注目を集めているようです。

現在、葛飾北斎の浮世絵展示イベント「北斎ナイト」が行われている「フェルメール・センター銀座」のマネージャー浅野さんに、春画が女性に注目されている理由を聞いてみました。

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「萬福和合神」葛飾北斎作 (C)フェルメール・センター銀座


同イベント内でも「春画展示室」が公開されており、女性客に人気。「幅広い年齢層の女性が来場し、20代女性1人での来場も多い。着物の美しさ、色の鮮やかさなどに惹(ひ)かれるのでは」と浅野さん。

さらにこんな理由も。
「春画には背景の余白にセリフを書き込む『書き入れ』があるのも特徴。北斎の春画で有名な『萬福和合神』などにはしっかりとしたストーリーがある。現代の女性客は、書き入れの文字が読めなくても、登場人物、服装などからシチュエーションを読み取り、背景にあるストーリーを想像する楽しさを感じているのでは」(浅野さん)

実際に、女性客たちから「恋愛小説に近いものがある」「全裸じゃなくて着物を着たままなところも想像をかきたてる要素」などの声が聞かれるそうです。

ちなみに北斎の春画は擬音の多さが特徴なんだとか。鑑賞する機会があれば、書き入れにも注目してみるとおもしろいかもしれません。


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大人のおもちゃを描いた葛飾北斎の春画「魂胆遣曲道具」(C)フェルメール・センター銀座


葛飾北斎はもちろん喜多川歌麿、勝川春章、菱川師宣、鈴木春信など、江戸時代に活躍したほとんどの浮世絵師が春画を描いています。その春画は明治時代以降、ヨーロッパの美術愛好家や画家などを魅了し日本を代表する美術となりました。

今年10月からもイギリスの大英博物館で、大春画展『日本の春画-江戸美術における性とユーモア』が開催されます。さらに来年春には大英博物館の展示を東京に招致する準備が進められているのだそうです。今も昔も、春画の文化的豊かさと質の高さが世界的に注目されているんですね。

日本独自の芸術である春画の世界、一度覗(のぞ)いてみてはいかがですか?

(いとう+プレスラボ)


■「北斎ナイト」
フェルメール・センター銀座
東京都中央区銀座6-11-1銀座ソトコトロハス館
電話番号:03-5537-3150
毎週水曜~土曜  18時10分~19時45分
※解説ツアー18時30分頃開始
定員各回30名、料金2,000円 ※事前申込みが必要
5月31日まで

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