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凍らせて真ん中でポキっと折って食べる、半透明のポリ容器に入った棒ジュース。夏の定番ですが、実はこの商品、地域によって呼び方に違いがあるようです。つい先日、こんなツイートが話題になっていました。

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(画像はTwitterのキャプチャーです)


■最も多かったのは「チューペット」

これに対する反応で、最も多かった呼び方が「チューペット」。全国的に呼ばれているようですが、実はこれ、前田産業の商品名なんです。しかもこの「チューペット」は2009年に生産中止になっており、今はもう販売されていません。

次に多かったのは、「ポッキンアイス」。これも全国的に使われていますが、ポキっと割るアイスということでこう呼ばれるようになったものだと考えられます。「チューチューアイス」と呼ぶ地域も多いのですが、これも実はアルプス製菓の登録商標です。

また、九州では「パンちゃん」、沖縄では「ミッキージュース」と呼ばれることも多いようですが、こちらも商品名。長崎出身の同僚に聞いたら、当然のように「え?『パンちゃん』じゃないの?」と言われました。

そのほかの特殊な(?)呼び方でおもしろいのは、
・ヌンチュク(奈良)
・ポキニコ(岐阜)
・カンカン棒、カンカンジュース(岐阜)

ヌンチャク+チューペットで「ヌンチュク」、「ポキニコ」はポキっと2つに割ることが由来。「カンカン」は岐阜弁で、かちかちに硬いことを意味しているそうです。いずれにせよ、地域ごとに呼び名が変わるのは興味深い。正しい呼び方を気にしない、子供がらみのものだからでしょうか。

■その他にもある"呼び方で出身地がわかるもの"

そこで、ほかにも地域によって呼び方が違うモノがないか、探してみました。実は結構あるんです。

・とうもろこし
日本方言大辞典」には、とうもろこしの呼び方がなんと267種類も載っています。よく耳にするのは「とうきび」。北海道や山形県北部、九州などで使われています。昭和前半期までは、この「とうきび」が全国で一般的に使われていたようです。

関東北部で「とうむぎ」、近畿地方や岡山県、徳島県などで使われる「なんば」などもとうもろこしのこと。さらに変わったものだと、沖縄県竹富島で使われる「うらんだふいん」(オランダ大麦という意味)、沖縄県首里「やまととーんちん」(大和とうきびの意味)など。ちなみに、嫁女黍(よめじょきび)なんていうのもありますが、これは広辞苑にも記載されているれっきとしたとうもろこしの別称です。

・ものもらい
一般に「ものもらい」と呼ばれる目のできものですが、近畿地方では「めばちこ」が多く使われています。「メ(目)+ハチ(こじき)+コ(接尾辞)」に由来するという説や「目をパチパチする」ことに由来するという説などがあるそうです。

近畿地方でも京都府や滋賀県では、「目」+「いぼ」が語源だと考えられる「めいぼ」が多く使われています。また、宮城県では「ばか」、熊本県では「おひめさん」という呼び方があるようですが、どちらも「自分から遠ざけたい対象」という意味の表現なんだそうです。確かに、あまりもらいたくないのに「ものもらい」というのも変ですよね。

・模造紙
山形で「オーバンシ」、長崎・熊本では「ヒロヨーシ」と呼ばれ、ともに「大判紙」「広用紙」と、大きさに由来しています。新潟で使われる「タイヨーシ」も、語源は大きさに由来する「大用紙」。新潟ではかなりメジャーな呼び方だそうです。岐阜、愛知で使われる「ビーシ」は、用紙サイズがB1判に近いことに由来するという説があります。いずれにせよ、大きさがポイントのよう。それでも各地でこんなに違うんですね。

ちなみに「ガンピ」は、口にしただけで富山県出身であることを見破られる独特の呼び方。落葉低木「雁皮(がんぴ)」の繊維を漉いた(すいた)良質の和紙「雁皮紙(がんぴし)」の省略形です。

・正座
座り方である"正座"にも、日本各地で違った呼び方があります。

北海道で「おっちゃんこ」、中部では「おちょきん」。富山弁では「ちんちん」と言ったりするというのは聞いたことがあります。「おまんに」(近畿)、「おちょっぽ」(四国)、「きんきん」(九州)など、実に多岐に渡っているのですが、これらは方言というよりは子供言葉かもしれません。「ひざを折る」(東北)、「ひざまずき」(沖縄)などは、なんとなく分かる気もしますが、ほかの動作を思い浮かべてしまうかもしれませんね。

皆さんが知っているものはありましたか? ご当地言葉の話題は盛り上がるもの。たまたま耳にすることがあったら、「もしかして○○出身?」なんて聞いてみてはいかがでしょうか。

(HEW)

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