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企画展の開催に、挿入歌「潮騒のメモリー」のCD発売と、ますます盛り上がっていくNHK連続テレビ小説「あまちゃん」。主人公・天野アキが立派なアイドルになるべく日々努力を重ねるなか、ファンの間で「もうこいつがセンターでいい」とまで言われる"隠れたアイドル"がいます。

彼、ミズタクこと水口琢磨は、松田龍平演じるアキちゃんのマネジャー。32歳おとめ座。いま、気弱だけれどひたすらにアキちゃんを慕うヒロシでもなく、アキちゃんの初恋の人である硬派な種市先輩でもなく、ぼーっとした雰囲気で寝癖頭のミズタクに熱狂する人々が増えてきています。Twitterでは「#ミズタク俺の部屋祭」というハッシュタグが作られ、"ミズタク実況"をしながら「あまちゃん」を視聴する人がいるほど。

■"隙"しかない!

ミズタクの魅力として真っ先に挙げられるのが、無防備さ。髪はぼさぼさで部屋ではスウェット、服がめくれて"腹チラ"していることも珍しくありません。極め付きは自室に干されたパンツ。アキちゃんもやってくる部屋なのに......堂々としているというより気が付いていないというほうが正しそうです。敏腕マネジャーのはずが私生活は隙まみれ。そこに母性本能を感じたり、"自分のかわいさに気付いていない地味な女の子"的雰囲気を感じたりします。

■アイドルたちのお兄ちゃん?

次は、そっけないようで面倒見が良いところ。普段はアイドルたちを全くほめたりしませんが、彼女たちに持ち歌ができるとなったら走って伝えにきたり、恋人との写真を撮られてしまったアイドル・アユミちゃんに「友達? バイトの仲間?」と助け舟を出したり。また、「眠れない」と夜中やってきたアキちゃんを「君は子どもか」と言いながらも相手にしたりと、なんだかんだで心優しいミズタクです。

■伝説の第93話

そして、最大の魅力といえば、不意の少女漫画っぽさ。普段は「天野」と名字で呼んでいるのに、「アキちゃん」と名前で呼んできたりもする......そんなことを天然でやってしまうから恐ろしい男なのです、ミズタクは!

全てのミズタクファンがときめきをバーストさせたのが93話。アイドルを続けることに自信をなくして岩手に帰ってしまったアキちゃんを、はるばる追いかけてきたミズタク。会うなり「留守電聞いてないの!? 」「聞いて。今聞いて」と留守電を聞くよう急かします。なんと何件も入っていたメッセージには、ミズタクがアキちゃんをいかにアイドルとして大切に思っているかが吹き込まれていたのでした......。初めはあんなに冷たかったし、今でも何を考えているかよくわからない水口さんがこんなに熱く自分のことを思っていてくれていたなんて! びっくりしたアキちゃんが思わず見つめると「照れるだろ」と目をそらすミズタク......。

放送直後は、「ミズタクあざとい」「ミズタクが電話をかけてきてくれるアプリがほしい」「ミズタクの寝癖がたまらん」とミズタク感想ツイートが溢(あふ)れかえり、多くのミズタクイラストが描かれた、まさに伝説の回です。

■アキちゃんとは、つかずはなれず

無防備、意外と優しい、突然ときめかせてくるというポイントに松田龍平の気だるげな雰囲気と柔らかな口調が合わさって、ある意味完璧な存在となっているミズタク。恋にオチないアキちゃんは大物です。しかし、そういえばミズタク側もアキちゃんのことをどう思っているのか......。"担当するアイドル"以上の感情はあるようなないような。「あの子、かわいいですよね」とはにかみながら語ってはいましたが、どうなの?

アキちゃんの恋の相手ともなれば、ますます出番が増えていろいろな表情を楽しめそうなものですが、ファンの間では「それはもうちょっと後で」という感じらしいです。かわいいミズタクが誰かのものになるのが嫌というより、このつかずはなれずの距離感をもうしばらく楽しんでいたいからなのだとか。確かに少女漫画はくっつくまでが一番楽しい......! いざ2人が恋人同士になってしまうと、「よかったね」と祝福しつつも何かが終わった気持ちになってしまいそうです。お互いがどう思っているのかわからない状態をギリギリまで楽しんでいたい! しかし、最近は伏兵・ヒロシも台頭してきて安心できない状態です......アキちゃん、罪な女ですね。

「あまちゃん」の密かなアイドル、ミズタク。今後アキちゃんとどうなっていくのか、さらなる"伝説の回"は生まれるのか、寝癖はずっと直さないままなのか。ストーリーはもちろん、ミズタクからも目が離せません!

(文/原田美紗@HEW )

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