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モテない女子高生の日常を描いた漫画「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」(通称・ワタモテ)。7月8日から放映されているアニメも人気ですが、肝心のモテない女性"喪女"たちは作品の内容に渋い顔のようです。

「ワタモテ」は、コミュニケーションが苦手でモテない地味な女子高生・もこっちこと黒木智子の切ない空回りを描いたコメディ漫画。少し声をかけられただけで「こいつ私のこと好きなのか?」とニヤけだす、見ているこちらの胸が痛むほど自意識過剰ぶり。ちなみに各話のタイトルについている"喪"というのは、モテないことを表すネットスラングです。

さぞかし喪女から共感されているはずと思いきや、当の喪女たちは「なんか違う」と意外にも微妙な反応。
自分がモテない理由を「どう考えてもお前らが悪い!」と他人に求めるように描かれていることに対して、「喪女はもっと自虐的」との意見が多く見られます。"モテないのは自分のせいだと自覚している""他人のせいにしないで自虐に走る"というのが喪女の特徴のようです。
「何でも他人のせいにする攻撃的なところは喪女というより喪男っぽい」という分析を見るに、自罰的か他罰的かがモテない女"喪女"とモテない男"喪男"の最大の違いといえそう。この作品は喪女でなく"喪男の女体化"に近いかもしれません。

ところで、ネット上では喪女たちが繰り出す自虐が面白いと評判。喪女同士の交流掲示板を覗(のぞ)いてみると、
「首をかしげる仕草(しぐさ)がかわいいと思って乱発してたら、あだ名がフクロウになった」
「見た目は西郷隆盛だけど、趣味は編み物だから彼氏できるかも」
といった発言はまだかわいいほうで、
「結婚は諦めたけど出産はしたかったと泣きながら『精子バンク』で検索」
「露出狂に遭遇したけど、もっと見たい! もう少しでも見たい! と結果的に追い回した」
など、10人いたら9人が引くようなエピソードが満載です。ネット上では「喪女はおっさんよりひどい」とささやかれています......。

自分をさらけ出して笑いをとる喪女たち。他人の目をあまり気にしないのでしょうか? いえ、むしろ逆。他人の視線を徹底的に意識し、自分を客観視するからこそ、「この話は面白いか、つまらないか」ということをつい考えてしまい、次第にセンスが磨かれていくのです。「昨日は夜の11時に寝ちゃったの」みたいなオチのない話はしたくない。面白い人と思われたいわけでなく、誰もこんな女のプライベート興味ないだろうという気持ちがあるからなんです。面白い話だったら少しは許されるんじゃないかと、ついつい何かを捨ててしまいがちな健気(けなげ)な乙女たちです。

ちなみに他人の目を気にしすぎるあまり、がんじがらめな状態になってくると、喪女でありながら"こじらせ系"でもあるという数え役満的な存在にランクアップします!

面白ければ面白いほど、その裏の悲しみは深く......。すべての喪女の心が癒やされる日が一刻も早く来る日を祈ります。

(文/原田美紗@HEW )

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