ここから本文です

2013年夏クールは「Woman」と「Oh, My Dad!!」、シングルマザーとシングルファザーをテーマにしたドラマが放送されています。しかし、「Woman」が評価を上げていく一方、「Oh, My Dad!!」は低迷......。2つの違いってなんでしょう?

■"重すぎる"のが功を奏した!?

サムネイル



日本テレビ系「Woman」は、人気ドラマ「ショムニ」の続編「ショムニ2」(フジテレビ系)と同時間帯だったにもかかわらずじわじわ視聴率を伸ばし、第4話でついに「ショムニ2」を逆転! それからは常に視聴率は13%ほどと、安定した人気となっています。

「Woman」は、2人の子どもを抱えるシングルマザー・小春(満島ひかり)が懸命に生きる様子を描いた物語。貧困問題に、母親・紗千(田中裕子)との確執、育児と仕事の両立、生活保護......と現代社会の問題をふんだんに織り込んで、"母モノ"であると同時に骨太な社会派ドラマにもなっています。

初回に比べて2話、3話は視聴率が落ち込んでいたのですが、その理由は"内容のヘビーさ"。あまりのヘビーさに「重すぎ」と1話で切ってしまった人が多かったとか......。ただ、その"重さ"が逆に注目を集め、また満島ひかりや二階堂ふみら出演者の鬼気迫る演技も話題に。明るさに逃げることなく、我が道を進んで"重く"あり続けたことが吉と出たようです。

■"軽さ"は後半への伏線かも?

サムネイル

フジテレビ系「Oh, My Dad!!」は、織田裕二が2年ぶりに連ドラに出演すること、また初めての父親役に挑むことで放送前から評判だったのですが、視聴率は右肩下がりで今や一桁台。

子どもや妻を顧みず研究に没頭していた科学者・元一(織田裕二)が、妻に逃げられアパートを追い出され、ホームレス同然の生活をしながらも息子・光太(田中奏生)と明るく暮らす物語。状況だけ聞けば無職でホームレスは「Woman」よりもキツそうですが、ストーリーは基本的にコメディタッチで進んでいきます。

織田裕二演じる"チャーミングなダメおやじ"には、「今までで一番のハマリ役かも」「新しい魅力を見せたね」という称賛も多く寄せられる一方、「イライラする......」という声も。「もっと子どもや生活について真面目に考えて!」「奥さんが出て行ったのも分かる気がする」と辛口な意見が出ています。生活力に欠けた子どものような姿は、ファンタジーとしては魅力的ですが、一人の"父親"として冷静に見てみると厳しい存在なのかも。

ただドラマもそろそろ終盤。元一が現状に向きあわなければならないときが段々近づいてきているはず。ユーモラスな序盤は、後半を落差で引き立たせる意図があってのことだったのかも?

■ファンタジーを素直に楽しめない

"気軽に楽しめるドラマ"の正反対を突き進む、スーパーヘビー級ドラマ「Woman」。番組の感想の中には、「終わった後しばらく立ち上がれなかった」「見ていて苦しすぎて酸欠になった」というコメントまで見受けられます。でも、コミカルにシングルファザーを描いた「Oh, My Dad!!」よりも、不幸すぎるシングルマザーが主人公の「Woman」が支持されているんです。

「Woman」の「ズンと来るけど共感する」という意見や、「Oh, My Dad!!」の「軽すぎてちょっと」という意見からその理由を考えていくに、どうやら「現実的な問題解決が見たい」と感じている人が多い模様。"持ち前の明るさで解決!"という話は、リアリティがないと取られてしまうようです。確かに、努力したってうまくいくのは一握りというような社会の中では、幸福なファンタジーは「あるわけないだろ」と反発されるのかも......。そう考えると世知辛い世の中です。

シングルマザー・小春には、さらなる不幸がまだ訪れるのか?  シングルファザー・元一はついに現実と向き合うのか? テーマは似ていても正反対の2つのドラマ。見比べるのもおもしろいかもしれませんね。

(文/原田美紗@HEW )

Facebookコメント
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してヤフー株式会社は一切の責任を負いません。
PR

最新記事

rss

もっと見る

本文はここまでです このページの先頭へ