ここから本文です

いま、男性向けメイクブック『ここまで可愛くなれる! 男の娘メイクBOOK』(三和出版)(以下、『男の娘メイクBOOK』)が話題となっています。いわゆる"男の娘"(女装した男性)のための本なのですが、そもそも女性向けメイクと女装メイクってどう違うのでしょう?

サムネイル



11月28日に発売された『男の娘メイクBOOK』は、発売前から多くのメディアで取り上げられ関心を集めました。表紙にはAKB48・島崎遥香似のかれんな少女がほほ笑んでいますが、「変身前」としてメガネの男性の写真が並べられている通り、この美少女は紛れもない男性。男の娘だというからオドロキです。

ページをめくって真っ先に感じるのは、写真の多さと説明文の詳しさ! 女性誌のメイクページを見慣れている人にとっては、驚きかもしれません。

さらに内容をよく読んでいくと、ただ「何をすればいいか」だけでなく、「どうしてその工程が必要なのか?」ということまで説明されているのがわかります。確かに作業の意味が理解できるとレベルアップもしやすいですよね。しかし、まるで参考書......。男の娘志願者たちの本気がひしひしと伝わってきます。

■男の娘メイクと女性のメイクはどう違うのか?

『男の娘メイクBOOK』が強く訴えているのが、「『オンナノコになる』のではなく、『男性らしさを消す!』」という意識が大切だということ。男の娘メイクで注意すべきは、"骨の隆起・ヒゲをいかに隠すか?"だそうです。

骨の中でも、眉骨という骨がとくに重要。眉付近が高いのはキリッとしたイケメンの証拠ですが、男の娘にとっては大敵。眉骨を隠すためのシャドーの入れ方や髪型などが提案されています。なお、同じく天敵であるヒゲも、消し方だけでひとつの特集が組まれていました。

■女装メイク界で有名なメイク教室の講師に取材

男の娘メイクについてもっと知るために、今度は女装メイク界で有名なメイク教室にも話をきいてみました。お相手は、2011年から数々の男の娘志願者たちにメイクを指導している「NTメイクレクチャークラブ」の講師の方です。

――男の娘メイクと女性用メイクの違いはなんですか?

「一言で説明すると、女性のメイクは"足し算メイク"、男性の女装メイクは"引き算メイク"なんです」

実は男性と女性の顔の違いはかなり大きい。男性は女性に比べて、「彫りが深く」「頬骨・眉骨など骨が出ていて」「眉毛が太く」「ヒゲが多く」「毛穴が広いので皮脂が出やすい」というのが特徴。ですから、それら男性的な部分をいかに隠すかというのが男の娘メイクの大事なポイントになってきます。骨とヒゲ以外にも気をつけるべきところがたくさんあるんですね。

"隠す"に重点が置かれているので、男の娘メイクは下地が肝要。
「下地の段階で、骨の出っ張りやヒゲなどを隠していきます」

また、女性は顔がツルッとしているぶんシェーディングやチークで立体感を出そうとするのですが、同じメイクを男性がしたら濃くなりすぎてしまいます。女友達にメイクを教えてもらう新米男の娘が多いそうですが、このように男の娘メイクと女性用メイクは大きく異なるので、「なんだかしっくりこない......」という結果になってしまうとか。

――では、男の娘メイクが向いている顔ってどんな顔でしょう? 彫りが深かったり骨が出ていたりするのが男性的な顔なら、その反対であれば男の娘メイクに向いているということなんでしょうか?

「そうですね。男性的な特徴の薄い顔、いわゆる女顔であれば、メイクが似合うと思います」

――芸能人でいえば誰が似合いそうですか?

「やっぱりジャニーズのアイドルたちは色の白い方が多いですし、似合う方が多いんじゃないでしょうか」

――丸顔は向いていると聞いたことがありますが......。

「顔の形や大小は気にしなくて大丈夫です。ウィッグ(カツラ)で輪郭は消せますし、眉骨ですら前髪で消すことができます。輪郭よりも、どのウィッグを選ぶかが大事ですね」

なるほど。輪郭を気にする男の娘志願者には、希望が持てるような回答ですね!

ちなみに、男の娘初心者がつまずきがちなのが"トータルバランス"だとか。日頃からメイクやファッションに親しんだ女性には、「好きなもの=似合うものではない」「かわいいもの同士を組み合わせるとクドくなる」というのは当然の決まり。ですが、新米の男の娘は気に入ったものばかりを手にとってしまって、結果的にチグハグなメイクになってしまうことが多いそうです。

だから、「NTメイクレクチャークラブ」の講座では、講師が受講者に「どんな女の子になりたいか」をカウンセリングして、「それが本当に似合うかどうか」まで判断してくれるそう。ちょっと厳しい気もしますが、よりかわいくなるためには必要なアドバイスですよね。

このように話を聞いていて思い出したのが、自分がメイクを始めたばかりの頃のこと。「メイクをしたらキレイになれる」ということは知っているけれど、具体的にどうしていいかわからず迷走した記憶......、女性なら多少なりとも覚えがあるんじゃないでしょうか?

キレイになりたい気持ちは、女性も男の娘も同じ。もし化粧品売り場で戸惑う男の娘を見かけたら、そっとアドバイスしてあげようなんて思ったのでした。

■「NTメイクレクチャークラブ」
店舗公式サイト>>
東京都千代田区外神田4-13-6 秋葉原STビル 2F
メールアドレス:customer@ntmakeup.jp

(取材・文/原田美紗@HEW )

Facebookコメント
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してヤフー株式会社は一切の責任を負いません。
PR

最新記事

rss

もっと見る

本文はここまでです このページの先頭へ