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数々のドラマを生んだソチ五輪が、現地時間23日(日本時間24日)、18日間におよぶ熱戦に幕を下ろしました。
冬季五輪では1998年の長野に次いで歴代2位となる8個のメダルを獲得した日本。メダリストたちや、メダル目指して戦った選手たちの言葉というものは、私たちの心に深く響きます。そんな名言とともにソチ五輪を振り返ってみましょう。

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■羽生結弦
「金メダルを取っておいて言うのも何ですが、ちょっと悔しいです」

まずはフィギュアスケート男子で日本初の快挙を成し遂げた羽生選手から。今大会の日本唯一の金メダルとなりましたが、それでもこの第一声。SP(ショートプログラム)で史上最高点を記録しましたが、フリーのジャンプで転倒したことを悔やんでの一言。この先、どこまでの選手になってしまうのでしょうか......。

また、東日本大震災の被災地である宮城出身ということで記者からの質問が震災におよんだ際には、
「僕自身が津波のことや地震のことを言っていいか分からないです。金メダルが復興に直接つながるわけではないので。五輪の金メダリストという人になれた今こそ、スタートなんじゃないかなと思います。ここから復興にできることがあるんじゃないかなと僕は今思っています」
との真摯(しんし)な答えが。これまでも、これからも、被災地のみならず日本中を勇気づけてくれることは間違いないです。

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■浅田真央
「メダルという形で残すことはできなかったけど、自分が目指している演技ができました。今まで支えてくれた人に私なりの恩返しができたと思います」

SP(ショートプログラム)ではまさかの失敗。それを乗り越えて、フリーで最高の演技を見せた浅田選手の姿には日本中が涙しました。自己ベストスコアを更新する完璧な演技が終わった瞬間に浅田選手自身も号泣。歴史に残る、今大会のハイライトシーンのひとつです。

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■上村愛子
「(聞きづらいでしょうけど)真っすぐ聞いてください」

5回目の五輪で、これまで4大会の成績は7位、6位、5位、4位。今までもメダルを期待され、誰もが今回こそメダルを取ってほしい、取らせてあげたいと思っていた上村選手。しかし結果はあまりにも無情な4位。もちろん、涙はありました。それでも、とびきりの"愛子スマイル"でインタビュアーに自分からこんなことを言える気遣いには、ただただ感服するばかりです。
「また4番でした。攻めて滑って(決勝まで)3本全部滑れたのですがすがしい。メダルは取れなかったけど、オリンピックの思い出はいい思い出で終わることができます」
とも。

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■長島圭一郎
「金メダルというのが絶対の目標だったので、申し訳ないです。旅費を全部払いたいです」

スピードスケート男子500メートルで6位入賞を果たした長島選手。しかし、バンクーバーの銀メダルに続く2大会連続のメダルを目指していただけに、それが叶わなかったショックは大きかったようです。
日本中の期待を一身に背負う五輪選手たち。その応援が力になるだけならいいのですが、結果が出なかったときに、ときに「国のお金で行っているのに」という心ない批判の声が聞こえてしまうのは本当に残念です。金輪際、旅費を自分で払うなんて言葉を絶対に選手に言わせたくない。そう思わせる一言でした。

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■高梨沙羅に対する工藤三郎(アナウンサー)
「よく頑張りました」

それとは対照的に、聞き手の優しさが際立ったのがこのセリフです。スキージャンプ女子で、ワールドカップ13戦で10度優勝。今大会も金メダル最有力とメディアからの注目度も格段に高かった高梨選手ですが、結果は4位。それでも、落ち着いて、責任感を持ってインタビューに受け答えます。聞き手は、NHKのベテラン・工藤三郎アナウンサー。他の若いアナウンサーが時折見せるような無神経な質問や感情的なコメントは一切なく、「いつもの大会と五輪では違うところはありましたか」などと穏やかに問いかけます。そして最後に「よく頑張りました」。この配慮に満ちたインタビューに、ネット上では「優しすぎて泣けた」と称賛の声が相次ぎました。

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■渡部暁斗
「僕がメダルを取ったというニュースよりも『荻原次晴号泣』というニュースが大きかった(笑)」

スキー・ノルディック複合男子ノーマルヒル個人で、20年ぶりとなる銀メダルを獲得した渡部暁斗選手。一夜明けたインタビューで、試合を生中継したテレビ番組に出演していた荻原次晴氏が感涙にむせび泣いたことに言及。
「それだけ熱い応援をしてもらえてうれしいですし、次晴さんが号泣してくれたおかげで複合チームが20年間苦労してきたことが皆さんに伝わったんじゃないかなと思います」
と語りました。

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■葛西紀明
「金メダルを取って、本当にレジェンドと呼ばれたいと思っていたんですけど、まだまだ目標ができました」

最後はもちろんこの人。7度目の五輪出場にして、初めて個人種目でのメダルを獲得した41歳、葛西選手です。ノルディックスキー男子ジャンプ・ラージヒル個人で見事銀メダルを獲得。悲願のメダルで日本中を歓喜にもたらした一方、金メダルまで僅差だったこともありこの一言。
「もうちょっとで金に届きそうだったんですけど。うれしい半分、いや、6対4ぐらいで悔しいです」
と、まだまだ前を向く姿勢はすごいですね。

団体戦での銅メダル獲得については、涙ぐみながら
「みんなで力を合わせてメダルが取れたのが何よりもうれしいです」
とひたすら喜んでいました。

帰国時や、帰国後のブログでのコメント
「こんなに盛り上がっていたなんてビックリ!」
「帰国して100人くらいの方にメダルを触ってもらいました! NORIを見かけたら、メダルを触らせてください! と言えばもれなくメダルタッチOK」
にも、人柄がにじみ出ていますね。

選手のみなさん、お疲れさまでした! 感動をありがとうございました。

(文/大木信景@HEW )

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