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「彼氏いつもいるよね~。ストライクゾーン広いんだ!」
「そういう純粋な考え方、いいと思うよ?」
「もっとメイクしたほうが絶対かわいくなれるよー。いろいろ教えてあげる!」

一瞬聞き流しかけたところで、「あれっ?」と引っかかる言葉たち。なんか私、今モヤッとしてる......。言い返すにしてもなにをどう言っていいのか分からないし、わざわざ食ってかかるのは過剰反応なような。日常会話でよくあるそんなとき、あなたは実は相手から"マウンティング"されていたんです!

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■「私が上!」......恐ろしいマウンティングの実態

2月8日に発売した漫画家・瀧波ユカリとコラムニスト・犬山紙子の共著『女は笑顔で殴りあう:マウンティング女子の実態』(筑摩書房)は、ある意味問題作なのかもしれません。こういったモヤッとする言動を"マウンティング"と名付け、言葉や態度で自分の優位性を誇示する行為だと暴きました。

善意や自虐を装いながら、「私が上! あんたは下!」というメッセージを放つ言葉が"マウンティング"。ケンカを売っているわけではなく、友好な関係は保ちつつ自分を"エラい人""スゴい人"のポジションに置いておきたいという場合に行われるそうです。

ちなみに上記の会話は、
「ストライクゾーンが広いんだね = 誰でもいいんだね
「純粋でいいと思うよ? = 世間知らずだな~
「いろいろ教えてあげる! = 私の言うことを聞いてなさい!
とも受け取れます。

確かに1回だけなら「自分の被害妄想かも」と流してしまいそうですが、同じ人との会話でこういったことが度々あるようなら、相手はマウンティグを巧みに繰り出す"マウンティスト"の可能性大。

同書は女同士で行われるマウンティングにスポットを当てた内容ではありますが、著者である瀧波も犬山も「男女ともにあてはまる」と釘を刺しています。悪意をベールに隠す技術は女のほうが高いというだけで、男同士の間でも"年収自慢""寝てない自慢"などわかりやすいマウンティングが行われていると説明しました。

さらに、
瀧波「(男が発する)『女って怖い』という言葉自体、マウンティングの匂いがするよ。「お前たち女は、ピュアな俺たち男より下なんだぞ」って(笑)」とバッサリ。

■続々と寄せられるマウンティング体験談

同書では、
「なんでも言える仲だから!」と失礼な発言をしてくる"親友型"、求めていないアドバイスをしてくる"カウンセラー型"、自虐から自慢に持っていく"自虐型"など、マウンティストの手法を7つのタイプ別に分類して紹介。
会話例は読んでいるだけでヒリヒリしてくるような攻防が繰り広げられ、、思わずあるある......と共感。

読者からは
「ずっと昔のたわいもない会話の内容を今でも覚えてるんだけど、考えてみれば、あのときマウンティングされてたんだな」
「マウンティストは、自分の話を相手に聞いてもらうことしか興味がない人って感じ」
と、過去の"モヤッ"の理由がやっとわかったという納得の声が上がっています。

■回りくどさがトラブルを生む?

人は誰でも多かれ少なかれ、他人に「スゴい」と認められたい気持ちを抱えています。ただ、それを大っぴらにするのは恥ずかしいし、何より周囲から白い目で見られそうで怖い......。
――だから善意や自虐を装いながら、「私が上! あんたは下!」というメッセージ
そんなアンビバレンスの結果が、マウンティングなのかもしれません。

......ですが、残念ながら"マウンティングされたほうはその違和感に気づく"ということ。あなたが「"認められたい気持ち"を隠してうまく立ち回れた」と思っていようが案外周りには バレていて、結局イタい人と思われてしまっているのです!

そう考えると少々テレくさいかもしれませんが、褒めてほしいときは素直に「褒めて!」と伝え、そのぶん相手のことも褒めるというのが、なんだかんだで一番しこりの残らないやり方なのかもしれません。

以前は、自虐を装った自慢"自虐風自慢"や、「傷つくのでやめてください」「傷付く人がいるかもしれません」と言って自分が気に入らない発言を封じ込めようとする"繊細チンピラ"という言葉が流行しました。現代の人間関係ってなんだか回りくどいんですね......。

■マウンティングの対処法

なお、瀧波と犬山は対処法として「私はマウンティングに気付いている」というサインを送ることが有効だと訴えます。そして、マウンティングという言葉が広まることで、モヤッとする発言に対して明るく「マウンティングやめてよ~」と返せるようになればと期待していました。

例えば
「また彼氏に浮気されたの? 相談にのるよ!」
「私もそれ昔ハマってたけど、今はなんか無駄に感じちゃって~」
「この前、芸能人の○○にモデルの××を紹介してもらったときの話なんだけど......」と言われた時。

「あれっ?」と思う瞬間があれば勇気を出して、冗談めかして、でもキッパリと、

「それってマウンティング?」

と返してみては?

(文/原田美紗@HEW)

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