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「あのセリフはあざとすぎてキュンときた」

「あざとい」のに「キュンときた」!? もともとの「あざとい」の意味しか知らないと、首をひねりそうなこの言葉。実はこの頃、「あざとい」は、「小利口である」「やり方があくどい」といった本来のマイナスの意味からひとつ進化して、「小悪魔」というプラスの意味で使われるケースが増えています。

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■アニメ・漫画界隈(かいわい)から広がる

「あざとい」の意味が大きく変わった要因のひとつが、アニメ「Yes! プリキュア5」(テレビ朝日系)の"キュアレモネード"こと春日野うらら。彼女は女の子のかわいらしさを詰め込んだようなキャラクターで、ツインテールや「えへっ」などのいわゆる萌(も)えを狙ったセリフが多い。
これにまんまとやられた視聴者が「狙っているとわかっているけれどかわいさにやられた」という気持ちを「あざとい」と表現するようになったようです。

また、ニコニコ動画のタグでも「あざとい」はよく使われます。

例えば、再生回数3万回を超える(6月16日現在)動画「女の子はいつだってあざといのです!」では、人気キャラクター・鏡音リンのキス顔やニーハイなどいかにも男心をくすぐるような姿が描かれており、これを見た視聴者は例のごとくやられてしまった模様。
コメントには「かわいい」と共に大量の「あざとい」の文字が見られ、こちらでも非難ではなく「かわいさにやられた」という称賛の意味で使われています。

■素直に褒めるのではなく......

使用例は「猫耳キャラはあざとい」「アイドルのあざとい画像ください」「あのセリフはあざとすぎてキュンときた」など。

どうやら、いわゆる萌え要素の盛り込まれた作品やキャラクターを、ただ「かわいい」と素直に称賛するのでなく、「狙っているのはわかっているのにでもやっぱりかわいいよ~!」とちょっと悔しさをにじませながら褒める。もしくは「ツボをわかっているね」とセンスごと褒めるという複雑な表現として使われているようです。

言葉は時代によって変わるもの。今と昔とではまったく反対の意味として使われている言葉も多くあります。たとえば現在「行き詰まった」という意味で使われている「煮詰まった」は、もとは「ほぼ結論が出た」という意味だったとか。
「あざとい」が一般的な褒め言葉になる日も遠くないかも?

(文/木村彩乃@HEW)

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