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16連射で一世を風靡したあの高橋名人が社長になった。それも、ゲーム関連会社の社長だという。売上が低迷しているゲーム業界に、今度はどのような旋風を巻き起こすのか。注目が集まっている。


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2014年6月、高橋名人こと高橋利幸氏が株式会社ドキドキグルーヴワークスを発足し、「代表取締役名人」に就任したと報じられた。同社は、企画、開発、デバッグ、データチェックとゲームに関わるすべての業務を行う会社だという。それにしても気になるのは、代表取締役名人なる肩書。果たして高橋名人は何を目論んでいるのか、話をうかがった。


■世界中をドキドキさせたい
――まずは会社設立の理由を教えてください。


「ゲーム会社を作ったのは、僕自身がゲームが好きだというのが一番の理由ですね。ゲームをやるようになったのは1982年にハドソンに入社してからですが、それから30年以上ゲームに関わっていることになります」


――今、ゲーム業界は厳しい状況にあると思いますが。


「確かに、売上だけ見れば右肩下がりです。だから、関係者が皆あせっているというのは見て感じます。僕はそれを応援したいんですよ。これまではゲームの宣伝という立場で応援してきましたが、もっといろんなことができるんじゃないか、どんなことでも手伝いたいと思ったんです」


――企業理念を言葉にすると?


「それはもう、会社名にもなっているとおり『世界中をドキドキさせたい』ということです。僕は昔、『テレビゲームは文化になる』と言って笑われましたが、今やゲームは日本が世界に発信する文化ですよ。コンシューマーゲームでも、スマホゲームでもいい。ジャンルだってシューティングでもパズルでもいい。とにかくみんなをドキドキさせたい」


――どのようなゲームを世に出そうとしているのでしょうか。


「正直、まだできたばかりの会社で人材も揃っていないので、最初はデバッグ等の業務が中心。オリジナルゲームの制作はもっと後になってからになります。でも、自社で企画からデータチェックまですべて掌握したゲーム作りをすることでいい作品作りができる、と信じているので、環境が整ったら具体的なタイトルの話をしていきたいですね」


――ゲーム作りで重視するのはどんなことですか?


「ゲームって絶対、操作方法がシンプルなものがいいんですよ。あとは、難しすぎても良くない。難易度が高めの設定も必要ですが、まずは間口を広げないとユーザーにも広がらない。それにルールや操作感はシンプルなほうが深い部分まで遊んでもらえやすいものになります。もうひとつ、僕が大事にしたいのが"気持ちの良さ感"。『パズドラ』や『ツムツム』の連鎖もそうだし、『なめこ』の収穫でもいい。"気持ちいい""爽快"と感じられるかどうかがヒットの重要な要素なんだと思います」


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■"代表取締役名人"像とは
――それにしても、「代表取締役名人」って、唯一無二な感じが最高ですね


「名人と名乗らせてもらって、それが定着して、ハドソンでは"名人"が肩書にまでなった。「高橋名人」という名称はハドソンが商標登録していますが、ハドソンの厚意で退社後も名乗らせてもらっています。もう、僕=名人というイメージができあがっちゃってるので、ほかの肩書じゃしっくりこないんですよ」


――「代表取締役名人」として、どんな会社にしようと思っていますか


「とにかくスタッフを大事にしたいですね。この業界って、労働環境が劣悪だと思われがちなんです。だから、就業時間を短くする工夫をしたり、女性でも働きやすいように子育て支援などの環境を整えたりすることの必要性は常に考えています。あと、業務によっては、ずっとPCの前でできる仕事もある。そうすると、例えば身障者の方にも就労のチャンスが出てきますよね。今は、そうした会社のことを考えるのも楽しい。ゲームのこと、ゲーム業界のことだけでなく、会社についても妥協せず考える。それが僕の思う"代表取締役名人"像なのかもしれません」


――最後に、読者に何かメッセージがあれば。できれば、おぼろげでもいいので将来「こんなゲームを作りたい」といったメッセージが欲しいのですが。


「わかりました(笑)。では......、いずれ『冒険島』を作ります!(笑)」


――おおおおお!


「『冒険島』って、とてもうまく計算されていて、リズムに乗っていると気持よく進めるんですが、一度ミスするとそれが狂って全然進めなくなる。失敗するとすごく悔しいんです。あんな感覚のゲームをもう一度作りたいですね。どんな『冒険島』になるかは、お楽しみにということで(笑)」


(取材・文/大木信景@HEW)
写真:トレンドニュース


■「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている"視線の先=考え、狙い、戦略"を一緒に見てみたい。


表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。 それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通して、"情報"にとどまらない「エンタメの真髄」に迫り、読者の皆様にお届けいたします。


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>> 高橋名人が出演する、GYAO配信番組「ぶるぺん」


「高橋名人が伝説の16連射を生披露!」(00:02:56)


「高橋名人がクソゲーだと思うゲームとは」(00:01:56)


「高橋名人の1日のゲームプレイ時間は?」(00:01:56)


 ※その他の出演番組>>


・あのファミコン名人の肩書が社長に!?
・高橋名人が「名人」になったきっかけ
・高橋名人がゲーム業界に入ったきっかけ
・生活激変!名人就任後の家族の反応は?
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