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押切蓮介氏による漫画『ハイスコアガール』が作中で他社のゲームキャラクターを無断で使用していたことが発覚。押切氏の友人で自身もゲーマーとして知られる漫画家・ピョコタン氏は8月7日、ニコニコ動画に動画を投稿。同作品の出版元であるスクウェア・エニックスへの強い怒りを表明した。

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『ハイスコアガール』は『月刊ビッグガンガン』で連載中の、ゲーマーの主人公とヒロインの関係を描いたラブコメディ。1990年代の対戦型格闘ゲームブームが舞台ということで、作中には当時人気のゲームタイトルやキャラクターがふんだんに登場していた。

同作品は昨年12月にアニメ化が発表されるなど人気を博していたが、8月5日、ゲームソフト開発・販売会社であるSNKプレイモアが著作権を持つキャラクターを無断で使用した疑いがあるとして、スクウェア・エニックスが大阪府警から家宅捜索を受けた。連載は続行するものの、既刊5巻とファンブックは自主回収となった。

この騒動について、ピョコタン氏は、「編集部のミス」とバッサリ。他社にキャラクターの使用許可をとらなかったスクウェア・エニックス側に問題があるとして、押切氏に落ち度はないと言い切った。

加えてピョコタン氏は、以前押切氏から権利関係がどうなっているか教えてもらったことがあると明かす。押切氏が公式コメントを発表していない以上自分の口から詳細を伝えることはできないとしつつも、「話を聞いて、『そんな感じなんだ』と納得した覚えがある」と振り返る。押切氏の認識と現実に行われていた対応にズレがあったことをにおわせた。

また、「スクエニが100%悪い」と前置きしたうえでSNKプレイモアの姿勢についても言及。「版権の会社になってしまっている」「結局はお金なんですよね」と嘆き、「『ハイスコアガール』が盛り上がれば、格闘ゲームへの注目が集まって、まわりまわってSNKプレイモアの利益に繋がるのに」と持論を展開させる。ピョコタン氏は、厳しく権利関係を追求するSNKプレイモアの態度にも不満を抱いているようだ。

騒動に対して、「切ない」を連発するピョコタン氏。「せっかくいい漫画描いたのに大人の事情でこんなことになりやがって。僕は押切さんに同情します」と悔しさをにじませた後、「スクエニの人見てる?」とカメラに向かって呼びかける。そして、「『ハイスコアガール』という作品を死なせないために、どれだけお金を積んででもSNKプレイモアと和解すること。自分がまいた種だから、足元を見られても仕方ない」とスクウェア・エニックスに訴えた。

さらに「一番とばっちりを食ったのは作者」と押切氏擁護の姿勢を改めて示し、著作権をスクウェア・エニックスから引き上げて自ら電子書籍版をリリースしてみてはどうかと押切氏に勧めた。

『ハイスコアガール』は人気作品なだけに騒動を嘆く声がネット上でも相次いでいる。単行本は再び発売されるのか。アニメは無事放送されるのか。もちろんSNKプレイモアの厳しい追求は著作権侵害を受けた立場からするとごく自然なものだが、ファンとしてはやはりピョコタン氏のように両社の和解を願いたいところだろう。

(文/原田美紗@HEW )

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