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"尾木ママ"こと教育評論家の尾木直樹氏が8月31日に自身のブログで、全国高校軟式野球選手権大会の準決勝での延長50回にもおよぶ試合に疑問を投げかけた。「選手の健康、安全への冒涜(ぼうとく)」と日本高等学校野球連盟(以下、日本高野連)を厳しく批判し、見解を求めるともしている。

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大会の準決勝、中京(東海・岐阜)対崇徳(西中国・広島)戦は延長15回を戦っても0-0のまま決着が着かず、翌日に延長戦の続きが行われる事態に。しかしこの日も延長30回まで戦うも0-0。その後も均衡は破れず、なんと試合4日目の延長50回、ようやく中京が3-0で試合を制した。さらに驚くことに、勝者・中京はそのままダブルヘッダーで行われた三浦学苑(南関東・神奈川)との決勝戦に出場。2-0で勝利し優勝を果たした。

軟式野球の公式戦の新記録、延長50回、計10時間18分の死闘は大きく注目を集めたが、ネット上を中心に選手への負担を心配する声も上がっており、"残酷ショー"と非難する見方もある。

尾木氏は、8月31日、「四日間に渡る延長50回は残念・残酷過ぎます!!」とブログで主張。延長試合の直後に決勝戦が行われたこと、中京の松井大河投手(3年)の大会での投球数が4試合で計1047球に上ったことを挙げて、「大いに不信感抱きました!」と高野連を批判し、「こんなバカな試合やらせるとは教育機関なのかどうか」と怒りをあらわにした。
さらに「スポーツマンシップに反します」「反教育も甚だしい」「選手の健康、安全への冒涜(ぼうとく)」と自身の考える問題点を列挙し、「残酷ショーさせた高野連に緊急見解を求めます」と訴える。「まさか精神論や武士道とおっしゃらないでしょうね」とも皮肉った。

9月1日、尾木氏はこの問題について再びブログを更新。きつい表現を使ってしまったことをわびつつ、選手ではなくあくまで日本高野連といった大会運営に関わる大人たちに怒りを感じていると改めて説明。延長のルール自体が意味不明だと指摘し、「硬式野球ならあり得ないのではないでしょうか?」「なんだか軟式に対して高野連自体が硬式と同じく大切にしてくれていないように思え」とつづっている。
尾木氏は、「守ろうとした肝心の高校球児に不快感抱かせたとしたら申し訳ないです...」と気にしつつも、「高校野球の軟式は誰かがよほど厳しく批判しない限り改善されないような不安ありました...」と強い語調をとった理由を明かしている。

なお、日本高野連の竹中雅彦事務局長は8月31日、「サスペンデッド(一時停止試合)の限界が見えた」と延長戦でのタイブレーク制導入を検討するコメントを発表したと報じられている。

(文/原田美紗@HEW )

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