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大人気K-POPグループ、SUPER JUNIORが、韓国で2年2カ月ぶりのニューアルバム「MAMACITA」をリリース。8月末にソウルで行われた記者会見には、7月に除隊したばかりのリーダー、イトゥクも参加し、久々の活動ついて熱い思いを語りました。今年でデビュー10年目、メンバーの入隊と除隊も経験してきた彼らの現在、そして未来とは?

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「K-POP男性アイドルの寿命は入隊するまで」韓国ではそれが定説だった。韓国男子は29歳までに約2年間の兵役に就かなければならない。メンバーの入隊でグループ活動を縮小する間にも、若さと実力を兼ね備えたグループが次々とデビューし、人気をさらっていく。"兵役"は、アイドル人生の終わりといっても過言ではなかったのだ。

そんな方程式を打ち破るべく、ひと組のグループが2年2カ月ぶりに韓国でニューアルバムをリリースした。
SUPER JUNIOR――"韓流帝王"と呼ばれるスーパーアイドル。歌手活動にとどまらず、俳優、バラエティ、MC、作曲、モデル、コントまで幅広くこなすエンタテインメントグループだ。
すでにリーダーのイトゥク(31)、ヒチョル(31)、カンイン(29)の3人が兵役を終えており、現在イェソン(30)が入隊中。今回のアルバム「MAMACITA」は今年7月末に除隊したイトゥクを待っての、満を持してのリリースである。

イトゥク:
『ずっと恋しかった時間が戻ってきました。始めるまでは「自分はまた芸能活動ができるのだろうか」「再びメンバーと一緒に活動できるのだろうか」と、不安でした。でも幸いメンバーが、僕がもう一度立ちあがれるように手伝ってくれたんです』

シウォン:
『イトゥク兄さんが除隊して初めて、僕たちメンバーがともにする活動です。たくさんの方々にすてきな姿をお見せしたいし、僕たちの歌を通じて、希望と夢を抱いてくれたらと思っています』

 SUPER JUNIORといえば"記録"だ。ゴールデンディスク賞、ソウル歌謡大賞など数々の受賞歴。国内外で開催されている単独コンサートも、9月でついに100回目を迎える。これまでずっと"記録"を意識してきた彼らだが、今回の活動で心に変化があったという。

イトゥク:
『「MAMACITA」ではダンスの振り付けや音声、ティザー写真に入れる文字の色まで、過去のどのアルバムよりも制作過程に参加しました。収録曲の「Shirt」はドンへさんが作詞と作曲をして、メンバーが中心となってダンスの振り付けも考えたんですよ。以前は、僕もメンバーもみんな"順位"が大事だったし、大賞をとりたかったんです。今でもそういう気持ちがないわけではないけれど、それよりも、メンバーや周囲のすてきな方々と一緒に仕事ができることが何より幸せなことなんだと知りました。楽しく幸せに活動することが、いまは一番大きな目標だと思います』

K-POP界では"続けること"が難しいと言われる。最近ではSHINHWAや、再結成したgodのように先輩グループの活躍も目立つが、H.O.T.ら一世を風靡(ふうび)したアイドルでさえ5年前後で解散してきた過去があるからだ。SUPER JUNIORのデビューは2005年。活動10年目に突入した彼らは、K-POP界ではすでにベテランだ。

イトゥク:
『僕たちは事務所の研修生時代も入れると、10年以上もの時間をともにしてきました。正直けんかや言い争いもたくさんしました。でも、それが重なって......男同士でこういう表現が正しいかどうかはわからないけど、"愛"があったと思います。愛と義理があったから、ここまで来られたと思うんです』

シンドン:
『10年間活動する中で、お互いの性格をよく知ると同時に、分かり合おうとする気持ちが深くなっていきました。理解し合っているから、ここまで大きな争いもなく来られたのだと思います』

 メンバー仲のよさは実生活にも表れている。韓国のアイドルは、デビューからしばらくは一つの宿舎で共同生活を送る。やがてそれぞれが住居を見つけて宿舎を出て行くのが通例なのだが......。

カンイン:
『僕たちは今も一緒に暮らしていますね。後輩にも「まだ宿所にいるんですか!?」って驚かれます。でも、そうして男だけで過ごしてきたことが、グループ活動を長く維持できた秘訣(ひけつ)なのかも。僕も一度は出て行きましたが、また戻りました(笑)』

 今年下半期には、シンドン(28)が入隊する予定だが『機会があれば入隊前にステージで頭を丸めたいですね』と笑う。

シンドン:
『僕はこう思います。自分たちよりも年齢の若いグループが次々と出てきますが、それを恐れるのではなく、僕たちが守ろうとすれば、グループは守れるんじゃないかと。なので、まったく心配はしていないです。僕たちメンバー全員、SUPER JUNIORが永遠だと信じていますから』

入隊による活動縮小、新人アイドルの躍進......兵役とK-POPを取り巻く環境は変わらない。だが、彼らには10年の活動で得た自信と余裕、そして何よりも揺るがない絆がある。記者会見から間もなくしてYou Tubeで公開された「MAMACITA」のミュージックビデオは、1週間を待たずして再生回数500万回を突破。"韓流帝王"がK-POPの最前線に帰ってきたことを、改めて示してみせた。
K-POPアイドルの寿命は入隊するまで――その方程式が変わるときが来たのかもしれない。

(文/園曽祥子)




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