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多少緊張した面持ちで絢香がそう語ったのは、これまでとはまったく違うアコースティックライブ初日、三郷市文化会館での第一声。ピアノに塩谷哲、ギターに古川昌義を迎え、たった3人でステージに立つ。黒いドレスで登場した彼女も、外見のみならず、その歌声までもがいっそう大人びて感じられる。


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にじいろAcoustic Live Tour 2014 ~3-STAR RAW~ NHKホールにて


ピアノとギター、そして歌......絢香の歌声を、よりリアルに感じることができるのが、8月22日からスタートしたこのツアーの見どころである。ツアー・タイトルは「絢香 にじいろAcoustic Live Tour 2014 ~3-STAR RAW~」。
「2人の演奏を聴きながら私の歌が変わったり、2人も私の歌を聴いて何かしらのアプローチをしてきたり、仕掛けてきたり......そういうかけひきが、ものすごく楽しい」と、作り込まれたステージというより、もっと素に近い絢香を感じることができるステージになっていると言えるだろう。

■より広いファンへ向けて~「にじいろ」

今回はアルバムリリース後のツアーでないこともあり、懐かしいあの曲や、初めてライブで歌う曲など、新旧織り交ぜた"ニクい"選曲も話題のひとつ。しかし中でもやはり、山場のひとつはNHK連続テレビ小説の主題歌「にじいろ」だろう。

「今年6月にリリースした『にじいろ』をたくさんの方に聴いていただけて、本当にうれしく思っています。この曲は、悲しいことやつらいことを乗り越えたからこそ見える色や景色が、人としての深さや強さを与えてくれる。その強さや輝きを"にじいろ"という言葉で表現した曲です。」

ライブ前半はしっとりと聴かせる雰囲気だったが、「にじいろ」のイントロが流れると観客からは大きな歓声が上がり、オールスタンディングでの手拍子が一斉に始まる。
この日も10代~70代以上までと幅広い世代が集まった絢香のライブだが、この曲により会場全体が世代を超えて1つとなり、ともに大合唱するという現象が起きた。「にじいろ」は2014年を代表する国民的楽曲になりつつある。初めて絢香のライブに来たというファンも多く、改めてその影響の大きさを知ることができた。より広い層に歌声が届いている、絢香自身もそう感じたのではないだろうか?

「とにかくひとつひとつの作品を丁寧に作って、しっかりと届けていく。その気持ちはいつも変わらずにある思いです。今回初めてNHK連続テレビ小説という歴史あるドラマの主題歌として『にじいろ』を書き下ろしました。それこそ、おばあちゃんとかも毎回楽しみに見ているような時間帯。今回のツアーで、初めてライブに足を運んでくださった方もたくさんいらっしゃっているようでうれしいです。いろんな角度から初めての経験を重ねることで、あらためて歌うことの楽しさや喜びを感じているところです」


■肌感で調整された「絶妙なニュアンス」を奏でるライブ

2012年、2013年に行ってきた大規模なツアーも見どころ満載だが、このアコースティックライブでも、3人だからこそ、な見どころがあるようだ。絢香本人から、今回のアコースティックライブの楽しみ方を聞いておこう。

「今回はピアノの塩谷哲さんとギターの古川昌義さんと私の3人で回る、初めてのアコースティック・ツアーになります。今回はこれまでで最少の3人。"歌"としっかり向き合うツアーになっています。毎公演決して同じものにはならない緊張感と、その日しか生まれない音と出逢う喜びであふれたツアー。3人の音が重なって、気持ちのいい波に乗れた瞬間、とてつもない音のパワーが生まれて、ステージ上で私自身が鳥肌立つくらいすごいライブです!ライブが終わった後に「あれ?3人だったっけ?」って思ってもらえるようなステージになっているはず。"3-STAR RAW"="3人で作り上げる生の音"をぜひ楽しんでいただけたらと思います。」

MCで絢香から突如発表された、12月11日の大阪城ホール、12月26日の武道館での追加公演では、絢香ツアー史上"最少"の編成から一転、ストリングス17名+パーカション1名を迎えた、絢香ツアー史上"最多"編成からなる超豪華スペシャルライブになるというから、期待も高まる。

今回のアコースティック・ツアーは、塩谷の華麗なピアノワーク、古川のリズミカルなギタープレイも相まって、絢香の歌声を思う存分堪能できる仕掛けだ。終演後改めて、そういえばステージ上には3人しかいなかったのだと驚いてしまうこと、必至である。


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にじいろAcoustic Live Tour 2014 ~3-STAR RAW~ NHKホールにて


(取材・文/ホシデトモタカ)


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