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元陸上選手でタレントの武井壮が10月29日に自身のTwitterで、ハラスメントについて持論を展開。相手によってOKかどうか変わるというならば、それはただの好き嫌いだと主張して、賛否両論を巻き起こしている。

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武井壮/So Takei, Oct 07, 2014 : アクションしながらのアフレコに挑戦した武井壮さん=2014年10月7日撮影
写真:まんたんウェブ/アフロ


「ハラスメントって言葉やめねえか?」と語る武井。「大好きな人にされたら許せて、嫌いな人にされたら怒る行為はハラスメントじゃねえと思うんだわ。。それはただの人の好き嫌い。。」と指摘する。「ハラスメントハラスメント騒いで人を罰することばっか考えてねえで人と人の輪を温かく築こうや」「職場だろうがなんだろうが、素敵な人間の優しさとか愛がなくちゃつまらねえだろ。。」と訴えた。

どうやら武井は、ハラスメントという概念が広まった結果、コミュニケーションがとりづらい世の中に陥ってしまわないかと懸念しているらしい。武井のこの意見に、ネット上では、「相手によって態度を変えるのは人として最低だよね」「確かにひどいやつはいるが、過剰防衛になってきている」「要は自分の心の持ちようで変わること」といった賛同の声も上がっているが、批判も続出。

とくに「大好きな人にされたら許せて、嫌いな人にされたら怒る行為はハラスメントじゃねえと思うんだわ。。それはただの人の好き嫌い。。」という発言に違和感を覚えた人間が多いらしく、

「恋人に触らせるなら俺にも触らせろってこと?」
「恋人に抱きつかれるのと赤の他人に襲われるのは全然違うじゃん。関係性によって受け入れる範囲が違うのは当然」
「好き嫌いじゃなくて、信頼関係があるかどうかだと思う」

などの反論が寄せられている。また、たとえ本人にそのつもりがなくとも、武井の意見は、加害者にとって都合のいい言説ではないかという指摘も。

「『人間関係を築くこと』を名目に相手が嫌がってることを押し付ける輩がいるから問題なんだよ」
「ハラスメントは昔からあって、最近やっとそれらに抗議することが許されるようになってきたってだけ。それを『やめよう』というのは被害者の口をふさぐのと同じ」

といった意見が上がっている。

ただ、武井としては、「解雇をチラつかせて部下にプライベートな要求を承諾させる」「執拗(しつよう)に性的な誘いをかける」のような誰もが「それはアウトだ」と納得するような例ではなく、一見「そんなことで......」と感じるような日常のやり取りがハラスメントとして訴えられてしまっているという極端なケースだけを想定して、「ただの人の好き嫌い」「人を罰することばかり考えている」と苦言を呈していたのかもしれない。

だが、「オレの友達の女の子が部下を食事に誘ったり、デートに誘ったりしたら、会社からパワーハラスメントだと警告されたんだと。。あと、オレの後輩が教師やってんだけど、生徒の背中を頑張れよ!って叩いたらセクハラじゃないかと審査されたんだと。。もう意味わからんよな。。」というツイートを見る限り、どうも武井の「そんなことで......」という認識がいささかズレているようにも感じられる。とくに前者の「部下をデートに誘ったら、パワハラだと警告された」というのは、上司の誘いを断りづらい部下の立場を考えると、当然ありうる結果だったろう。

「ハラスメントが一人歩きして人間関係築けねえよな世の中は寂しいだろ。。」と嘆く武井。だが、一連のツイートに多くの批判が寄せられたことを考えると、武井が"寂しい"と感じるくらいの距離感のほうがストレスなく過ごせるという人間が案外多いのかもしれない。その点を理解せず、自身の考える"素敵な人間の優しさとか愛"を振りかざしてしまっては、それこそいつか誰かを傷つけてしまいかねないようだ。

(文/原田美紗@HEW)

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