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大泉洋や西島秀俊、堺雅人など、ちまたではイケメンのアラフォー役者が注目を集めている。ガツガツした若手とは一線を画す大人の余裕や貫録があり、ときにはコミカルな一面さえ見せてしまう姿に、世の女性たちはメロメロなのだ。
現在、フジテレビ系の「火曜21時枠」で放送されているミステリードラマ、『すべてがFになる』に出演している戸次重幸も、そんなイケてるアラフォー役者の1人。精悍(せいかん)な顔立ちと細身の体形を兼ね備える一方、無類の"ジブリ好き"で、バラエティ番組では「1人ラピュタ」を披露するなどおちゃめな一面も持っている。そんな"ギャップ萌え"が魅力の彼に、役者としての心構えや好きな女性のタイプ、座右の銘などさまざまな質問をぶつけてみた。

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■視聴者の皆さんがホッとするような役どころは、無理なく"素"で出来る

―― 現在放送されている『すべてがFになる』は、どんなドラマですか?

殺人事件が起きて、それを解き明かしていくミステリードラマです。僕が演じる鵜飼刑事ではなく、大学教授・犀川創平(綾野剛)と研究室の大学生・西之園萌絵(武井咲)が事件を解決する。僕は一切"謎解き"には関わってこないんですよ。ただただ、頭のいい2人の推理や謎解きを、「へぇー!」って言って聞いているだけ(笑)。撮影前にプロデューサーに言われたのは、「鵜飼刑事はいわば視聴者の代表。テレビを見ている人たちが、『ん?』って思う同じタイミングで彼も『ん?』って思う役なんです」っていうことでした。

―― 狂言回しというか、案内役のような役なのですね。鵜飼刑事はどんな人物なのでしょうか。

間が抜けたキャラクターです(笑)。でも、「神奈川県警の捜査一課」という設定から僕が想像したのは、結構なキャリアだからきっと高学歴で、年齢的にも部下が何人かいて。自ら進んで事件に首を突っ込んでいくタイプではなく、その場の空気に流されてしまう"受け身キャラ"なんじゃないかな、っていうことですね。そう思いながら役づくりをしているつもりです

―― 演じてみて、共感できるところはありますか?

すごく演じやすいですね。求められているのが、ドラマの中の"コメディパート"っていう感じで、ともするとシリアスになりすぎてしまうドラマの中で、視聴者の皆さんがホッとするような役どころなんですね。そういうのって、一切無理なく"素"で出来るので、全くストレスを感じることなくやらせていただいてます。

■役者というのは監督の手足として動くロボットでいい

―― これまでも戸次さんは刑事役を演じることが多かったと思うのですが、役づくりもその都度変わってきますか?

まあ、本気で刑事役をやろうと思ったら、鵜飼みたいなキャラにはならないでしょうね(笑)。ただ、"ちょっとヌケてる刑事"っていうのは、今までも何度かやらせてもらったことはあるので、そこは共通する部分もあるかもしれないですね。もちろん、シリアスな役も全然嫌いじゃないんですよ。大切なのは、いろんな役をバランス良くやらせてもらうことなのかなって思っています。

―― そのために心掛けていること、役者としての心構えは?

僕は、「作品というのは監督のモノであり、役者というのは監督の手足として動くロボットでいい」と思っているんですね。もちろん、意見の提案というか、各シーンや作品全体を成り立たせるための、役者の視点で気付いたことは言わせてもらいますが、最終決定権は全て監督にあるというふうに考えています。それが心構えですかね。僕は、人に使われるのが性に合っているんですよ(笑)。決して人の上に立てないタイプなので、そういう考え方になるのかもしれないですね。

―― 最近は「アラフォー役者」という括りで、40代前後のイケメン俳優が注目されています。戸次さんもその中の1人ですが......

いやいや、イケメンじゃないですけど(笑)。でも、「アラフォー役者」という括りに僕も入れてもらえることは、ありがたいことだなって思っています。というのは、僕よりももっともっとステキな「アラフォー役者」の仲間入りが出来るじゃないですか、一括りにしてもらえるから(笑)。だから今後も、どんどん僕のことを「アラフォー役者」と呼んでもらって、枕詞にしてもらいたいです。

―― イケメンのアラフォー役者であり続けるために、体力面や健康面で気をつけていることは?

やっぱり、普段から節制はしていますね。アラフォーは、放っておけばどんどん太っていくんですよ。日々のカロリーを必要としない体に、どんどんなっていくわけですからね。若いときと同じ食生活では体形を維持することは不可能。だから筋トレもしていますね。僕が"太っている人"っていうことで売ってる役者だったら良かったのになあ、って最近はよく思います(笑)。まあ、僕よりももっともっと上のステイタスの役者さんたちが、日々努力をされているわけですから、僕ごときがこの程度で音を上げていたらバチが当りますよね。

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■「この人のためだったら」って思えたら、僕はすぐにでも結婚します!

―― 戸次さんは、TEAM NACS唯一の未婚者ですが、好きな女性のタイプはありますか?

もうね、誰でもいいです(笑)。結婚願望は、ありますよ。ありますけど、僕を裏切らない人であれば誰でもいいです......(笑)。ただ、育ってきた環境が全く違う2人が一緒に生活していくのが結婚だとしたら、価値観は合わないじゃないですか。「この鍵穴に対して、この鍵」っていうふうに、ピタッと合うわけにはいかないですよね。だったら鍵や鍵穴のカタチを、お互いに「変えてもいいよね?」って思えるかどうかだと思うんですよね。お互いに譲り合う分量が同じであればいいのかなって。「俺ばっかり」「私ばっかり」っていうふうにならず「この人のためだったら」って思えたら、僕はすぐにでも結婚しますよ!

―― イケメンのアラフォー役者である一方で、「ミスター残念」とも言われている戸次さんですが(笑)、『すべてがFになる』の撮影中に何か残念エピソードはありましたか?

撮影が始まってすぐの頃は、よく役名を間違えてましたね(笑)。西之園さんを「西園寺さん」って呼んじゃったり、市ノ瀬さん(1話ゲスト・市川由衣)を「市ノ園さん」って呼んじゃったり......もうごちゃごちゃ。セリフ覚えはいいんですけど、固有名詞がちょっと弱いんです(笑)。

■「やらないで後悔するより、やって後悔しよう」

―― 今後、挑戦したいと思っていることはありますか?

いやあもう、現状維持さえできれば。それがどれだけ難しいことかと日々感じていますね。例えば、これまで続けてきた努力を、今年一年間やらなかったとしたら維持すら出来ないわけじゃないですか。そうならないためには、去年よりも今年、来年は今年よりも頑張らなきゃいけない。死ぬまでその連続なのだろうなって思いますね。
僕は、役者っていう仕事が無くなったら他は何も出来ないですから。ほんと、ツブシが効かないんですよね。そういうことは、年を重ねるごとに思うようになっていきました。若い頃はもっと単純に、「テレビに出てる役者さんはカッコいいな、自分もああなりたいな」って思ってましたけど、いざ自分がそういう立場になってみると、やっぱり責任とか覚悟が必要になってきますよね。きっとそれは、この業界以外の人たちも同じだと思いますけど。

―― では最後に、戸次さんの座右の銘を聞かせてください。

「やらないで後悔するより、やって後悔しよう」。これは、いま言った「現状維持」とは決して矛盾しないと思っていて。新しいことにもどんどんチャレンジして、その結果が失敗だったとしても、次で取り返せばいい。......後悔ばっかりですけど(笑)、この座右の銘は若い頃からずっと変わらないですね。

戸次重幸(とつぎ しげゆき)

1973年11月7日生まれ、北海道出身
北海学園大学の演劇研究会で、大泉洋・安田顕らと出会いTEAM NACSを結成。2005年からは全国放送のドラマにも出演。出演ドラマNHK「ダークスーツ」が11月22日より始まる。また2015年1月より舞台「スタンド・バイ・ユー 家庭内再婚」が全国で巡演。3月より舞台「趣味の部屋」の再演に出演決定。
座右の銘は、「やらないで後悔するより、やって後悔しよう」

(取材・文/黒田 隆憲@H14+HEW 撮影/蔦野 裕)
 写真:トレンドニュース

ドラマ「すべてがFになる」2014年11月18日放送 第5話 特別予告編


(C)フジテレビ

第1~4話ダイジェスト映像、ストーリーはコチラ>>

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