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「ハイスタ世代」という言葉が生まれるほど、その後のロック・シーンに影響を与えたバンド、Hi-STANDARD。そのフロントマンだった難波章浩(Vo, B)がハイスタの活動休止、そしてソロ活動を経て新たに結成したバンドがNAMBA69だ。
メンバーは難波の他、彼のソロ活動を支えてきたK5(G)とSAMBU(Dr)の3人。ハイスタと同じ3ピースで難波の原点とも言えるパンク・ロックを演奏するということで、彼らの活動に期待しているファンは多いだろう。結成から1年7カ月、ついに1stアルバム『21st CENTURY DREAMS』を完成させた3人にインタビュー。ヘヴィでポップをテーマに作り上げたアルバムに込めた夢を聞いた。

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――1stアルバムを完成させ、リリースまで1カ月を切った現在の心境からまず教えていただけますか?

K5: 僕ら自身、本当に最高の作品ができたと思っているから、早く聴いてもらいたい。わくわくしています。本当に、自分で言ったらおかしいかもしれないけど、本当にヤバいものができあがったんで、いろいろな人に聴いてもらいたいし、聴いてもらってライヴにも来てほしいです。

SAMBU: うん、ヤバいです(笑)。

難波章浩: 聴いてほしいっていうのももちろんなんだけど、人生を賭けてやっていることだから。はい作りました、作ったからリリースしました、みんな聴いてくださいって、そういう単純なことじゃなくて、その裏と言うか、人に言ってもしょうがないことかもしれないけど、そこに至るまでの過程があるから。それはハイスタ(Hi-STANDARD)活動休止以降なんてことでもなくてね。俺もいい年齢だから、今まで生きてきた道のりもある。しかも、これが(NAMBA69の)1stアルバムなんですよ。その感じもすごくて。

この作品を聴いてもらえればわかると思うけど、めちゃめちゃポジティヴなんです。ここまで来るために乗り越えなきゃいけないことを乗り越えてきて、この2人と出会ってバンドになれて、この作品を打ち出せたことは本当にもう奇跡に近い。5年前だったら、絶対かなわないだろうって俺の夢だったんですよ。3年前でもどうだったかな。だって、音楽なんてもうできないかもなとか、歌うこともできないかもなとか思ってましたからね。ハイスタ活動休止してから時間もかなりたってたから声も出なくなってたし、ベースも弾けなくなってたし。(ベースの)弦ってどうやって張りかえるんだっけって、それぐらいから始めて(笑)。そういう意味ではフレッシュなんですけどね。バンドを始めた頃の気持ちに近いのかもしれない。あ、いきなり長くなっちゃいましたね(笑)。

SAMBU: それぐらい意気込んでいるっていう(笑)。

――そこまで言えるっていうのは、難波さんご自身がいろいろ乗り越えてきたっていうのももちろん大きかったと思うんですけど、この2人に出会えたこともかなり大きかったんじゃないですか?

難波: めちゃめちゃ大きいです。あまり2人には言わないですけど、俺を救ってくれたと思ってます。

K5: うれしいです。

SAMBU: ちょっと感動しています。だっていきなり......。

難波: そんなもん照れてる場合じゃない。それぐらいマジなんで。

SAMBU: ありがとうございます。

難波: 世の中、照れてばかりじゃないですか、みんな。本当のことを言わないし。メディアにしても何でも。だから俺、そこも本気で行こうと思って。それぐらいピュアなんですよね。ホント......(言葉を探して)俺たちピュアです(笑)。そういう話なんですよ。夢持ってますみたいな。

K5: このバンドに賭けてます!(笑)

――もともと、サポート・メンバーだったK5さんとSAMBUさんが正式にバンド・メンバーになる過程で、3人の人間関係も変わったんじゃないですか?

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K5: 人間関係と言うよりはモチベーションが変わりました。やっぱり自分のバンドだし、自分の人生だし。前はサポートだったから、やっぱり難波章浩のソロを成功させるって想いが強かった。だけど、バンドになって、今回、曲をジャムって作ってというなかで、これは俺自身がやりたいことで、だから俺はこういうふうにやりたいってことを全部ぶつけられた。そこは変わりましたね。

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SAMBU: そうですね。人間関係と言うよりもモチベーションですよね。

難波: 俺は全然、変わりました。前は手伝ってもらってたけど、今は家族って気持ちでやってます。言いたいことも前よりも言いやすくなった。前は演奏してもらうためのメンバーだというふうに極端に言えば、それぐらいシビアに見ないといけない部分もたくさんあったんですよ。もちろん、友達ではあるんですけど、プロフェッショナルとしてギャラを払ってるんだから完璧なステージングしてもらわないと困っちゃうよとか、ミストーンしないでねとかみたいなことを言ったこともありました。でも、今は、気持ちの話しかしていない。

K5: テクニックどうこうって言うよりも、まず心を解放していこうぜって(笑)。解放して、俺らが最高に楽しんで、最高にヤバいってなってる状態じゃないとダメなんですよ。

難波: ぶっちゃけ言えば、アルバム・タイトルの「21世紀の夢」って、いろいろな意味やいろいろな夢があるんだけど、俺らはバカみたいかもしれないけど、俺らのサウンドとか、俺らのライヴとか、俺らのヴァイブスとかでホント、世の中を明るくしたい、ハッピーにしたいって気持ちで本気でやっているんですよ。それを全開でやってて、そうするには俺らこんな感じでいなきゃいけないねって、そんな話ばかりしています。それで出てきた音が、あまりテクニカルなことに悩まずに出てきた音がこれなんですよ。

今までソロの時、俺、(曲の)デモ・テープを作って、2人に渡してたんですよ。そういうデモのストックがいっぱいあるんです。でも、今回、それを一切使わないで、ゼロから「せーの!」で作りたかったんです。それやんなきゃバンドじゃないでしょって。
比べるわけじゃないけど、ハイスタの時もそうだったんです。最初は全部、みんなでガッと「やべえ」「やべえ」って言いながらその場で作ってたんですよ。今はパソコンで打ち込みできるから、大体のバンドがデモをある程度、形にして、それを持ってきてというやりかたでやってて、「せーの!」ってゼロから曲を作ってるバンドってあまりいないと思います。でも、今回、俺らは全部のフレーズから、全部のメロディーから、全部のビートからみんなで、「あ、いいね」「こうじゃないね。こうだよね」って言ってやったんですよ。それってたぶんすごいことなんですよ。仲良くなきゃできないし、信頼関係がないとできないし、行くぜって気持ちがないと絶対行き詰まるんです。でも、俺たちは1カ月でアルバムの曲全部作っちゃったから。

――1カ月で!?

難波:1カ月で作っちゃったんです(笑)。

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■戦争とか放射能とか、悲しいことに悩まないで幸せに明るく生きていける世界を子供たちに見せたい

――すごい......。もう一心同体じゃないですか。今回のアルバムはこのバンドの未来でもあるし、パンク・ロックの未来でもあると思うんですけど、このアルバムを完成させたことで、結成した時に確信したところから、さらにもっとこんなことができるんじゃないかって未来も見えたんじゃないかと思ったんですけど、そこはどうですか?

SAMBU: とにかく俺たち3人がステージに上がって、音を届けることによって、聴いてくれた人、見てくれた人がどんどん自分を解放してくれるんじゃないかって。暗いと言うか、ふさぎこみがちな、このご時世なんで、無理やりじゃなくて、自然にね。俺らはそういう想いを持って突き抜けようとしてやっているから、その姿を見て、自然にみんなが開いていったらいいと思ってますけどね。

難波: 現実的にできることってわからないけど、マインドとか目に見えない世界とか、物理的じゃないことっていくらでも変えることができると思うんですよ。たとえば、誰かが俺らの音楽を聴いて、すげえポジティヴになって、「落ち込んできたけど、やる気が出た」とか「何か始めよう」とか思うだけでも大きな変革。そういうことができるようになりたいと思ってるし、音楽はそういうことをやらなきゃいないと思うんですよね。それをやるのが音楽って言うか、じゃなかったら発表しちゃいけないと言うか、人に聴いてもらいたいってそういうことだと思うんですよ。
俺らは俺らにできることをやるわけなんですけど、具体的に言えば、今回、東北の仲間たちに向けた曲があって、そういう想いをもっともっと届けたいし、この音を届けたい。届けるにはどうすればいいかって言ったら、こういう取材を受けるのもそうかもしれないし。俺が悩んでいるのは原発のことだったりするわけで、それだって俺が歌うことで何が変わるって言ったら変わらないかもしれないけど、でもわからない。ありんこだってすげえ大群になれば、象を倒すって言うじゃないですか。そういう想いを持って集まって、みんなで「だよね」って方に向かう。戦争とか放射能とか、悲しいこととかに悩まないで幸せに、明るく生きていけるっていう世界を、俺が生きている間にはきっと見られないけど、だけど方向だけでも子供達に見せられるようなね。現実的に動かせるようなパワーを持ちたいっていうのも俺の中にはあって、そういう気持ちも込めて作ってるんですよね。

――どこまで動かせるかわからないとは言え、きっかけにはなりますよね。

難波: まずはイメージすることだと思うんですよ。「何がいいね」「何は正しくないね」と思ってもらいたいってことではなくて、生きるってこととか、未来をどうしていきたいのかってこととか考えてほしいし、夢を持ってほしい。俺も小学校の時は普通にサッカー少年で、プロのサッカー選手になりたかった。でも、中田(英寿)が出てきて、俺は無理だと思ったんですよ(笑)。

K5: 中田の出現によって?

難波: それで俺はバンドを選んだわけですよ。

SAMBU:中田デカいですね(笑)。

難波:そうじゃなかったら、わからないけど、暴走族になっていたかもしれない。でも、暴走族なんてずっと続けてられないじゃないですか。飯喰えないじゃないですか(笑)。それで何すっかなってなって、ここまで来たわけですけど。

■「カラオケで歌うぐらいならバンドやりな」は疑問から生まれた言葉

――そんな難波さんを見て、実際、人生や生き方が変わった人たちっていっぱいいるじゃないですか。おふたりもそうですね?

SAMBU: そうです。

難波: そう言ってもらえるのはうれしいんですけど、難波のせいでバンドやったけど、今、いろいろ大変だって人もいると思うんでね(笑)。以前、「カラオケで歌うぐらいならバンドやりな」って俺が言ったっていう話が拡散されてるけど、でも、俺、言ったっけみたいなところがあるわけですよ。

SAMBU: いや、それ衝撃ですよ。

難波: じゃあ、きっと言ったんですよ。ただ、言ったとしたら、バンドをやりなってことを言いたかったわけではなくて、あの当時はまだネットもない時代で、バンドの曲がカラオケになるってことはなかったんですよ。それで、誰がそこに乗るの? みたいになっていった時、俺ら(ハイスタ)はそこに行っていいのかなって疑問で。まだ、カラオケ文化っていうのがどういうものなのかわからなかったから、ちょっと様子を見ようということだったんですよ。

SAMBU: それを俺らみたいな奴らが真に受けた(笑)。

難波: 俺らがカオラオケに乗ったことが他のバンドに、どんなふうに影響するのかなって考えましたよ。それはカラオケだけの話ではなく、たとえば、Mステ(「ミュージック・ステーション」)みたいな番組に出てもいいのかなとか。そういうことは、俺らがどうってことじゃなくて、後輩たちのこともすげえ考えてたし。
それまでは、そんなことをやらなくても、本当にライヴをやればいいって考えてましたから、プロモーションって言葉すら使いたくなかった。当時は。俺らはポップな音楽をやってたけど、その前にリアル・パンクスであると思ってました。自分ではあまり言わなかったけど、そう思ってて、そういう先輩のバンドとかそういう人たちのなかから出てきたポップなバンドだったんですよ。そこを汚しちゃいけないという想いもあったから、カラオケに乗るとか、テレビに出るとか、そんなに簡単なことではなかった。そこに気を遣ってました。

でも、その後、本当に変わったんですよ。音楽を作ってからの話がデジタル化によって。そこで本当に、みんなパニックになったんですよね、音楽をやってる奴らは。で、しかたない、しかたないって言いながら妥協してきて、最近やっと落ち着いたところなんです。たぶん、U2も悩んで、ああいうわけわからないことになって、ごめんねって言ってるんじゃないですか(2014年10月15日 ボノが新アルバムのiTunes無料配信を謝罪した話題)。U2とかマドンナとかレディオヘッドとか、でかいことをやっている人たちはみんなチャレンジしながら悩んでるんですよ。この流れは覆せない、しかたないと思いながらやってるんですよね。音楽っていうものが本当にちゃんとしたアートであるなら、正当に......うーん、うまい言葉が見つからないな、うーん、見返りって言うか、そんな感じのこと? 音楽ほど、それを作った人に返ってこないものってあまりないんですよ。映画なんかはちゃんと守られているでしょ。そんなことを悩んだこともありました。
でも、そこの考えが変わってきたんです。音楽ってそんなことじゃない、人に届けたいことなんだって。じゃあ、作り手と聴き手の間にある媒体、ツールが何だったとしても届けばいいんだって思えたんです。そこですごくすっきりして、このバンドをみんなに届けるためなら、それまでこだわっていたテレビとか雑誌とかにもどんどん出ていこうと思って、それでハイスタもカラオケを解禁したんですよ。本当はね。だけど、そんなことはあまり言えないじゃないですか。だから冗談でかわしてたところもあったんですけど。

それともう一個、大きな理由があって、ハイスタがあのタイミングで復活したのは、やっぱり東北のみんな......みんなって言っても全員じゃないですよ。おじいちゃん、おばあちゃんは俺らのことは知らないから、まずは俺らのファンに届けたかった。せめてそいつらがおじいちゃん、おばあちゃんにむけて「また元気になったよ」って言えるようにね。で、カラオケでハイスタを歌ってもらいたかったんです。当時、ライヴハウスもつぶれて、ライヴに行くことを楽しみにしていたキッズ達にとって娯楽がなくなっちゃった中で、カラオケだけが唯一の娯楽だったから、そこでハイスタでもいいから歌ってよって想いで、カラオケを解禁したんですよね。


■すげえ怒ってるんですけど、すごくポップ。それが俺らの表現方法

――ハイスタの名前が出ましたけど、ハイスタと同じトリオ編成でもNAMBA69でやっているサウンドってハイスタと全然違うものですよね?

難波: 違うんですけど、そこはやっぱりハイスタの経験がなきゃ、あの人生がなきゃこのバンドにはなってない。あまり切り離して考えてないんです。だからハイスタの話もしちゃうんです。そこは2人もわかってくれてると思うんです。だって、分けられないですよ。バンドとしてはもちろん違いますけど、でも、そんなことはあたりまえでね。

――このバンドではヘヴィでメロディアスなパンク・ロックをやりたいとおっしゃっていますね?

難波: そうですね。ヘヴィにね、行きたいというのが。

SAMBU: それはけっこうテーマとしてあるんですよ。

――そのために5弦ベース使ったり、7弦ギター使ったり、ツイン・ペダルを使ったりしていますね。

SAMBU: それは新たに始めたことなんですけど、ヘヴィな音を出すためにみんなチャレンジしているんです。

――それにしても、なぜヘヴィなんですか?

難波: うんとね。ヘヴィって言い出したのが俺のソロの時だったんですよ。俺がそういうことを言い出したんです。(東日本大)震災以降、言いたいことや怒りや憤りがたくさんあったんです。俺の持ち味のキャッチーな部分が減ってしまうぐらい、それでもいいじゃんって思うぐらい伝えなきゃいけないと思うことがたくさんあったんですよ。だから、ヘヴィな音を作りたいんだって言って、みんなに協力してもらったんです。
もともと、K5はヘヴィな音を奏でるギタリストじゃなかったんです。サンちゃんもツイン・ペダルは使ってなかったんだけど、ドゥクドゥク来るビートが必要だったんです。だから無理やりツイン・ペダルをお願いしてやってもらったんです。そしたらそこから2人もヘヴィなサウンドが好きになっちゃって(笑)。それで、ヘヴィな部分も残しつつ、じゃあポップに行こうってなったんです。
ただヘヴィとは言っても、今回、歌は全然がなってないんです。どうしたらみんなに受け取ってもらえるかを心がけて、クリーンなヴォーカルを意識して、そこにヘヴィなサウンドを組み合わせたらおもしろいんじゃないか。それが俺らのオリジナリティーなのかなと思ったんですよ。他のメロディック・パンク・バンドに比べると、音がすげえヘヴィ。ヘヴィなサウンドでスクリームするバンドはたくさんいるんですよね。実は俺もスクリームしようかなってちょっと思ったこともあって、K5、がならない? サンちゃんのがなりもけっこうイケるんじゃない? って。

K5: 難波さんのがなりもけっこうハンパなかった(笑)。

難波: やったんですけど、いい大人ががなってもね。それに、そんないきなりね、スタイルを変えるのもダサいなって思ったし、それにスクリームしているバンド、友達でいっぱいいるからそいつらにも失礼かなって。やっぱり俺らにやれることをやろうと思った時、これが俺らのオリジナリティーだと思ってやって、見事がっちりはまったのが今回のアルバムなんです。

――ギターのフレーズにしても、ドラムのリズムにしても、こんなにパンク・ロックって新鮮にできるんだってびっくりしました。パンク・ロックってシンプルな音楽であるぶん、どうしても原点に回帰しがちだから、今回のアルバムを聴いて、そこがパンク・ロック好きとしてうれしかったです。

難波: ありがとうございます。

K5: 進化していますよね。

難波: うん、進化しないとね。パンクって音楽は常に新しいものじゃないといけないと思うんで。そこは意識しています。

――難波さんも新しい感覚のメロディーに挑んでいますね。

難波: そうですね。めちゃめちゃチャレンジしていますね。でも、以前と違うものにしようという気持ちはそんなにない。ソロの時はちょっとあったかもしれないけど、今はもう全部、自分でしょうって。ハイスタも自分だし、このバンドも自分だし、そこは自然に。自然にと言うか、ハイスタの頃とは経験値が全然違うから、当然違うものになりますよ。前もいいし、今もいい。

――来年の1月17日からアルバムをひっさげてのツアーが始まりますね?

難波: とてつもない感じで突き抜けたいですね。たくさんの人に聴いてもらえて、共感してもらえたらうれしいです。スケールはもちろんデカくいきますけど、動員、セールスを第一に考えてやっているわけではないんで、聴いてくれた人やライヴに来てくれた人がポジティヴな気持ちになることが一番。一人でも多くそうなってくれたら、それで大成功だと思います。

K5: そうですね。歌詞も読んでもらって、こういう曲だって理解してもらったうえでライヴに来てほしいです。そしたら絶対、気持ちを解放できると思います。俺らはもちろん楽しくできるし、そこで気持ちよさを共有できると思うんですよ。ライヴにまだ来たことがない人も、アルバムを聴いて、これは楽しいかもって思ったら試しに一度足を運んでほしい。損はさせません。

――歌詞と言えば、世の中を明るくしたい、ハッピーにしたいと言いながらしっかりと怒りも歌っていますね?

難波: よく読むとね。でも、すげえシンプルな言葉しか使ってない。

――だからこそ伝わるわけで。

難波: そこは心がけました。その裏側にある意味を想像しながら聴いてもらえたらうれしい。ただ、パンクだから怒りを歌っているわけではない。その前に一人の人間として、その人間が思うことを歌っているだけなんです。俺はたまたま声がデカくて、やっている音楽の音がデカくて、言いたいことがあってって、そういうことだと思うんですけど、それをポジティヴに、ハッピーに持っていくのが俺の表現方法。今回、自分でもいいなって思ったのは、怒りをすごくポップに聴かせられたところなんです。「STRAY DOG」「GHOST」「TRASH」なんかすげえ怒っているんです。けど、すごくポップなんです。ヘヴィなんだけど、ポップ。そういうところがよかったと思います。

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NAMBA69
2010年3月からソロアーティストとして活動を続けてきた難波章浩が、2013年3月にK5(G)、SAMBU(Dr)と共に活動を開始した3ピースバンド。2014年6月9日にデビューシングル「MELODIC PUNKS NOT DEAD!!!」をリリース、音楽シーンにその名をとどろかせた。2014年12月10日、待望の1stアルバム「21st CENTURY DREAMS」が発売。

「21st CENTURY DREAMS」>>



・アルバム収録のミュージックビデオを一斉配信!>>
「TRUE ROMANCE」「SUMMERTIME」ほか

(取材・文/山口智男@HEW、撮影/蔦野裕)

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表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通して、"情報"にとどまらない「エンタメの真髄」に迫り、読者の皆様にお届けいたします。

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