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「ケガをすると父親から100円均一の裁縫セットを渡され、自分で縫っていた」
「骨折した時は『一緒にガムテープで巻いてると治るから』と割り箸を渡され、その通り巻いて治した」
......一風変わったお父様に、少し、いやかなりワイルドに育てられたことを「アウト×デラックス」(フジテレビ系)で明かし話題になった、格闘家でボディメイクトレーナーの武井藍。

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 武井藍さん)


ベンチプレスで世界記録、パワーリフティングで日本記録の元保持者で"女ランボー"の異名をとる彼女だが、実際に会ってみると驚くほど華奢(きゃしゃ)。そんな彼女に、"みんなが知らないトレーニングの真実"について、そして今後の夢について聞いた。

■「洗脳されてかわいそう」は誤解?"アウト"な父親との関係は

――まずはなにより、お父様の話がすごすぎるんですけど......

全部ホントの話です。骨折れたら病院行くんだってことを知らなかったんです、私。で、あるとき、他の人は何やら白いもので骨折箇所を固めているというのを知る。へー、ギプスっていうんだ、それ......って(笑)。でも、小さい頃からずっとだから、私のほうが普通だと思っていました。まだ歩けもしない小さい頃にプールに放り込まれたり、キャンプ行ってつり橋の上から川に突き落とされたり。

「アウト×デラックス」の反響は大きかったですね。私が洗脳されてかわいそうとか、父親がアウトなんじゃないかとか(笑)、非難をうけました。でも、父親もそれ聞いて笑ってますし、私もなんとも思わない。それで結果を残せているわけだし、今につながってるから。過去の成績があって今ここにいる。

なにより、すっごい愛情を持って育ててくれています。番組ではアウトみたいなことしか言ってませんけど(笑)。正直にぶつかっているからお互い変な気を使うこともないし、本当に悩んでたり、困ってるときは、最後には絶対助けてくれる。そういう安心感はあります。愛情がなかったらチャンピオンになんかなれませんよ。仲はすごくいいです。毎日のように電話しますし。

――お風呂も一緒に入っていたとか。

それは仲いいとかそういう次元の話じゃなくて、今までのアスリート人生を通じてずっと体は全部見てもらっているんです。私自身よりも父親のほうが私のことをわかっている。「今日めちゃくちゃ調子いいから記録出るよ」と私が言っても、ウオーミングアップの様子を見ていた父が今日は何キロ止まりだなと言うと本当にそこまでしか記録が出なかったり、逆に「今日体が重いんだけどどうしよう」と言っても、日本記録くらいまで出るからやってみればと言われて試合出たらその通りになったり。だから信頼しています。裸も、恥ずかしいというレベルじゃなくて、見てもらってバランスだとか体の張りだとか、自分でもわからないところまで教えてもらえるんです。

■トレーニングが巻き起こした奇跡

――お父様もトレーナーなんですよね。

父は自分のジムでトレーナーをやっていて、日本チャンピオンを何人も育てています。パワーリフティングやベンチプレスの世界では、武井ジムに行けばチャンピオンになれると言われているくらいだそうです。
でも、最近はその時間を削ってデイサービスの仕事を始めました。父親は、アスリートを育てることも大事だけど、お年寄りや体の不自由な人を元気にすることのほうが大事だって言って。うちは個人のジムとしてはマシン所有台数日本一の300坪のジムをやってるんですけど、日中それを全部デイサービスのためだけに開放しています。夕方までは一切、一般のトレーニングの人は入れずに、障がいのある方やお年寄りを呼んでトレーニングしてもらってるんです。

奇跡もいっぱい起きてるんですよ! 一生歩けないだろうと医者から宣告された人が、今ではランニングマシンで走ったり、脳で倒れて半身マヒだった人が、今はダンベル持ち上げている。特別なメニューがあるわけじゃない。ただ、もう一度体を動かせるんだと本気にさせているだけ。心と筋肉にもう一度動いてたときの記憶をよみがえらせれば、本当に復活するんです。私だってびっくりしますもん。
以前、車いすだった人が、それこそ落ち込んでいて家族に無理やり連れて来られたような人が、次会ったときに「おう! 姉ちゃん! 山行って山菜採ってきたで! 食べや!」とか言ってきてくれる。こっちも、めっちゃ歩いてるやん! って(笑)。体重も増えて生き生きしてるし、顔も若返っている。そういう人たちが、「自分がこんなに復活したから友達も来たいって」と呼んでくれて、今会員は増えてきています。

■ボディメイクトレーナーとしての今後

今はボディメイクトレーナーとして、体を細くしたい女性の方や、体を大きくしたい格闘家の方、役者の方の役作りなど、思い通りの体をつくるためのトレーニングを教えていますが、これからは医療現場とか老人ホームとか、世の中で弱いと言われてる人たちに楽しくトレーニングを教えたい。健康な人が体をつくるのはすてきなことだしいいことだと思うんですけど、高齢化社会とか、医療費の問題もあることだし、世の中に元気な人を増やしたいんです。
少しずつですが活動は始めていて、「貯筋体操」というのを公民館などで教えています。「貯金」じゃなくて、筋肉のキン。筋肉を蓄えて元気な体にしましょうと。もちろん、そんなハードなことはやらないです。ゴムチューブを使って引っ張って遊ぼう、みたいな。笑うだけでもいいトレーニングになるんですよ。みんな元気になる。

健康な人だって、しんどいとか苦しいってイメージがあるとやらないですよね。だから今でもスタジオトレーニングはいかに楽しくやろうかというのを考えてます。言葉でも雰囲気でもいい。軽口たたきながら、笑わせながらトレーニングというのを心がけています。

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■今日からできる腹筋トレーニング

筋トレって、老若男女すべての人にとっていいことなんです。でも、いろいろな誤解がある。女性が筋トレしたらムキムキになってしまうんじゃないか、とか。そんなことありません。ボディビルのためのトレーニングはまったく別ものです。私を見てもらえばわかりますが、すごく薄い体なんですよ、こんなにトレーニングしていても。性別年齢関係なく、誰でも思い通りの体が作れるんです。頑張れば。それをいかにつらくなく、楽しくできるかっていうのを追求したいですね。

――簡単にできるトレーニングというのはありますか?

トレーニングだからといって構える必要はありません。腹筋運動だって、体を起こすのが目的なんじゃなく、おなかに力を入れるためにあの動作をしているだけ。だから、逆に言えばおなかに力さえ入れば、あの運動をしなくてもいいんです。普段から常におなかに力を入れてみてください。相当効果ありますよ。

あとオススメなのが、ちょっとキツめの服を着ること。タイトな服を着ると、自分の体がどう見えているかって気にするじゃないですか。キレイに見せるためにちょっとおなかへこませたり。これだけでもトレーニングになるんです!
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強烈な父親の話に注目が集まりがちだが、トレーニングを愛する気持ちは純粋そのもの。自分がメディアに出るのも、自分の体を見本として、トレーニングに興味をもってもらいたいからだそうだ。"筋トレはキツい"、"筋トレは体が太くなる"、"若いうちだけ"、そんな誤った認識をもっているアナタ。一度彼女に教わってみたら?

(取材・文/大木信景@HEW

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武井藍(たけいあい)
1985年12月9日生まれ、福井県出身。中学生時に空手で全国優勝。ベンチプレス52kg級で、87.5kgを上げ世界新記録樹立(2003年当時)。パワーリフティングの元日本記録最多保持者(3階級で13個)。現在はタレント業もこなしつつボディメイクトレーナーとして活躍中。
座右の銘は「『愛を忘れないこと』。何をするにしても愛する心が一番大事。人に対しても、物に対しても」

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>> 武井藍が出演する、GYAO配信番組「ぶるぺん」


通・入院0、女ランボーの怪我の治し方>>


細身でも87.5kgを持ち上げる女性の肉体美>>


 ※その他の出演番組>>

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