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VAMPSが主宰するロック・フェス「VAMPARK FEST」が、今月18日(水)、19日(木)と日本武道館で開催される。元マイ・ケミカル・ロマンスのジェラルド・ウェイや、ニッキー・シックス(モトリー・クルー)の新バンドSIXX:A.M.ら、話題の洋楽バンドを迎え撃つのはsads、[Alexandros]といった名うての邦楽勢。もちろんVAMPSも両日出演し、武道の聖地でガチンコ勝負がおこなわれる。インディーズ時代から交流の深い清春(sads)との"奇跡の共演"など、フェスならではのサプライズは果たしてあるのか。HYDEの考える"ロックとエンターテインメント"とは?  開催直前の意気込みを聞きに行ったが、思わぬジョークも飛び出すインタビューとなった。


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VAMPS :HYDE(L'Arc〜en〜Ciel)とK.A.Z(Oblivion Dust)によるユニット


―― まずは「VAMPARK FEST」を主催するに至った経緯を教えてください。


海外のバンドと交流をすることで、お互いがお互いの国で効果的にライヴがしやすくなったらいいな、と。それによって日本人も、より海外へ行きやすくなるんじゃないかな。やっぱり島国なので、外との交流がどうしても作りにくいんですよね。そこをどうにかして、近くしたいと思ったのがキッカケです。企画自体は以前から持ち上がってたんですけど、なかなか実現に至らなくて。ブッキングも大変だしね。今回も、ラインアップがそろうまでは大変だった。その面倒臭ささえなければフェスは楽しいんだけど(笑)。


――どうやって口説いたんでしょう。


海外勢にとっても、音楽的にどこか共通しているというか、同じ匂いを持ったバンドと一緒に由緒ある武道館でライヴをやるのは、すごく大きなメリットだと思うんですよ。特に、まだ日本でそんなに知られてないバンドたちは、僕らと一緒にやることでより多くの人たちに知ってもらえるチャンスになる。そう思ってもらえたらな、と。日本は音楽売り上げ世界第2位の重要なマーケットですからね。そこを軽く見ると痛い目に遭うっていうのは、きっとニッキー(・シックス: モトリー・クルーのベーシスト)なんかは昔から来てるから分かってるはず。だから今回、彼も出てくれたんじゃないかな。


―― 出演するアーティストはどのように選びましたか?


今言ったように、同じ匂いを持ったバンド。彼らの音を初めて聴いたお客さんも、すっと入っていけるようなバンドを選んだつもりです。毛色が違いすぎると、どうしても目当てのバンドだけ見て「おしまい」みたいになりがちですよね。それだと次につながらないので、なるべく近い人たちを集めました。まあ、一言で言えば「入れ墨の入っている人たち」ですかね(笑)。


――(笑)。国内外の、他の音楽フェスを参考にしましたか?


特に参考にはしていないですね。自分たちでも定期イベント(HALLOWEEN PARTY)をやっているし、大体のノウハウは分かっている。「イベントとして、どうあるべきか?」みたいなものは自分の中にありました。例えば、バンドとバンドの転換時間をできる限り短くするとか、それによっていかに演奏時間を長くするとか。そういった部分は、ステージを設計する段階からサジェストしておかないと、後から調整するのは容易じゃないので。あと、「人にやらされてる感」があるとフェスは盛り上がらない。やると決まった以上、自分たち主導で進めていかないとファンにバレますよね。


――公式サイトに書かれたHYDEさんのコメントを読むと、いわゆる「仲良しフェス」とは一線を画す、「丁々発止の真剣勝負」という、いい意味での緊張感が伝わってきます。


まあ、別に仲良しでもいいんだけど(笑)、見る側としては「格闘技」を観戦しているような雰囲気の方が楽しいし、高揚するんじゃないかな。そういう気持ちで(あのコメントを)書きましたね。今回、会場も武道館だし、そういう意味でもまさに格闘技です(笑)。


――今回、Sadsの出演も大きなトピックです。黒夢とL'Arc-en-Cielは、インディーズ時代から交流も深く、清春さんとHYDEさんはセッションをしたりすることもあったようですが、今回、まさかのサプライズとか期待できますか?


うーん、そうですね。そういうのもやりたいな、と思っています(笑)。それからニッキー・シックスが大好きなので、ライヴではぜひ弾いてもらいたいな、と思ってます。


――おお、それは楽しみです! ニッキー・シックスは、SIXX:A.M.としては初来日になりますし、ロサンゼルス出身のナッシング・モアも要注目のバンドですよね?


SIXX:A.M.は僕もまだライヴを見たことがないんですよ。日本でも初お披露目なので、そこは楽しみにしてほしい。ナッシング・モアは、こないだロスでライヴを見たんだけど、結構クレイジーな‥‥(笑)。曲はすごくかっこいいんだけど、音源からは全く想像もできないようなことをするので、これはちょっと「一見の価値あり」っていうやつかな。


――ライヴがクレイジーっていうのは、ステージで暴れまくるとか?


暴れるのは暴れるんだけど、うーん、なんていうんだろう。別に血を出したり火を吹いたりするわけじゃなくて(笑)、音楽的にクレイジーなんですよ。「え? そうなんだ」っていう。CDからは想像できないような、ある意味「ストンプ」(楽器以外のモノを使う、アクロバティックなコンサート)的な要素もあるかな。


―― VAMPSとしての意気込みは?


限られた時間なので、凝縮したVAMPSを見せたい。海外のバンドと比べてどう思われるのか?っていう部分も楽しみですね、まな板の上に自ら乗ってやろう、みたいな。「やっぱり海外バンドと比べると、日本のバンドって弱ぇな」って思われるのか、それとも「負けてないよね」って思われるのか。そこは勝負だし、僕らもいつも以上に気合が入る。まさに「日米による格闘技」です。


――"入れ墨の入った"海外のバンドをもてなすために、なにか考えていることとかあります?


そうですね、風俗嬢を呼んでおこうかなと。


――えぇ!?(笑)


いや、彼らがちょっともよおした時のために‥‥(笑)。それか、楽屋を一つキャバクラにするとかね。(スタッフに)楽屋、いっぱいあるもんな? (笑)

――冗談はさておき(笑)、昨今「元気がない」と言われる音楽シーンの中で、ロックフェスは究極のエンターテインメントであり、そこにVAMPSが参戦することの意味はとても大きいと思います。そこで、HYDEさんの考える「エンターテインメント」とは何かを教えてください。


ロックって、もっと自由でいいんじゃないかなと思うんですよ。アイドルみたいなバンドだって、ハードコアなバンドだっていい。なんか最近は、「ロックバンドがエンターテインメントしていたらカッコ悪い」みたいな風潮があると思うんですね。それが逆に、ロックをつまらなくしてるんじゃないかな。コアなバンドも必要ですけど、もっとエンターテインメントな部分があってもいい。日本では特に少ないですよね、それこそX JAPANみたいな。逆に、今はやりがいがあるんじゃないかな。VAMPSも、そういうエンターテインメントな部分は「取り柄」としてこれからも続けていきたいなと思います。


――では最後に、GYAOをご覧になっているファンにメッセージをお願いします。


VAMPARK FESTは僕の中でも記念すべきフェスになると思うので、来られる人は、ぜひとも足を運んでください。またとないステージを見せますよ。


☆ VAMPS主宰のロック・フェス「VAMPARK FEST」
・日時:2015月2月18日(水) / 2015年2月19日(木)
   両日とも17:00開場 / 18:00開演
・会場: 東京・日本武道館 (東京都千代田区北の丸公園2番3号)
・出演者:
2月18日(水)[Alexandros] / Gerard Way / NOTHING MORE / VAMPS (アルファベット順) 
2月19日(木)Buckcherry / sads / SIXX:A.M. / VAMPS (アルファベット順) 


公式サイト>>


◆ HYDE(はいど)
91年に結成された4人組バンドL'Arc-en-Cielのボーカリストとして、日本の音楽シーンを代表する存在に。二度の活動休止を乗り越え、現在も第一線で活動を続けている。08年からはOblivion Dustのギタリスト、K.A.Zとともにロックユニット「VAMPS」を結成。14年にはサード・アルバム『BLOODSUCKERS』をリリースした。


(取材・文/黒田 隆憲@H14+HEW)


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