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「とらわれない」という言葉がこれほど似合う人も珍しい。女優・高岡早紀の考え方はシンプルだ。好きなものは好きだし、やりたいことは、とことんやりたい。まるで風に舞うように軽やかに、進みたい方向へ迷わず進んでいく。

「バイキング」(フジテレビ系)2月5日放送回にゲストで出演した際は、「デートしています」発言が「新恋人の存在を告白か!?」と注目を集めたが、高岡本人は、「私にとっては重要な話でもない」とけろりとした顔。高岡の"気まま"のヒミツに迫った。

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3月1日(日)放送の「ウチくる!?」(フジテレビ系)にて、高岡早紀が出演


■「デートしていますよ」

「『バイキング』のことは、『デートしていますか?』って聞かれたから、『デートしていますよ』って答えただけのつもりだったんですけど、それが『高岡早紀に新恋人!』みたいに話題になっちゃったんですよね。男の人とふたりきりでご飯を食べに行ったら、どうしてもデートっていう見え方になっちゃうかもしれないけど、私はもともといろんな人とお話することが大好きなんです。それがたまたまデートというような形をとっただけというか......。それにこちらから、『デートしていませんよ』ってわざわざ否定するのもおかしな話ですしね。

なんだか騒ぎになっちゃいましたが、私としてはそんなに重要な話でもないんです。皆、普通に好きな人くらいいるでしょ?食事ぐらい行くでしょ?それは人として普通のことじゃない?

私も若い頃と今とでは恋愛観も変わったのかな。自分だとはっきりわかりませんが、そのとき必要な恋の形って年齢によって全然違うと思うし、徐々に変化してきているのかも。だから好きなタイプも昔と今ではきっと大違いだと思います。ただ、今も昔も、すごく知識が豊富だったり、自分の知らない世界をたくさん見せてくれる人には惹(ひ)かれますね」

■映画『深夜食堂』で松岡錠司監督と25年ぶりタッグ

「『深夜食堂』の松岡錠司監督とは『バタアシ金魚』(1990年公開)以来なので、25年ぶりに一緒にお仕事をしたことになりますね。『バタアシ金魚』のときの私はヒロインを演じるのがほぼ初めてで、演技についてなにもわかっていない、だからある意味なんのくせもない状態でした。だけど、そこから25年間いろんな仕事をしていくうちに、いい意味でも悪い意味でも演技にくせが出てきたんだと思います。だから『深夜食堂』では、私のくせを松岡さんがひとつひとつといていくような演技指導を受けました。

松岡監督は話しぶりも見た目も昔と全然変わってなくて、私との関係もふくめ25年もたったようには思えなかったなぁ。『バタアシ金魚』に出会ってなかったら、女優としての今の私はありませんでした。だから、『深夜食堂』のオファーを受けたときは、なんとしても出演したいという気持ちでいっぱいでしたね。

『深夜食堂』では、私は愛人を亡くしたばかりの"川島たまこ"という役を演じさせていただきました。たまこについて感じたのは、『女心って複雑だな』ってこと。ひとつの人間の中にいろんな気持ちがぐちゃぐちゃに混ざっているというか......。複雑な思いがたくさん詰まった役だと思います。私は基本的に役と自分を重ねることはあまりしないのですが、自分が生きたいように生きていくという意味では結構近いかな」

■デビュー当時は息苦しかった

「まだ10代だった頃は、世の中がもつ『高岡早紀』のイメージにもどかしさを覚えたときもあったんです。本当は白いフリルのついたワンピースなんて好みじゃないのに、そういう衣装を着て歌わないといけないみたいなことが結構あって。芸能界でお仕事をされている方なら誰でもそういう経験をしてると思いますけど、やっぱり当時はすごく自由度が少なく感じてしまって、息苦しかったんですよね。それに比べて今はすっごく気楽。女優としても、今は本当にいろんな役のオファーがくるんです。『モンスター』という映画では、醜さのあまり誰からも疎まれる女という役も演じました。顔に特殊メイクもして......。なんだか私、年を経るごとに自由になっていく感じ。生きるのが随分楽になりました。

今後挑戦したい役はとくにないかな。というより、演じたくない役がないってことですかね。だってせっかく女優という職業をさせていただいてるんだから、なんでもやりたいじゃないですか。自分にやれないものがあるって、なんとなく嫌でしょう? だから、どんな役でもいろいろ挑戦していきたいです」


かつては求められる「高岡早紀」像に押しつぶされそうになったときもあったが、今はただ、そのときどきの自分の気持ちを大切にしていく。高岡早紀が自由なのは、「高岡早紀」のイメージに縛られないから。気ままに生きる彼女の姿を見て、人は「高岡らしい」と感じるのだろう。

☆3月1日(日)放送の「ウチくる!?」(フジテレビ系)にて、高岡早紀が出演。 高校生の息子との心温まるエピソードを披露し、「いい子でしょ?」。シングルマザーとしての育児観を明かす。

・MC:中山秀征&中川翔子
・毎週日曜日12:00~13:00

◆高岡早紀(たかおか・さき)
1972年12月3日生まれ、神奈川県出身。1988年にデビュー。1990年に松岡錠司監督の映画『バタアシ金魚』でヒロイン・ソノコを演じた。1994年には『忠臣蔵外伝 四谷怪談』でブルーリボン賞主演女優賞、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞などといった多くの賞を受賞。女優としてドラマ、映画、舞台に数多く出演するほか、歌手としても活動。昨年10月には約23年ぶりとなるニューアルバム「SINGS―Bedtime Stories―」を発売した。
座右の銘は、「華麗奔放」。

(取材・文/原田美紗@HEW

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