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実の兄弟同士でもあるお笑いコンビ・勝又。シュールなネタを持ち味とし、なんだかつかみ所のないようなふたりは、実は実家が超大金持ち。だが、これまで何不自由ない生活を過ごしてきたのかというと、バブル崩壊に伴い家が半分なくなるなど波瀾(らん)万丈の半生をおくっている。

小さい頃からお笑い芸人になりたかったというani、イギリスでパンクバンドをやっていたという弟。バブル崩壊とともにかつてのゴージャス生活は終わりを迎えたものの、特段気にせず各々の人生を謳歌(おうか)している兄弟。そんな勝又の半生を聞いてみた。

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 お笑いコンビ・勝又)


■お金持ちすぎたから、いじめにあった

ani「実は僕、お金持ちすぎるせいでいじめられたことがあるんです。僕はいつも自宅でかくれんぼをするときは、絶対サウナ室に隠れるって決めていた。だから友達の家でかくれんぼをするってなったときに、いつもの感じで『サウナ室どこにあるんだよ!』ってつい言ってしまったんです。そしたらいじめられるようになりました。普通の家にはサウナ室なんてないんですよね。あるのが当たり前だと思ってました」

弟「俺はaniと2歳年がはなれているからか、あんまりサウナ室とかの記憶がないんですよね。しかも、いじめられているaniを見ていたから、『ああ、お金持ちだってこと言うといじめられるんだな』ってもうわかってた」

ani「家にはプールもあって、近くの幼稚園に貸し出していました。で、園児たちが泳いでいるところを僕たちは家の高いところから見守っているんです。『あいつ、俺の浮き輪使いやがった、いじってんじゃねえよ』みたいな。そうやって見ている僕たちも同じ幼稚園児だったのに(笑)幼稚園児が幼稚園児をずっと睨(にら)んでいるっていう......あのまま成長していたらひどかったと思います」

弟「ひどい人間になってた。きっと屈折してた」

ani「そのプール、冬場は水草とか入れてそこに数十万円するアロワナとか鯉(こい)、なまずなんかを泳がせていたんです。で、夏場になるとそのなまずを食べるんです。プールの横にはちょっとしたバーベキューができる場所があって。そこで料理するんですよ」

弟「暖炉があって、藤棚には、季節になると七面鳥がダーッて吊(つ)ってあった」

ani「お正月とか誰かの誕生日に来るシェフ的な、魚をさばいてくれる人がいるんです」

弟「成金って感じだったよね」

■バブル崩壊、その後の生活は一変

ani「だけどそんな生活も長くは続きませんでした。僕が中学1年生のときに、バブルが崩壊して家が半分になってしまったんです。家の半分がビニールシートで覆われて、撤去されてしまった。そのときはまだ子供だったのでよくわかってなかったな。なんだろうな、なにが起きているのかなって思っていました。なんか隣に建つのかなーって」

弟「バブルとか、当時は理解していなかったですからね」

ani「半分になった土地は、一度更地になって、今は他の人の家が建っています。私物も価値があるものは全部持っていかれた。血統書付きの犬も持っていかれてしまったんです。ドナドナ的な感じ......切なかった。犬のほうも僕らと引き離される理由がわかんなかったと思うし、皆なにが起きているのかよくわからないって感じでした」

■家ではあんなに話さないaniが、すごく喋(しゃべ)っていた

ani「僕たちの父親は何代も続く医者の家系だったんですが、本当は、父は医者じゃなくて建築の方面に行きたかったんです。それでも医者を継がなきゃならなかったみたい。だから父は、息子には自由に好きなことをさせてあげたいって思っていたみたいです。『なんでも好きなことすればいいよ、好きなものを目指しなさい。でも大学は出てね』って言われていました。でも、もうちょっと締め付けて欲しかったよね」

弟「もうちょっと父がキツく言ってくれていたら、自分たちも医者になっていたかも」

ani「僕は幼稚園児のころから芸人さんになりたかったんです。大学で写真をやって、それも楽しかったけれど、やっぱり芸人さんへの憧れがあって......。ドリフターズさんみたいなちょっとおかしな感じが好きで、そういうコントがやりたいなと思っていました。
昔から、ダウンタウンさんとかの番組が始まるとテレビの前で正座して、ノートにふたりのセリフをずーっと書き写していた。それで、テレビを見ながら『あ、ここは繰り返しているんだ』『ここの間はパッパッて切り替わるんだ』みたいなことを考えながら見ていました。それがすごく楽しかった」

弟「僕はずっとイギリスでバンドマンをやっていました。それで、おばあちゃんが亡くなったときに初めて日本に戻ってきたんです。そのときに、劇場でaniがお笑いやっているのを初めて見て......。いつも喋(しゃべ)らないaniがすごく喋(しゃべ)っていたから、お笑いってすげーなと思いました。衝撃的だった。それで自分も芸人をやってみようかなと思ったんです」

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 お笑いコンビ・勝又)


■賞がとれたら、お笑いはもう満足

ani「今後は、お笑いで賞が欲しいですね。2012年に認定漫才師っていうものに選んでもらったんですけれど、やっぱりもっと上に行きたいな。それで優勝したらもう満足です。映画を撮り始めます」

弟「僕は『ウルルン滞在記』が大好きなんです。だから海外ロケに行きたい。千原せいじさんみたいな仕事をやっていきたいです。ずっと海外にいたいな。海がきれいなところ。もし、aniが映画に専念したら、なにかしらの仕事を見つけて海外に行きます」


兄弟ふたりで芸人をやっているといえど、それぞれの生き方も、目指す未来も全く違う。それでもふたりで芸人をやり続けているコンビ、勝又。家が半分になっても動じなかった彼らは、この先の人生もまた波瀾(らん)万丈になりそうな予感がする。

◆勝又(かつまた)

ani (右)は、1978年12月15日生まれ。弟(左)は、1980年9月28日生まれ。ともに三重県四日市市出身。オスカープロモーションに所属。特にボケ・ツッコミの決まっていないシュールなコントが特徴。2012年には「THE MANZAI」認定漫才師に選出されている。月に1回オスカープロお笑いライブにも出演中。
座右の銘は「今を生きる」(ani)と「未来は僕らの手の中」(弟)。

(取材・文/おきざきみあ@HEW
(写真:トレンドニュース)

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>> お笑いコンビ・勝又が出演する、GYAO配信番組「ぶるぺん」

元金持ち芸人の父親の交友関係がスゴイ ぶるぺん(00:01:38)>>


元金持ち芸人のありえない解散理由 ぶるぺん(00:01:59)>>


 ※その他の出演番組>>

・金持ち芸人がバブル崩壊で貧乏に!
・兄弟芸人の弟の経歴がスゴすぎる!
・大先輩を呼び捨てオスカーの芸人ルール
・元金持ち芸人の金持ち時代がスゴすぎる
・三重県に金持ちばかりの伝説の小学校が
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