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昨年末の「アオハライド」に続き、3月14日(土)から「ストロボ・エッジ」も公開と、立て続けに自作のコミックが映画化されている人気マンガ家の咲坂伊緒。2作合わせると、その累計発行部数は1,500万部超えというものすごい数になる。ティーンが中心の読者の気持ちをとらえる、ピュアな恋愛ストーリーはどうやって生み出されたのか? その製作の過程や作品に託した思いについて聞いた。


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(C)2015映画「ストロボ・エッジ」製作委員会 (C)咲坂伊緒/集英社


GYAO「ストロボ・エッジ 特集 本予告」>>


■映画化で絶対に削って欲しくなかったシーンとは?

――「ストロボ・エッジ」「アオハライド」と、一見しただけでは内容が想像できないタイトルの作品が続きましたが。

「本当は(タイトルを見ただけで)中身がわかるようにしなければいけないらしいですね。でも、ま、いっかと......(笑)。逆に、タイトルで『これって何? どういう意味?』と思ってもらえた方がいいのかな、とも考えました」

――「ストロボ・エッジ」のお話作りについて。

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(C)2015映画「ストロボ・エッジ」製作委員会 (C)咲坂伊緒/集英社


「この作品は、まずキャラクターから発想しました。仁菜子(有村架純演じる主人公)は"友達になりたいタイプ"の女の子。ヘアカタログを見ていた時に、かわいらしい子を見つけまして、その髪型と雰囲気から、『この子がこんな性格だったら......』という風に組み立てていったんです。蓮(作中で仁菜子が恋する相手)は、その時の自分のタイプだった男性像です」

――描きやすいキャラクター、逆に動かしにくいキャラとかはいましたか?

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(C)2015映画「ストロボ・エッジ」製作委員会 (C)咲坂伊緒/集英社


「描きやすかったのは安堂(蓮の同級生のチャラ男。やがて仁菜子に本気の恋をする)ですね。ホント、彼には助けられました。『出してよかった!』と思いましたから。とてもよく動いてくれるので、展開が詰まった時も、安堂からふくらませていくことで物語が動き出す。『いっそのこと、安堂と仁菜子を付き合わせちゃおうか?』と思ったぐらい自分でも安堂にのめりこんで描いていました。『こんなにがんばっているんだから、(付き合っても)いいじゃない』とも思いましたが......。結局、『彼は片想いする姿がカッコいい人だから』と考え直して、この案はボツにしましたが」

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(C)2015映画「ストロボ・エッジ」製作委員会 (C)咲坂伊緒/集英社


「蓮は言葉数も少ないし、自分の気持ちを抑えがちなキャラ。しゃべらないし、動かない、というのはやりにくいですよね。多くを語らないで、読者に彼が何を思っているのかをわかってもらうにはどうしたらいいのか、と考えて、微妙なしぐさや表情で彼の内面を表わすように努力しました」

――ストーリー上で、ご自身の経験が反映された部分はありますか?

「私は、よく電車内のシーンを描くんですけど、実際に高校の時、電車に乗っていて、同じ車両に好きな人がいた時のテンションは、よく覚えていますね」

――映画化される際に、ここだけは削って欲しくない、と思っていたシーンはありますか?

GYAO「ストロボ・エッジ 特集 胸キュンシーン」>>


「これも電車の中ですが、仁菜子が蓮に寄りかかって眠ってしまうシーンです。蓮は自分が降りる駅に着いても降りずに仁菜子の側にいる。ここは蓮が"仁菜子が好き"という自分の気持ちに気付く、重要な場面です。自分には麻由香という彼女がいるのに、仁菜子に対する気持ちが止められない......。私は、葛藤している人を描くのが好きなので、このシーンは描いていて楽しかったですね」

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(C)2015映画「ストロボ・エッジ」製作委員会 (C)咲坂伊緒/集英社


――映画でそれぞれのキャラを演じた俳優さんたちはいかがでしたか?

「私はマンガを描く際に具体的な人をイメージすることはないんですが、読者からは『この人でしょ?』といろいろ言われまして、その中に『蓮は福士蒼汰くんに似ている』という意見もありました。で、実際に映画を見て、確かに『蓮だ』と(笑)。なるほど読者はちゃんと見てくれているんだな、と思いました」

「仁菜子は赤ちゃんっぽいかわいい顔で笑う、というイメージがあって、有村架純さんはすごくピッタリでした。しかもしゃべりはしっかりしている。これでフワフワした話し方では困ってしまうので、彼女の凛とした声でバランスが取れていましたね」
「安堂役の山田裕貴くんは、めちゃくちゃ好きになりました! もうね、何で仁菜子は安堂に行かないんだろう? すごい謎!(笑)という気分で見ていました」

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(C)2015映画「ストロボ・エッジ」製作委員会 (C)咲坂伊緒/集英社


■中高生よ、もっと恋をしよう!

――「ストロボ・エッジ」完結後、「アオハライド」を描かれる上で、どんな点を変えていこうと考えられましたか?

「私は仁菜子を"友達になりたいタイプ"だと思っていたのですが、読者によっては"ムカつかれる"キャラでもあったんですよね。最初はなぜだかわからなかったのですが、あのかわいらしいところがいけないのかな? ということで、じゃあサバサバしたキャラはどうだろう? しかも、そのサバサバした性格が、人に嫌われないための偽りのものだったら......? という感じに連想して『アオハライド』の双葉というヒロインを作り上げていきました」

――読者の反応は気になるタイプなのですか?

「気になりますね。『楽しんでもらえなきゃ意味がない』と考えていますから。読者の恋バナを聞くのも好きですよ。けっこう恋愛相談的なお手紙もいただくので。そんな恋の悩みを読みながら、『自分が学生の頃と変わらないんだな』と思い、自信を持って恋愛ストーリーを描くことができます」

――マンガを通じて読者に訴えたいことはありますか?

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(C)2015映画「ストロボ・エッジ」製作委員会 (C)咲坂伊緒/集英社



「私のマンガを読んで、『恋したいな』と思ってもらえればうれしいです。高校生の読者から『まだ恋愛したことがないんです』というお便りをもらってびっくりしたんですが、最近は『恋愛なんて面倒くさい』という子が増えてきているみたいで......。それって悲しいじゃないですか。私なんて、高校では恋愛しかしていませんよ!(笑)。確かに恋は必ず実るとは限らないし、恋をすればつらい経験もするかもしれません。でも、それを含めて恋は楽しい、ということを言い続けたいですね」

――「アオハライド」もついに完結を迎えましたが、次回作の構想は?

「まだ漠然とした考えしかないんです。もうちょっとリアルなものを......、という案もあるのですが、読者が夢を見られなくなると困りますし。自分が読者だった時代(ちなみに、当時の愛読書は「ときめきトゥナイト」)の、本当にマンガにハマっていた時の、"マンガの世界の中に入りたい"という感覚、(連載している雑誌の)扉を見るだけでウキウキした高揚感。あんな気持ちを読者のみなさんに感じてもらえる作家になりたいと思っているんです。それに、私は中高生を描くのが好きなので、これからも彼らの恋愛を描いていきたいですね」

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☆「恋をした瞬間の輝き〈ストロボ〉」と、「想いが胸に突き刺さる様子〈エッジ〉」を組み合わせた「ストロボ・エッジ」。人気少女マンガ家・咲坂伊緒が、先日映画化された「アオハライド」に先駆けて発表した原点とも言える作品で、こちらも福士蒼汰、有村架純のW主演で3月14日(土)から映画版が公開される。登場人物の誰もが誰かに片想いしている、切なくも感動的な青春ラブストーリー。
◆座右の銘は「原稿に対しては誠実であれ」

GYAO「ストロボ・エッジ 特集 福士蒼汰&有村架純コメント」>>

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