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「ダンソン! フィーザキー! #$%&' #$%&' #$%&' コンサ!」――。昨年秋、『キングオブコント2014』の決勝戦で披露したコント「ダンスィングフィッソン族」が、その謎のダンスと掛け声が話題となってインターネット上で大流行、中高生を中心にブームとなっている。目下、"新世代のリズムネタ芸人"としてブレイク真っただ中のお笑いコンビ、バンビーノ。「ラッスンゴレライ」の8.6秒バズーカーや、「あったかいんだからぁ」のクマムシとともに、熱い注目を集める彼らに、現在の心境を率直に語ってもらった。

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デイリーよしもと バンビーノがカンガルーにダンソンしてみた!




■ブレイクまでの苦難の道のり

バンビーノは、ネタ作り担当の石山大輔と、本人いわく「石山の体調管理担当(笑)」の藤田裕樹の2人により結成された、今年で芸歴8年目を迎えるお笑いコンビ。デビュー間もない頃から、その個性的な芸風は一部で高く評価されていたものの、ほとんど日の目を見ることはなく、昨年の『キングオブコント』で決勝進出を果たすまでは、アルバイトで生計を立てながら、劇場の出番を勝ち取るべくオーディションを受ける毎日だったそうだ。

石山「ネタ見せに行くと、大抵は『お前らのコントは意味がわからん』とか『そもそも設定が理解できへん』とか、ボロクソ言われていましたね。ある作家さんから『センスがない』と言われて、『センスないのはお前のほうや!』言うて、ブチギレて帰ってきた、なんてこともありました。当時から、ネタの面白さだけは自信があったんですよね」

藤田「とはいえ、このままではどうにもならへんってことで、ある日、石山が『30歳でものにならなかったら俺は芸人やめる!』と言い出したんです。それで、まさに石山が30歳になる年の『キングオブコント』で決勝に出場することができた。ほんまに、ぎりぎりセーフでしたね」

石山「何よりうれしかったのは、人からどう言われようと、自分たちのスタイルを変えずにここまで来れたっていうこと。僕はずっと"わからなそうでわかる"っていう笑いを目指してきたんですけど、それがようやく認められたのかなと」

藤田「"わからなそうでわかる"って、意味わかります?(笑)『まったくわけがわからない』でもなく、『わかる、わかる』でもなく、『ようわからんけど、なんかオモロいわ~』みたいな、そういう笑いです」

石山「かっこよく言うと、お客さんひとりひとりの、まだ開けたことのない感性の扉を開けたいんですよ。今まで誰も体験したことのない笑いを味わわせたい、というか」

■クマムシと8.6秒バズーカーの才能はすごいと思う

「ダンスィングフィッソン族」は、そんな彼らの高い志から生まれたネタのひとつ。石山演じる狩猟民族"ダンスィングフィッソン族"が、「ダンソン!」と激しく舞い踊りながら、藤田ふんする野生動物をおびき寄せては、「ニーブラ!」と叫んで次々に仕止めていく......という、まさしく"誰も体験したことのない笑い"に満ち満ちた、摩訶(まか)不思議なコントだ。

藤田「なんでもYouTubeの再生回数が600万回を突破したらしくて。ありがたいですね」

石山「ただ正直、戸惑った時期もあったんです。この『ダンスィングフィッソン族』って本来、弱肉強食の世界のグロテスクさをネタにしたくて作ったコントなんですよ。この部族は、ものすごい残酷なことをなぜかポップなダンスを踊りながらやっている。人間って、なんてグロい生き物なんやろ、っていうね。だから、ネタ自体はポップでもなんでもない。でも、その中のポップな部分だけが切り取られて、ひとり歩きしているような気がして......あっ、これは別に、クマムシや8.6秒バズーカーを否定してるわけではないですよ(笑)。むしろ、彼らの才能はすごいと思っています。あんなポップなものを作ってはやらせる才能なんて、僕らにはないですから。たぶん世間のみなさんは、"VS"の構図を求めてるんでしょうし、僕らもそこに乗っかって『ライバルは8.6秒バズーカーです』なんて言うこともありますけど、実際は僕、あいつらのこと、めちゃめちゃ応援していますもん。これからも、あの2組にはどんどん前を走ってもらいたい。で、気づいたら、そのすぐ後ろでバンビーノも走ってた、というのが理想です(笑)」

藤田「まぁ言うたら、"ダンソン"は僕らの名刺みたいなものですよね。まずこのネタで僕らのことを知っていただいて、そこから、ほかにもいろんなネタがあるんだってところを見せていければいいのかなと。僕らの場合、コントだけやなく、漫才もやりますし」

石山「そうそう。今はもう、"ダンソン"で突っ走れるところまで突っ走ろうと。だから今度出るDVDも、ほぼ全編"ダンソン"づくし(笑)。やっぱりそれが芸人の義務やと思うんで。『どうせ一発屋やろ』と言う人もいるかもしれませんけど、そんなこと全然心配してへんし。自分たちの姿勢さえブレてなければ、大丈夫なんとちゃうかなって」

 そんな2人の最終目標は、「海外進出」。いずれは世界各国でライブを開催することが夢だとか。

藤田「熊本のお笑いライブに出た翌日に、L.A.のライブハウスに出演して、その次の日は埼玉で営業やってる、みたいな生活がしたいんですよ。『お前ら、どこでネタやっとんねん!』っていう(笑)」

石山「とにかく、何歳になっても全力でコントを演じられる芸人でいたいですね。腹も出て、頭もハゲた僕らが"ダンソン"踊ってたら、めっちゃオモロいと思いません?(笑)」

(取材・文:泉英一)
写真:トレンドニュース

【インフォメーション】
☆3月31日(火)、バンビーノ初の単独DVD『バンビーノ #ダンソン』がリリース。ご存じ「ダンスィングフィッソン族」をはじめとするオリジナルコント6本のほか、イベントに出演するためオーストラリアへ渡った2人に密着したドキュメント「#ダンソンinシドニー」、ジャルジャルら先輩芸人が"ダンソン"を実演する「#ダンソンやってみた」など、爆笑必至の撮りおろし企画が満載!
また、大阪で活躍する漫才師およそ270組が東京に集結し、自慢のネタを披露するビッグイベント『大阪よしもと漫才博覧会』に、バンビーノも出演。コント芸人として知られる彼らの、貴重な漫才が見られるチャンスだ。(草月ホール=3月11日(水)~13日(金)・全6公演 ※バンビーノは13日(金)昼公演に出演)


【プロフィール】
バンビーノ
石山大輔(いしやま・だいすけ)1984年12月10日生まれ、愛媛県出身。
藤田裕樹(ふじた・ゆうき)1985年7月30日生まれ、大阪府出身。

吉本のお笑い養成所「NSC」大阪校で出会った2人(ともに30期生)が、2008年にコンビ結成。現在、なんばグランド花月(大阪)、ルミネtheよしもと(東京)などの舞台に出演するほか、「ダンスィングフィッソン族」のネタを引っさげて、TVバラエティでも活躍中。


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バンビーノ 「よしもと漫才劇場」お披露目公演

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