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スイーツやキャラクターグッズ、美容......といわゆる"女子"的な趣味をもつ男性芸能人が増えてきている。過去の「今夜くらべてみました」(日本テレビ系)でも、「トリオTHE女子な男」というテーマで、お笑いコンビ・オリエンタルラジオの藤森慎吾たち男性芸能人が集結。ネイルケアなどに精を出す私生活を明かした。
男性芸能人はなぜ女子化するのか? また、女子化していることをなぜアピールするのか? その裏側は、ものまねタレント・栗田貫一たちのモラハラ騒動につながっていそうだ。

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藤森慎吾/Shingo Fujimori(オリエンタルラジオ/Oriental Radio), Feb 21, 2015 : "ラッスン共演"直後のオリエンタルラジオ=2015年2月21日撮影
写真:まんたんウェブ/アフロ


■意外とモテる女子化男性

女子的な男性芸能人のひとりが、先述のオリラジ藤森。「今夜くらべてみました」では、体を温めるため寝起きにホットジンジャーをゆっくり飲む、大好きなフレンチトーストを食べ歩く、入浴後は30分間のスキンケアといったまるで女性誌の1ページのような暮らしぶりを見せた。また、アイドルグループ・Hey!Say! JUMPの山田涼介は、カフェの新規開拓が趣味で、自宅ではバラを栽培。さらには石けん作りもお手の物だそうで、そんじょそこらの女性では太刀打ちできないほどの女子力の高さ。ほかにもタレントとしても大活躍の元フィギュアスケート選手・織田信成は、Twitterなどでたびたび披露する、アニメ「妖怪ウォッチ」の人気キャラ・コマさんなどのキャラ弁が「かわいい」「お嫁さんにしたい」と注目を集めている。

女子的な趣味の男性なんて、「なよなよしている」と女性から眉をひそめられるのではとこちらが心配になってしまいそうだが、考えてみれば、藤森はチャラ男として数々の女優と浮名を流し、織田は妻帯者、山田なんて泣く子も黙るジャニーズアイドルなのだ。バラエティ番組で「趣味が女子みたい(笑)」とイジられることはあっても、それはあくまでネタとして面白いというだけ。けして視聴者に不快感を抱かせるような存在ではないのだろう。

■"男らしさ"="亭主関白"は、もはや悪徳?

ところで近頃芸能界では、モラハラという言葉がなにかと話題だ。栗田貫一は3月9日放送の「私の何がイケないの?」(TBS系)に出演した際の、妻で女優の大沢さやかに「殺していい?」「頼むから死んでくれ」と言い放つ傍若無人な振る舞いに批判が殺到。「『ルパン三世』を降板させろ」という声まで飛び出す騒ぎとなった。また、元衆議院議員の東国原英夫氏も同番組に出演したときは、タレント・西川史子たち女性共演者からブーイングを受ける事態に。東国原氏は、妻である一般女性に母親の介護を任せきりにしていると報じられたり羽釜での炊飯を求めたり、ついにはサラダに入れるハムのサイズをミリ単位で指定するなどしていた。

だが、栗田や東国原氏のこういった言動は、一昔前ならたとえテレビで放送されようと、亭主関白の一言で済まされたのかもしれない。また俳優・坂上忍は、モラハラを理由のひとつに離婚係争中のロックバンド・THE虎舞竜の高橋ジョージと女優の三船美佳について、「年の差があって付き合うなら、少なからずモラハラはある」「受け取り方の問題」とコメント。いわゆる"男らしさ"とモラハラの境界に疑問を感じている様子だった。

■女子化した男性芸能人はプラスの印象?

現代では、男性の男らしさは美徳ではない。むしろ結婚相手の条件として、低姿勢、低依存、低リスクを表す"3低"という言葉が流行するように、グイグイリードする男性よりも、同じ目線で対話ができる男性を女性は求めているのだろう。そこに気付かず主導権をにぎろうと男らしくあろうとしても、どうやら世間の女性からはモラハラだと批判を浴びるだけの結果しか生まないようだ。

このように男らしさが悪徳ともなってしまう時代においては、男性が女子的であることはプラスに働く。男性芸能人たちは、自身が女子化していることを告白することで、女性視聴者たちに「自分は、あなたたちを不快にさせるような"男らしい"言動をすることはないよ」というメッセージを放っているのかもしれない。

(文/原田美紗@HEW

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