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"最も怖い映画"にも選ばれた、日本のホラー映画を代表するシリーズの最新作『呪怨 -ザ・ファイナル-』が公開される。近づくものすべてに不幸な結末をもたらす恐るべき「呪いの家」に巣喰う怨霊・佐伯伽椰子と息子の俊雄。その果てしなき恐怖の連鎖はどんな終わりを見せるのか? この映画でヒロインを演じた、極度の怖がりだという平愛梨と、共演者でこれが映画初出演のおのののかに、映画の裏側について聞いてみた。

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6月20日公開映画『呪怨 -ザ・ファイナル-』出演の平愛梨、おのののか


■怖がりの平愛梨は台本も一人で読めず、撮影現場で倒れてしまい......

――お二方とも恐怖に震える演技が真に迫って演技を超えているように感じられました。実際にも怖がりなんですか?

平 「ものすごい怖がりです! 普段はホラー映画なんてまったく見ません。お話がつながっているので前作(『呪怨 終わりの始まり』)を見なければならなかったのですが、あまりに怖いので画面を見られず、ほぼ音声だけの状態で......。この映画の台本も家に一人でいる時は読めなくて、部屋に他の人がいる時か現場に向かう移動車の中でしか開けない。早くセリフを覚えなきゃいけないのに...と、かなりあせっていました」

おの 「私も怖がりなんですが、怖いもの見たさで読んだり見たりしちゃいますね。背中がゾクゾクするような感覚が好きなんです。小学生の頃から『リング』や『呪怨』は知っていましたが、偶然にも『呪怨 終わりの始まり』が映画館で見た初めてのホラー映画だったんです。画面が大きくなるとこんなにも怖いんだと衝撃を受けました」

――この映画の恐怖のポイントは何だと思いますか?

平 「これまでの作品は、舞台となる家を訪ねた人が呪われたわけで、それならまだ理解できたんです。でもこの『呪怨 -ザ・ファイナル-』では、家に直接の関係がない人たちにも呪いが来るのが恐ろしいところです。しかもちょっとでも呪いに触れたらもう戻れないし、どんどん増殖していく...。特に、ののかちゃんが演じた玲央は何もしていないのに変な巻き込まれ方をして、本当にかわいそうでした」

おの 「私の役は自分から近づいたわけでもないのに、知らないところで話が進んでいて、気がついたらもう手遅れで...。怨霊の伽椰子も俊雄ももともとはかわいそうな死に方をした人たちなので、助けたいと思って歩み寄ってもまったく通じないし、呪いが返ってくるだけなのが本当に怖いです」

――撮影中のエピソードを教えてください。

平 「私はシャワールームで襲われるシーンがあり、最初は何もない状態で私一人で撮影していたのですが、それだと驚きの表情がうまく出せなくて...。結局、スタッフさんが実際に白くメイクした手を出してくださって、それで恐怖のシーンを乗り切りました。あと、自分のパートとつながりがあるシーンは見学させてもらっていたんですが、恋人役の桐山漣さんが襲われるシーンの撮影は、見ているうちに気持ち悪くなって、貧血を起こして倒れちゃいました......」

おの 「私は襲われるシーンが大変でした。部屋から倒れ出て、階段まで必死に這(は)っていくんですが、膝にはパッドをしていたけど、肘には何もしていなかったんです。その時は夢中でしたが後で気がついたらアザだらけで......。本当に体当たりでしたね」

――落合正幸監督の演出はいかがでした?

平 「いろんなことをすごく細かく説明してくださる方でした。そのシーンにない背景やキャラクターのことについてまで解説していただきましたし、呪われて殺される時の表情の参考にと、いろいろなホラー映画の被害者のシーンを集めたものもくださいました」

おの 「自分の部屋でひとりでに押し入れの扉が開くシーンがあるんですが、開け方にも細かなこだわりがあって、ここは監督自らが導線を引っ張って演出しています。でも一回、ギギギ...とゆっくり開くはずが、思いっきりバーンと開いちゃって大爆笑になったことがありました(笑)。ここは撮影時は私一人だったんですが、CGや音が入ることで怖さが何倍にもなるんだ、と実際の映像を見てびっくりしましたね」


■おのののかは霊感体質!? 戦慄(せんりつ)の心霊体験

――ホラー映画の撮影をしていると普段の生活にもその影響が出たりしませんか?

平 「体を塩で清めたりして、大丈夫、大丈夫と、自分に言い聞かせました(笑)。クランクイン前にはちゃんとお祓(はら)いもしてもらいましたし」

おの 「じつは私、前からちょくちょく霊体験があるんです。以前番組で実際に霊が出るというおばけ屋敷に行くという企画があって、自分でもカメラを回していたんですが、突然、肩をポンとたたかれて、振り返ったら誰もいない。でもカメラには手のようなものが写っていたとか...。寝ていたらおなかに手が乗っていたということもありました。どうやら私のお母さんは霊感が強いみたいで、病院のベッドの上で女の人の姿を見たり、天井に人の顔があったりしたみたいですよ」

平 「...いや、それ普通のことみたいに語れる内容じゃないでしょ......?」

――ところで、お二方が実際に共演したのはワンシーンだけなんですよね?

平 「いきなり、ののかちゃんのすごいメイクを見たのでびっくりしました。台本を読んで想像していたのを遥(はる)かに超えていたので......。呪われると人間はこんなになっちゃうんだ、と震えましたね」

おの 「その日1日だけしか一緒じゃなかったんです。だから集合写真もその日に撮って、私はメイクのまま写っています。でも、いい思い出になりました!」

――ホラー映画に出たことで何か変わりました?

平 「とにかく、私にとってホラー映画はこれが最初で最後ということが再確認できました! もうこんなに怖い体験は絶対無理だとわかりましたから(笑)」

おの 「本格的に映画に出た初めての作品がこれですから、もう何の役が来ても怖くないですよね(笑)。本当に人生が変わりました。いろいろなことをしてみたくなったんです」

――芸能界に入る前に憧れていたことと今目指しているものの間に違いはありますか? 今後演じてみたい役柄についても...。

平 「昔は夢を夢として追いかけていましたが、今は目の前にある、やらなければいけないことを責任持ってやろう、という意識に変わってきました。これからやりたいのは青少年に夢を与えるような役。活発で男の子が憧れるような身近な女性を演じたいです」

おの 「私は菜々緒さんに憧れて今の事務所に入ったほどですから、今の菜々緒さんの活躍ぶりに刺激を受けています。ヒール的なキャラもやられていて、それがあまりに上手なので観ていて「ムカツク!」とか思っちゃったりもします。そんな、人に感情移入されるような女優になりたいです。あと、この映画では普段出さないような絶叫をして、それがけっこうスッキリしたんです(笑)。だから思いっきりハジケた役もやってみたいです」

――普段、気分転換はどうされていますか?

平 「お風呂ですね。大好きで、2時間ぐらいつかっています。そこで一日の疲れやストレスをすべてリセットして気分を入れ替えています」

おの 「私は東京の出身なので地元にお友達が多いんです。だから何かあると集まってお酒を飲みます。芸名の『おのののか』じゃなくて、本名の私として話せてリラックスできる大切な時間です」

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6月20日公開映画『呪怨 -ザ・ファイナル-』出演の平愛梨、おのののか


☆『呪怨 -ザ・ファイナル-』
『呪怨 終わりの始まり』に続いて落合正幸が監督。小学校教師をしていた妹・結衣(佐々木希)の失踪を聞かされた姉の麻衣(平愛梨)は、結衣が不登校の生徒の家を訪れていたことを知るが、彼女の周りにも奇怪な出来事が起こり始める。それは恨みをのんで死んだ佐伯伽椰子と息子・俊雄の呪いなのか...。やがて恐怖の連鎖は、結衣の恋人や、女子高生・玲央(おのののか)とその友人、病室で入院中の少女にまで広がっていく。この惨劇に終わりは来るのか? 人気ホラー・シリーズ最新作。2015年6月20日公開。

平愛梨(たいら・あいり)
1984年生まれ。兵庫県出身。99年にオーディション番組でグランプリに選ばれ、『ドリームメーカー』で映画初出演。2008年に映画『20世紀少年』シリーズのヒロイン、カンナ役に起用され、ドラマ、バラエティ、舞台、CMと幅広く活躍。映画は『笑う大天使』(06)、『タナトス』(11)、『からっぽ』(12)、『摂氏100°Cの微熱』(15)などに出演している。
座右の銘:「初心忘るべからず」

おのののか
1991年生まれ。東京都出身。高校までバスケットボール部に所属。2012年に芸能界デビュー。タレントとして、バラエティ番組に数多く出演。14年からは、フジテレビ「ナースのお仕事」、TBS「ホワイトラボ」などテレビドラマで女優活動を開始し、この『呪怨 -ザ・ファイナル-』で映画本格出演を果たした。座右の銘:「壁に当たるのは、ちゃんと前に進んでいるから」

(取材・文/紀平照幸)
(写真:トレンドニュース)

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