ここから本文です

型破りな芸風による独特な世界観が魅力なお笑いコンビ、野性爆弾。ロッシーは驚異的な天然キャラで、川島邦裕は音楽、イラスト、コント小道具の段ボールアートなどのマルチな才能で注目を集めている彼らが、コンビ結成20周年を記念して、8月22日に東京・ルミネtheよしもとで、9月12日に京都・よしもと祇園花月で『野性爆弾 初! ネタのみGIG』を開催する。タイトル通り、20年間でネタだけのライブをやるのは、今回初めて。しかも、両劇場ともにチケットは早々にソールドアウト! お笑いフリークが熱い視線を注ぐ、大注目のライブを控える野性爆弾の両人に話を聞いた。

サムネイル

野性爆弾20周年記念単独ライブ『野性爆弾 初! ネタのみGIG』開催


■「伝家の宝刀的なネタも見せる」と意気込み

川島 「ネタだけの単独ライブをやるんが20年目で初めてっていう芸人、僕らだけちゃいます?」

ロッシー 「大体、芸人って初めての単独ライブはネタだけをやるもんなんですけど、それやと真面目というか当然すぎるというか」

川島 「ネタだけのライブは緊張しますし、キャッキャできひんのは楽しくないなと思って、後輩と遊ぶライブとかばっかりやってきたんです。......今思えば、ゴリサボりの20年ですわ(笑)」

ロッシー 「他の芸人さんが20周年記念の単独ライブをやっていて。"野爆もせぇへんの?"って聞かれたときは、曖昧に返事してたんですよ。けど、よしもとの社員さんに"せっかくだからやりましょうよ"と言われて」

川島 「その社員さんが"少しは真面目にやってくださいよ!"みたいな感じでキレ気味に言うてきたんで、やることになりました。ありがたいことに、チケットは(両劇場とも)完売しまして。こんな早いタイミングで売れたってことはみなさん、期待した気持ちで爛々(らんらん)とやってくるんやと思うんです。けど、僕としては下を向いて帰るような暗黒を見せたいというか。黒すぎる黒を見せたい気持ちはあります」

ロッシー 「え? ガッカリさせる気なん!?(笑)」

川島 「ははは! 藤崎マーケット="ラララライ体操"みたいな伝家の宝刀的ネタを作りたいなとは思ってます。あと、よしもとにいる限り、将来はNGK(大阪・なんばグランド花月)で1週間の出番をもらえるようになりたいんで、まともな漫才もやろうかなと」

ロッシー 「NGKの伝統が変わるようなもの......で、どこに出しても恥ずかしくない漫才を作りたいですよね」

川島 「コント、漫才、リズムネタ......、チャップリン系のサイレントとか『奥さまは魔女』みたいな喜劇とか、いろんなネタをやるつもりです。とにかくコントだけじゃないんやぞ、というところを見せられたらいいですね」

■名物の小道具、いちばん多い作品は等身大の人!?

ロッシー 「ネタは全部、相方が考えてるんですけど、できあがったものを初めて見るときはいつもビックリしますよ。ネタ帳は、みなさんが想像するようなものではないというか。箇条書きっていうと言い過ぎですけど、ネタの流れとポイントが書いてあって、例えば"犬が登場"って書いてページをめくったら犬の絵が描いてあったりする。しかも、その絵は単なる挿絵であって、本番に用意する犬の人形は全然違うものなんです。"ここ3分はおまかせ"っていうのもありますしね。ネタ合わせも不思議な感じですよ」
川島 「ただ。僕らも歳も取ったんで、若い頃に作った(ネタの)発想とは違ってくるでしょうね。今のところ手つかずの森というかまだ何も考えてないんですけど、自分でも何が出てくるんかわからないんで楽しみです。あと、小道具はどでかいのを作ろうかなと思っていて」

ロッシー 「過去にいちばんデカいんは、何やったっけ?」

川島 「人やね。僕と同じサイズの人形を作って、開演前に客席に置きました。その席のお客さんが来たときに、どんな反応をするのか見たかったんですけど......めっちゃテンパってました(笑)。で、ライブ中、膝の上に乗せて抱えて見てた」

ロッシー 「ははは! いつか何か言われるやろうと思って膝の上に乗せてくれてたのに、一切触れんかったなぁ」

川島 「エンディングで"それあげますんで、よかったら持って帰ってください"って言うたんです。......こんなん言うのもなんですけど、あのとき、どういうつもりでそんなことをやったんか全くわからないですね(笑)。最近、"昔のネタ、どんな感じやったかな"と思って動画を見たりするんですけど、クソみたいなネタやってますもん。なんや、こいつら。どういうつもりやねん! よう今まで残れたなぁと客観的に思いますよ(笑)」

ロッシー 「過去のネタって、相方が全く(舞台上に)出て来ないっていうものも多いんです。台本では出ることになってるのに、出て来ないまま終わることもあるんです。まぁ、僕としては楽しいんでええんですけど、毎回ドキドキしますね」

川島 「悪い言い方になるかもしれないんですけど、相方は究極のイエスマンなんですよ。僕のやることを何でも認めてくれるんで、救われる。ちゃんとしたヤツが相方やったら、ストレス溜(た)めてとっくの昔に芸人辞めてると思いますわ」

■先輩、後輩、同期......今の僕らがあるのは周りの人のおかげ

サムネイル
8月22日(土)東京・ルミネtheよしもと、9月12日(土)京都・よしもと祇園花月にて開催。当日券の販売あり


ロッシー 「僕らは幼稚園の幼なじみなんです。小中の頃はサッカーをやってたんで一緒に遊ぶことはほとんどなかったんですけど、高校生で一緒にバンド組んでから仲よくなって」

川島 「僕もこいつも、それぞれ地元の連れに誘われて大阪のNSC(吉本総合芸能学院)に入ったんですけど、お互いの相方が辞めたんで2人でやることになったんです。僕の場合、一緒にバンドやってたボーカルが"お笑いやりたいねん"って言うんで入っただけで、芸人になりたいと思っていた訳やなくて」

ロッシー 「僕もそうですね。就職するのが嫌で入っただけなんで、まさかこんなに続くとは思ってなかった。ニーズの多いタイプじゃない僕らがここまで続けてこられたのは先輩、同期、後輩っていう周りに恵まれてたからやと思います」

川島 「劇場のオーディションで降格したときに"芸人辞める"って言うてた僕らを止めてくれたのは、コバさん(ケンドーコバヤシ)と(ハリウッド)ザコシショウ。たむけんさん(たむらけんじ)も何度もライブに呼んでくれた。いっちゃんお世話になったんは、バッファロー(吾郎)さん」
ロッシー 「小籔(千豊)さんや土肥(ポン太)さんも面白がってくれました」

川島 「東京に出て来てからは、(千原)ジュニアさんですよね。いろんな人が助けてくれる中で芸人を続けていくうちに......結局、この仕事が好きになっちゃったんでしょうね」

ロッシー 「僕はいまだに、この世界に入った18歳当時と同じ気持ちで楽しくやってます(笑)。スベっても落ち込むことはないですし」

川島 「お笑いなんて、極端なことを言えば自己満足じゃないですか。僕ら、自分が気持ちええと思うことをやっているだけですからね」

ロッシー 「そう。僕ら独自のことを"こういうもんですよ"ってお見せしているだけやから、落ち込む必要がないんです」

川島 「ウケへんやんって焦ったり落ち込んだりする芸人さんは、ちゃんと売れたい人らなんでしょう。でも、僕らはそうじゃないということです。好きなことを20年間やらせてもらって、今回のライブのチケットも完売したなんて、ほんまにありがたいことですよね。......って、本番でゴリゴリにスベったら、めっちゃすみません!! (笑)」

サムネイル
ポスターのビジュアルイメージは、川島による書き下ろし


【プロフィール】 川島邦裕(1976年3月12日生まれ、滋賀県出身)とロッシー(1975年4月6日生まれ、滋賀県出身)からなる、お笑いコンビ。1994年にコンビ結成。NSC大阪13期生。
7月20日(月)19時より、京都・よしもと祇園花月にて『野爆トーク?緊急開催!20周年記念ライブを成功させるための作戦会議』を開催。
野性爆弾20周年記念単独ライブ『野性爆弾 初! ネタのみGIG』8月22日(土)、東京・ルミネtheよしもとにて19時30分より、9月12日(土)、京都・よしもと祇園花月にて19時より開催。ネタのみの単独ライブは、今回が初めて。ポスターのビジュアルイメージは、川島による書き下ろし。前売り券はすでに完売しているが、両劇場とも当日券の発売アリ。
座右の銘は「歯の黄ばみは人の歩み」(註:本人の造語「人生の軌跡は歯に刻まれている」という意味らしい)、「大当たり」(ロッシー)。

(取材・文/高本亜紀)

トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。

Facebookコメント
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してヤフー株式会社は一切の責任を負いません。
PR

最新記事

rss

もっと見る

本文はここまでです このページの先頭へ