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趣味人であるお笑いコンビ・笑い飯の哲夫の興味は、仏教、モーグル、鉄道......と多岐にわたる。2010年にはDVD「見たら必ず行きたくなる 笑い飯哲夫のお寺案内DVD~修学旅行でなかなか行けない奈良のお寺編~」でお寺の魅力を熱弁したが、7月1日には新作DVD「花火が2倍楽しくなる笑い飯哲夫のおもしろ花火講座」をリリース。漫才師にならなかったら花火師を志したという芸能界きっての花火マニアである哲夫が、花火のいろはを徹底解説している。
そんな"花火師匠"哲夫に、本格的な花火シーズンに向けて、もっと花火を楽しむ方法を教えてもらった。

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7月1日 DVD「花火が2倍楽しくなる笑い飯哲夫のおもしろ花火講座」をリリース


■海辺、山での花火大会を狙うべし!

「僕としては、都心に住んでいる人たちは花火の魅力をちょっとしか味わえていないんじゃないかと思っているんです。なぜかというと、花火を打ち上げるには広い空間が必要。とくに尺玉(直径約30cm以上を超えるサイズの巨大な花火の総称。約30cmごとに1尺玉、2尺玉......と呼ぶ)なんか上げたいなら、火の粉が降ってくるエリア、つまり立ち入り禁止にしないといけない場所もそこそこ広くなってきてしまいますし。でも都会だとそこまでのスペースが確保しづらい。だから正味な話、都会のほうの花火大会には、有名でもそれほどたいしたことないっていうものもあるんですよ。なので、どこの花火大会に行こうか迷ったときは、会場の周辺スペースをチェックするといいです。海辺か田舎の山っていうのがオススメですね。

スペースがちゃんと確保できていると、上げられる花火の種類も変わってくるんです。たとえば『熊野大花火大会』(三重県熊野市、8月17日)では、"海上自爆"っていって3尺玉を空に上げずに海面で破裂させるんです。そうすると、光が日の出みたいに半円状にバーンッて広がるんです。海面を光がパンッパンッて水切りみたいにすべっていく光景は、見応えがありますよ。こういう花火はやっぱり狭いところだと不可能ですよね。

でも関東でも『立川まつり国営昭和記念公園花火大会』(東京都立川市、7月25日)はいいですね。ここは自衛隊の駐屯地から打ち上げていますから、東京にしては珍しく1.5尺の玉が上がるんです。......僕が尺玉好きなんで、つい尺玉が上がる大会ばかり勧めてしまってすみません(笑)」

■メッセージつき花火に涙

「ちょっと変わった花火大会もあります。『片貝まつり』(新潟県小千谷市、9月9日・10日)は、すごくロマンチックなんですよ。ここの大会で上がる花火は全部個人や企業が神社に奉納したもので、花火を打ち上げる前に一発ごとにメッセージが読み上げられるんです。たとえばおじいちゃんの供養のために上げる花火だとしたら、『おじいちゃんが遺したお酒を飲みながらこの花火を見ます』なんていう風に。ちょっと泣けますよね。そこは世界最大の4尺玉も上がるんですけど、もう馬鹿でかすぎて花火で空いっぱいになります!

あと冬の花火大会なんていうのがありますよね。ほんまは冬のほうが空気が澄んでいるんで、花火がキレイに見えるんですよ。まぁ花火の良さって、夏にしか見られないっていうところも大きいと思っているんで、あまり冬に大会が増えても複雑ですけど。夏でも雨上がりはすごくキレイですよ。空気中のもややちりが全部洗い流されてるんで、完璧なキャンパスができあがるんです。雨の後っていうのは絶好の花火日和ですね。

今『花火は夏にしか見られないのがいい』って言いましたけど、夏限定っていうところ含めて、僕は花火って"一瞬の美学"だと思うんですよ。一瞬パッと咲いてパッと散るってところになにより風情を感じます。でも一瞬の美のくせに、新作とか新色とかどんどん出てくるのがなんとも魅力でね。今年はどんなんが出るかな? って毎年ドキドキします。20年くらい前かな? 水色の花火が出たときは感動したなぁ。最近では時差式っていう、はしっこから徐々に光っていくタイプの花火が衝撃でした」

■ドローンで花火撮影は「いやーな感じ」

「花火は一瞬の美学だからこそ、スマホなんかで撮影するのには反対したい。一発だけのつもりだとしても、機械のレンズを通して見るのはもったいないですよ。脳みそに焼き付けたほうがずっといい。最近はドローンによる花火撮影っていうのも注目されていますけど、それも個人的にはやってほしくないですね。だってドローンって夜飛ばすときはライトをつけなきゃあかんのでしょう? 花火が上がって一瞬で消えていく横で、ドローンのライトが夜空にずっと浮かんでいるなんて興ざめですよ。なんだかご飯の中に髪の毛混ざっているみたいな、いやーな感じ。だからたとえ禁止されてなかったとしても、ドローンは飛ばさんといてほしいなぁ。

DVDでは、これまで言ったような話のほかにも、花火大会の抜け道案内や、電車で混まずに行く方法とか、シートを敷く場所はここだ! とか裏ワザ的な話をたくさんしています。みんな花火大会って混むのがいやでしょう? スムーズに行ける方法、教えますよ! タイトルに『おもしろ花火講座』って銘打っていますが、ここでの『おもしろ』っていうのは、英語でいうとファニーではなくインタレスティング寄りの意味。芸人の僕が結構ガチでいろいろ解説していますので、これからの花火シーズンに向けて見てくれれば。ただ、実は講義の最後に、僕が打ち上がるっていう衝撃的なお笑いもあるんですよ......。そこだけでディスク代数千円ぶんの価値ですね。これは見てのお楽しみ(笑)」


「花火は奥が深い」といっても、初心者にはその"奥深さ"を感じることは難しい? どこまで熱弁しても話の尽きない芸能界イチの花火マニアの講座を聞けば、そのディープな世界の一端をつかめるだろう。

DVD「花火が2倍楽しくなる笑い飯哲夫のおもしろ花火講座」を7月1日にリリース。
8月7日(金)に行われるびわ湖大花火大会を笑い飯・哲夫と観よう! <笑い飯哲夫の花火解説付き>花火ツアーも開催決定。花火解説&DVD『花火が2倍楽しくなる笑い飯哲夫のおもしろ花火講座』のおみやげ付き&比叡山延暦寺を案内。
申し込み・問い合わせは「JTBコーポレートセールス エンタテインメントツアー」で。(7/3 14時開始)
8月8日の日帰りで「東京湾大華火祭」、9月10日・11日の1泊2日で新潟の「片貝まつり」の花火解説ツアーも実施。

◆哲夫(てつお)
お笑いコンビ・笑い飯として、相方・西田幸治との"Wボケ"漫才で知られる。ピンでは数々の趣味を生かした活動を行っており、これまでお寺案内をするDVDや般若心経の解説書などを発売している。
座右の銘は、「花火を写メ撮るべからず」。

(取材・文/原田美紗@HEW
(写真:トレンドニュース)

■トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来 のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。

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