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ガーリーなルックスの裏には爪が隠れている。今年7月には"オシャエロ"な世界観を打ち出した写真集『fetish』で、ダークでセクシーな一面を新たに見せて、世間を驚かせた益若つばさ。事務所を通さず自らスタッフに声をかけ、ファンからバッシングを受けてでも、この1冊を作ったのには理由があった――。

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クーポンサイト「グルーポン」にて「益若つばさ『私の東京コレクション』」特集(9月24日まで)をコラボ


■芽生えた反抗心......ファンは大荒れ「そんなの求めてない」

「『fetish』は、売れなくてもいいから思い切り遊ぼうという思いで作りました。私自身、確実に売上を出すために万人受けするものを作るっていう状況に、つまらなさを感じてきていたんです。『fetish』のベースには『これまで売れるために結構頑張ってきたんだし、たまには売れないもの作ってもいいじゃん』みたいな反抗心があります(笑)。

ファンにがっかりされるんじゃないかという不安はもちろんありました。実際『fetish』制作当初は、掲載写真をブログにアップすると『方向性変わってない?』『そんなの求めてない』みたいなコメントがいっぱい来ちゃって。もう大荒れの大バッシングですよ(笑)。でも私の考える"オシャエロ"がどういうものか、ぼんやりとでも伝えることができたのかな。

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クーポンサイト「グルーポン」にて「益若つばさ『私の東京コレクション』」特集(9月24日まで)をコラボ


"オシャエロ"は私の造語なんですけど、服の持つエロさを出せないかなと考えたんです。世の中では水着やヌードがエロいとされているけど、個人的には、服を着ているのにエロいというのが一番かっこいいと思うんです。そこで、ファッションを取り入れながら相手の妄想力によってエロくないのにエロく見せることができたら面白いなと。難しい挑戦だけどもともと失敗してOKっていう気持ちで始まった企画でしたから。でもやっぱり自分の中で守りに入っちゃう部分もありました。あまり過激なことをして息子がなにか言われたらとか、お昼の番組に出ているからとか、どうしても頭をよぎってしまって......。だからまだまだオシャエロでやりたいことは残っていますね」

■"益若つばさ"のネームバリューがプレッシャーだった

「ノームコア(シンプルさを追求したファッション)がはやっていますし、この頃シンプルで質素が一番みたいな考えの人が増えてきているように感じます。でも私は、高いお金を出してでもいいものを買うっていう考えが広がってほしい。皆が安いものばかり求めるようになっちゃったら、せっかく技術を持った職人さんもいなくなっちゃうし、ファッション業界がつぶれてしまいます。プチプラのアイテムも賢く利用しつつ、ハイブランドの良さをしっかり理解しているっていうのが本当にオシャレな大人じゃないかな。だから私はどんなに原価が上がっても、自分がプロデュースするもののクオリティにはとことんこだわりたい。ある意味自分のブランドづくりを通じてファンの子の価値観を育てている感じですね。『いいものがわかる大人になるんだよ』と(笑)。

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クーポンサイト「グルーポン」にて「益若つばさ『私の東京コレクション』」特集(9月24日まで)をコラボ


『そんなに頑張らなくても"益若つばさ"の名前があれば売れるでしょ』と言われることも多いんです。でも自分の名前を出すなら、逆に中途半端なものを売るわけにはいかないじゃないですか。10代の頃から自分のネームバリューがプレッシャーだったんです。
昔、私が全然オススメしてない商品が『益若つばさ愛用!』って売られてて、たくさんのファンの子が買っちゃったことがありました。そのとき、自分の名前があるだけでファンの子は信じて買っちゃうんだと思ったら、私は絶対にファンをだましたくないと思ったんです。周りがなんと言おうと私は信頼できるものを作り続けなくちゃいけない、商品を売る時に信頼も一緒に買ってもらわないといけないと感じました。その経験が今の物作りのルーツにもなっています」

■「頭の中90%が仕事」という益若の心安らげる場所とは

「とにかく自分でなにか作るのが好きなんですよ。社交的なタイプでもないし表舞台は正直向いていないです(笑)。基本的に頭の中の90%が仕事。ファッションやメイクは好きといっても完全に仕事とつながっているから、逆に今完全に趣味として楽しめるものがほとんどないんですよね......。少しは仕事とつながらない分野があってもいいだろうと思って、あえて仕事とタッチさせてないのが料理です。今ケーキのデコレーション教室『Wilton Class Shinjuku』に息子を連れて通っています。アンパンマン型やドール型など立体的なケーキデコを教えてくれるのと、子供と一緒に通えるというのがうれしいところ。料理本を出しませんかみたいなオファーもあってありがたいんですが、息抜きの部分を残すためにも料理は仕事と切って楽しんでいきたいな。

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クーポンサイト「グルーポン」にて「益若つばさ『私の東京コレクション』」特集(9月24日まで)をコラボ


クーポンサイトのグルーポンさんとコラボレーション特集「益若つばさ『私の東京コレクション』」をやっているんですが、『Wilton Class Shinjuku』をはじめとした、本当に私がプライベートで通っているお店、行ってみたいお店を紹介しています。混むと困るから本当は教えたくないんですけど......。ここに載っているお店に通えば多分いつか私と会えますよ(笑)。ほかに紹介しているお店だと、ファッション好きの子にぜひ伝えたいのは『closetchild原宿ヴィヴィアン』。ここは私も大好きなイギリスのブランド『Vivienne Westwood』専門の古着店なんです。さっき若い子にはいいものがわかる大人になってほしいと言いましたが、ここはお金がない学生さんでも本物に触れられる場なので、ぜひ自分なりに掘り出し物を探してみてほしいです! ほかにも私オススメのお店がこの特集にどんどん追加されていくので、私の頭の中をのぞくような気持ちで(笑)。ぜひチェックしてみてください」


真剣にもの作りをするからこそ悩みも生まれる。『fetish』は写真集であると同時に、「売れなくてもいいから楽しいことがしたい」という益若のひとつの宣言でもあった。これからも益若はファッション業界をもがきながら走り続け、そのなかで生まれた葛藤をもの作りに還元していくのだろう。かわいいだけのモデルなんてとんでもない、ガーリーなルックスの裏には爪が隠れている。益若つばさは、全身全霊でファッションの未来を考え続ける、ひとりの熱い仕事人だった。

◆益若つばさ(ますわか・つばさ)
1985年10月13日生まれ、埼玉県出身。10代でファッション誌『Popteen』のモデルとして一世を風靡(ふうび)し、現在はモデルのほかファッションブランド『EATME(イートミー)』のプロデューサーとしても活躍。また、クーポンサイト「グルーポン」にて、自身がプライベートで通うお店や行ってみたいお店を紹介する「益若つばさ『私の東京コレクション』」特集(9月24日まで)をコラボしている。
座右の銘は「十人十色」

(取材・文/原田美紗@HEW
(写真:トレンドニュース)

トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
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