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10月より放送する日本テレビ系ドラマ「エンジェル・ハート」のヒロイン・香瑩(シャンイン)役に抜擢(ばってき)された女優・三吉彩花は、アイドルグループ・さくら学院の卒業生。最近ではメンバーの岡崎百々子がお笑いコンビ、博多華丸・大吉の博多華丸の次女であることが判明したことでも話題になった同グループだが、実は卒業生がさまざまなジャンルで活躍する"女性芸能人のスターへの登竜門"ともいえるグループなのだ。

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さくら学院/Sakura gakuin, May 06, 2015 : 新メンバー6人が加わった"新生"「さくら学院」=2015年5月6日撮影
写真:まんたんウェブ/アフロ


■BABYMETALはさ学の派生ユニットだった

そもそもさくら学院、通称"さ学"とは一体どういうグループかというと、メンバー全員小中学生の"成長期限定!!"ユニット。アイドルグループ・私立恵比寿中学ではメンバーが中学校を卒業しても「中学4年生」「中学5年生」としてグループに残ることができるのに対し、さ学では中学校を卒業したメンバーはグループも卒業というルールを徹底しており、毎年3月に該当するメンバーの卒業式が行われる。

またさ学では"クラブ活動"として派生ユニットが活発なのも特徴で、バトン部やクッキング部、テニス部なるユニットが存在している。このクラブ活動から誕生したのが、国内外で高い評価を得る3人組メタルダンスユニット・BABYMETAL。もともとさ学の軽音部ならぬ"重音部"という扱いだっただけに、メンバーのSU-METAL、YUIMETAL、MOAMETALは全員さ学の卒業生だ。

三吉彩花、BABYMETAL以外にも活躍する卒業生は多い。2012年に卒業した"初代生徒会長(リーダー)"の武藤彩未は、現在ソロアイドルとして活動しており、今年4月には東京・渋谷公会堂でのワンマンライブを成功させた。武藤と同じ2012年卒業の松井愛莉は、2013年に結婚情報誌『ゼクシィ』の6代目CMガールを担当。昨年からは女性向けファッション誌『Ray』の専属モデルを務めている。

■握手会ナシの姿勢が功を奏した?

2010年4月"開校"とそれほど歴史が長いわけではないさ学だが、卒業生の活躍度という意味ではAKB48やモーニング娘。にも引けをとらないかもしれない。しかしなぜこれほどさ学卒業生は活躍できるのか? その一因にさ学は"接触イベントを導入していないこと"が考えられる。

さ学は現代のアイドルグループでは珍しく、握手会やチェキ会といったイベントを開催していない。ファンとメンバーが会話できるのは、卒業写真集のお渡し会が最初で最後のチャンスとなっている。ファンにとってはもどかしいシステムのようだが、実はかねてアイドルファンの間でも握手会をはじめとした接触イベントのデメリットが指摘されている。モラルのないファンやアンチから暴言をぶつけられることがあるというのももちろん問題だが、それ以外にも"握手会ばかりに時間をとられてしまうこと"が挙げられる。

握手会は多くの場合、CDやグッズを購入した特典としてアイドルと握手できるという形をとっている。そのため握手会を行うと売上は伸びるのだが、逆を言えば握手会をやめると売上も落ちるということ。売上を伸ばそうとするあまり握手会を頻繁に開催し、過密スケジュールに陥ってしまうケースは多い。さらに厄介なことに、「歌やダンスがうまいメンバーよりも握手対応のいいメンバーのほうが人気が出やすい」という現実がある。そのためアイドルたちはグループ内でひとまず人気を得るために、レッスンよりもファンの名前を覚えることを優先せざるをえないという事態も起こりうるのだ。

さ学は接触イベントを廃することで、メンバーがのびのびと歌や演技のレッスンに励むことができる土壌を作っているのかもしれない。そしてその環境が卒業生たちの活躍にもつながっているのだろう。今後もさ学は実力のある女性芸能人を輩出していきそうだ。

(文/原田美紗@HEW

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