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松坂桃李主演のゴールデンプライム・ドラマ『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』が、10月20日からフジテレビ系の「火曜22時枠」で放送される。山崎紗也夏による人気連載漫画のドラマ化で、警視庁機動捜査隊でバディを組む男女カップルと、謎の女シリアルキラーとの「攻防戦」を描いた「クライム・ラブサスペンス」。松坂扮する主人公、里見の同僚であり、年上の恋人でもある猪熊を演じるのは、ドラマやCMに引っ張りだこの木村文乃。すでに何度も共演経験のある二人の、息のあった演技も見どころの一つだ。

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10月20日スタート『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』(毎週火曜後10:00)主演:松坂桃李


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原作では、猟奇殺人事件の真犯人が橘カラ(菜々緒)だと読み手には明かされており、完全なる悪女である彼女と主人公たちとの駆け引きが、ミステリアスかつ緊張感たっぷりに描かれている。それがドラマではどのように再現されているのだろうか。話が進むにつれて、原作とは違う展開になることもあり得る......? 今回ゴールデンプライムでは初主演となる松坂を訪ね、原作の魅力やドラマへの意気込み、猪熊のような「年上彼女」に対する恋愛観などたっぷり語ってもらった。

■ドラマは恋愛パートが厚め

――ゴールデン・プライム帯初主演となりますが、まずは意気込みを聞かせてください。
「俳優を7年やってきて、『いつかゴールデンで主役が出来るように頑張っていこうよ』ってマネジャーと話してきていたので、感謝だしすごくうれしいし。同時にプレッシャーもあるけど、現場チーム一丸となって、皆で輪になってドラマを作り、視聴者の皆さんに届けたいっていう期待も大きいですね」

――原作を初めて読んだ感想は?
「漫画が好きでよく読むんですけど、なんていうんですかね、あの毒っぽい感じ。最後の方なんか、あえて後味をモヤッと残す感じの終わらせ方とか、これまでのサスペンス漫画にはあまりない毒っ気で好きですね。一気に読めちゃいました」

――読み手、視聴者は最初から犯人がわかっていて、物語の登場人物たちは知らないっていう手法に関しては?
「登場人物たちが真相に近づいたり離れたりっていう、そのせめぎ合いのドキドキ感っていうのが『サイレーン』の見どころの一つでもあるんですよね」

――原作との違いというのは、脚本の段階でもある程度出てきていますか?
「大筋は変わらず、原作をリスペクトしたストーリー展開なのですが、中でも今回は里見(松坂桃李)と猪熊(木村文乃)の『バディ』部分というか、付き合っているという設定だからこそ、ドラマをやるにあたってもう少し恋愛部分というか二人の恋の部分をピックアップして大きくしていきたいっていうものがあり、ドラマの中でも職場とプライベートでの二人のシーンが多くなっています。それによって刑事の私生活、仕事のときと違うモードになる瞬間っていうものを、今回ドラマ化にあたって僕が演じていて厚く出来る部分だと思いますね。そこは原作よりも、だいぶ濃くなっていると思います」

――共演する木村文乃さんとの役作りに関しては?
「もう4回目の共演で、すごく信頼している女優さんなので、何やっても大丈夫だろうなっていう安心感がある。だから、現場で撮影していく中で、役作りのアイデアもボンボン出てくるんじゃないかなと。そうやって、息を合わせて作っていきたいですね」

――普段どんな会話をしているのですか?
「おそらく彼女のパブリックイメージって、『大人しくておしとやか』っていう感じかもしれないですけど、わりとサバサバしたところがあって、男勝りといいうか、一本筋が通ったまさに猪熊みたいな要素もすごく強いですね。だから今回、『サイレーン』で猪熊役を木村文乃さんがやるって聞いたときは、ぴったりだと思いました」

――松坂さんは、里見という主人公についてどう思いますか?
「里見は用心深いというか、石橋をたたいて渡るタイプなんですよね。猪熊は目の前にあるものに突っ走っていくけど、里見は自分のことを客観視するところが大きくて。刑事のカンというか、『もしかしたら......』『いや、こうかも......!』みたいな。新たな考えにつながっていくんですけど、僕もわりと用心深いというか慎重というか臆病なので、ちょっと似ているかなあ」

■年上の女性の"欠けている部分"にキュン!?

――里見にとって猪熊は年上の恋人ですが、松坂さん自身は年上の女性をどう思いますか?
「年上の女性は、しっかりしているように思うんですけど、そんな中に違った一面というか、実はそうじゃない、欠けている部分があるって思うと、『そういうところを自分が埋めていけたらな』みたいな......。(笑)」

――機動捜査隊は事件の初動捜査のみで、捜査に深くかかわることができない。そんなジレンマを抱える主人公を演じて、何か感じたことはありましたか?
「そこも物語のキーになっていて。今は二人とも機捜ですが、いずれどちらかが捜査一課に行って、どっちかがしりぞくということを決めています。お互い『もっと深いところまで捜査したい』『犯人を捕まえたい』という正義感が強いがゆえに、機捜というのはある意味『お預け感』を食らう感じがするんですよね。そこが悔しいという思いは、里見も猪熊もあると思うし、そんな中で二人の関係性も変わってくるので、そこも面白いところです」

――原作の中で特に印象に残っているシーンはありますか?
「原作の山崎(紗也夏)さんは、"女性"というものを描くのが好きなんだなっていうのをすごく感じて。特にカラ(橘カラ)は、『ああ、こういう人物を描きたいんだろうな!』って。なんか他の登場人物とは違う、異質なものを感じるんですよね。ご本人に確認してないから、なんとも言えないんですけど」

――以前のインタビューで山崎さんは、「カラが描きたいっていうところから物語が始まった」とおっしゃっていました。
「やっぱり。彼女のサイコパス(精神病質)というか連続殺人鬼的なところの描写は、読んでいるこちらものめり込んじゃうんですよね」

――それはキャラ設定が立っているっていうことなんですかね。読者が感情移入しやすいというか。
「うん、それはあると思いますね。あと、どこかエロい。色気を感じるというか。今回、脚本が佐藤嗣麻子さんなんですけど、佐藤さんの脚本も読んでてどこか色気を感じるんですよね。女性独特の雰囲気というか。ドラマだと二人のやりとりとか、プライベートな瞬間とか、男性では思いつかないような空間というか」

――男性が描く女性とはやっぱり違いますか?
「そこまで大きくかけ離れているわけではないのですが、あからさまなエロさではないんですよね。女性が描く色気って」

――カラの場合はミステリアスな部分が色気につながっているんですかね?
「そうかもしれないですね、つかみどころがないというか。表情も淡々としていて、何を考えているのか、何をしたいんだろうって、こちらの想像力を掻き立てられる。そういうところが色気につながっている気がします」

――松坂さんの色気も今回はさらにグッと出ているドラマですか?
「どうなんでしょう(笑)。そこは観ていただいて、みなさんに判断してもらえればと思います」

■アクションシーンに向けてトレーニング中

――アクションシーンのためのワークアウトなどはしていますか? 
「そうですね。アクション演技に耐えうる体力は欠かせないかな、と。アクション練習も入りますし、自主トレもやりつつ現場に入って行ければいいかなと」

――普段から体力作りはしていますか?
「最近、痩せなきゃならない役があったので行ってなかったのですが、また最近ジムに通い始めました。飛んだり跳ねたり、走ったりするアクションシーンが多いので、瞬発力がつくようなトレーニングをしていますね」

――今回、テーマが「クライム・ラブサスペンス」と、結構盛り込んだ感じですが(笑)、特に見どころは?
「里美と猪熊が、カラに迫っていくところのハラハラ感じゃないですかね。カラのサイコパス(精神病質)的な魅力もそうですし、事件は毎回一つずつ解決していきますが、ベースの部分でカラの連続殺人があって、それを追っていくというのが。観ているこちらはカラが張本人だと分かってはいるんですけど、どうやってそれを二人が解き明かしていくのか。でも、話が進むにつれ、カラが狙っているのは猪熊だっていうことが分かってくる。そこのギリギリのせめぎ合いというか、ヒリヒリしている部分が、『サイレーン』の大きな見どころじゃないですかね」

――犯人の目的が分からないのが一番怖いですよね。
「そうですよね、動機がね」

――話が進むにつれて、猪熊の複雑な家庭環境も明らかになっていくんですよね?
「そうですね。せりふの中でもちょいちょい出てきます」

――それによって、見ている側の感情移入の仕方も少しずつ変わってきたり。
「ああ、それはあると思います。連ドラだからこそできる演出ですよね。徐々に徐々に肉付けしていくというか。まあ、これ以上はネタバレになっちゃうかもしれないので......(笑)」

◆松坂桃李 1988年10月17日生まれ。神奈川県出身。2008年に「チャレンジFBモデル2008オーディション」にてグランプリを受賞し、雑誌『FINEBOYS』専属モデルで芸能活動を開始。2009年に、「スーパー戦隊シリーズ」第33作『侍戦隊シンケンジャー』の志葉丈瑠 / シンケンレッド役で俳優デビュー。2011年公開の映画『アントキノイノチ』、『僕たちは世界を変えることができない。But,we wanna build a school in Cambodia.』で第85回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞、第33回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。

(取材・文・撮影/黒田隆憲)

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