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映画、テレビ、舞台、音楽など幅広いジャンルで活躍する人気俳優・城田優が、人気コラムニスト、ジェーン・スー原作の"逆"結婚指南書を完全ドラマ化した「私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな」シーズン2内のワンエピソードでドラマ監督に初挑戦した。

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10月21日23時~ LaLa TVで城田優監督作品を放送


城田優監督作品「ネットのうわさ話を、いちいち彼に報告する」>>


渡部豪太、黒川智花を主演に迎えて城田が手がけたエピソードは、「ネットのうわさ話を、いちいち彼に報告する」「彼の男友達がことごとく独身だ」「彼の母親は完璧だ」という三つの「結婚できない理由」がモチーフ。物語の原案も城田が担当しており、「ネットのうわさ」が大好きな桜(黒川)と、そんな桜にへきえきとしている洋介(渡部)とのすれ違いをコミカルに描き出している。ドラマを完成させたばかりの城田に、監督作の手応え、もの作りの思いなどについて聞いた。

――城田さんの監督作といえば、ゾンビを題材とした『Breed in 10 hours』(2013年)がありましたが、以前から映像制作に興味があったのでしょうか?

城田:そうですね。『Breed in 10 hours』は10分くらいの作品。その後に「オモクリ監督」(フジテレビ)というバラエティ番組で監督をやらせていただいた作品は3分半くらい。両方ともショートフィルムでしたね。それと僕は以前から、仲間の誕生日や結婚式のためにプライベートで映像作品を作っていたんですが、これが僕のまわりでは好評だったんです(笑)。

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10月21日23時~ LaLa TVで城田優監督作品を放送


――今回は、ドラマの監督に初挑戦したわけですが。

城田:もちろん初めてですし、監督としてはまだまだ未熟だと思います。ですから今回は、役者としての経験に照らし合わせながら、何とか頑張って監督をやらせていただいたという形です。

――監督をやるにあたり、心がけたことはありますか?

城田:本来、僕はやりたがりな方で、自分でできることはすべてやってしまいたいタイプ。でも今回は初めてのドラマ監督という立場なので、とにかくすべてのことを自分でやるのはやめようと思ったんです。自分のわがままを通すよりは、やはりプロフェッショナルな方たちの意見を伺って勉強をさせていただこうと思ったんです。

――そもそも監督にオファーされた時はどう思いました?

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10月21日23時~ LaLa TVで城田優監督作品を放送


ありがたい話ですし、ぜひともやってみたいなと思いました。でも、ことあるごとに監督をやらせてくれと言いまくっていたわけでもないので、何でだろうと不思議でしたけどね。

――もともともの作りに興味があるのですか?

城田:僕は裏方の仕事に興味があるんですよ。僕は小さい頃から物語を作るのが好きだったんです。怪獣の人形を使って、戦わせていたんですけど、その設定を毎日変えて遊んでいました。それはだんだんガチャガチャの小さな人形に変わっていったんですが、敵に捕まった、倒された、といった感じで、自分が作った世界でコマを動かすことが本当に楽しくて、1時間、2時間くらい平気でやっていました。13歳くらいまではそういったことをやって遊んでいました。

――それは13歳で卒業したんですか?

城田:そうなんです。友達が話している内容が、サッカーや野球、ゲームばっかりで。人形を動かしている人は結局、誰も現れなかった。それである日、俺ってもしかして幼稚なことをやっているのではないかと気付いて。だんだん恥ずかしくなってきてしまったんです。それからやらなくなってしまいましたね。

――しかし、監督・城田優の原点はそこにあったと。

城田:あれを18歳や20歳くらいまでやっていたら、きっと相当な想像力を蓄積することができたんじゃないかなと思うことがあります。でも、あの時に物語作りにハマったからこそ、今につながったんだろうなと思います。

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10月21日23時~ LaLa TVで城田優監督作品を放送


――そこから城田さんは俳優の道に進んだわけですが、現場でも学ぶことが多かったんじゃないですか?

城田:そうですね。現場では学ぶことばかりです。毎回、そこでしか起こらないようなドラマがあるので、こういうことが起こった時、この人はこういう風に対処していたな、こういう態度をとっていたな、など客観的に見ていることが多いんです。逆に自分だったらこうは言わないなとか、ここなら怒るだろうなと思ったりと、学ぶことはたくさんあります。人から学ぶことで、自分のキャラクターも出来上がっていくんだなと強く思います。

――それは芝居にも生かされるのでは?

城田:それはありますね。視野を広く持つことで芝居も変わってきます。自分のことしか見えていない人は、どうしてもひとりよがりな芝居になってしまいますから。特にミュージカルなんかはそうですが、不測の事態はどうしても起こってしまうもの。例えば小道具の武器が客席に飛んでいってしまったこともありました。それをいかにしてお客さんに気付かれないように拾いに行くか、そのプランを考えたり。頭が真っ白になり、セリフが飛んでしまった共演者をサポートして、いかに物語をスムーズに進行させるかなど、いかにしてトラブルに対応できるかは本当に大事なんですよ、

――不測の事態に対処するということは、想像力を駆使して切り抜けるということにつながるわけで。城田さんはそういうことに燃えるタイプなのでは?

城田:僕はピンチを楽しんじゃいますね。もちろんその時は必死ですよ。でもトラブルを解決した後は、それを面白がることが大事。特に生ものでは瞬発力が必要となりますからね。

――俳優という仕事を通じて、大勢の監督の仕事ぶりを見てきたと思うのですが、その影響はありますか?

城田:先ほど、すべての現場が糧になっていると言いましたが、それと同様に、何度もやっている監督のクセなんかは、自分の知らない間にきっとすり込まれていると思います。それでいうと、今回のドラマはコメディータッチだったんですが、今までの僕はあまりコメディーをやってきたことがなかったんです。でも、先日、偶然、福田雄一監督の映画『明烏』をやることになって。その時の福田さんの演出で、自分の扉が開いたところがあったんです。福田さんは自分で脚本も書いているので、当日その場で演出を変えたりするんです。僕がアドリブで言ったことを「それ、面白いね」と取り入れてくれたり、そこまではいかない方がいいと言ってくれたり。そういったことが監督としての経験に活(い)きていると思いますし、それを(ドラマ出演者の)渡部豪太君や黒川智花さんにやってみたというところはあります。

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10月21日23時~ LaLa TVで城田優監督作品を放送


――では最後に、座右の銘を教えてください。

「ラブ&ピース」ですね。この言葉は10年以上言い続けている言葉なんですが、この言葉はサインにも書いています。やはり愛がないといけないし、愛が平和をもたらすと思っているんで。自己中心的になるのではなくて、ちゃんとまわりの人のことに気を配れないと一人前になれないと思うんです。「愛と平和」というとありきたりな言葉のようですが、何事においても大事なことだと思います。愛が積み重なり、満たされるようになると思います。もちろん世界の全員がしあわせを感じる瞬間なんてないのかもしれない。でも「言霊」ということもありますし、言葉にしないと、実際にそうはならないと思うんです。

※俳優・城田優はなぜ監督に抜てきされたのか。本作プロデューサーによると「人の動きを俯瞰(ふかん)で見ていて、裏方に対する目の配り方が監督目線。城田君なら監督もできそうだなと思った」ことがその決め手だったという。そして2016年5月には、城田自身が演出を務めるミュージカル「アップル・ツリー」の上演も決定した。今後は華やかなスターとしての顔だけではなく、クリエーターとしての城田の姿を見る機会も多くなりそうだ。

城田優 しろたゆう
1985年12月26日東京都出身。
2003年俳優デビュー。ドラマ・映画・舞台等の幅広いジャンルで活躍。
舞台では、ミュージカル『エリザベート』『ロミオ& ジュリエット』『ファントム』などで主演を務めた他、『4Stars』では海外のミュージカルスターと共演を果たす。
またTVドラマ『○○妻』、『結婚に一番近くて遠い女』などにも出演。TBS系ドラマ「表参道高校合唱部!」での教師役も記憶に新しい。
2010年に史上最年少で『エリザベート』トート役を演じ、第65回文化庁芸術祭・演劇部門で芸術祭 新人賞を受賞、今年5年ぶりに同役を演じ、最もチケットのとれない舞台として話題となった。本年、第6回岩谷時子賞にて「奨励賞」も受賞。
来年1月上演の地球ゴージャスプロデュース公演Vol.14「The Love Bugs」にてゲスト主演も決定している。

城田優が初監督を務めたドラマ「私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな」シーズン2 第8話は、CS放送 女性チャンネル♪LaLa TVにて10/21(水)23時~他放送。

(取材・文/壬生智裕)
(写真:トレンドニュース)

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