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関西では知らない人はほぼいないであろう吉本新喜劇のすっちー。浪速のおばはんルックの強烈キャラ"すち子"で大暴れし、キレッキレのマシンガントークで爆笑をさらっていく......今やすっちーは新喜劇の中でも1、2を争う人気者だ。そんなすっちーが、満を持して東京へ乗り込んでくる。年末に開催される「東京グランド花月」(12月26日(土)~29日(火)開催)で、東京での吉本新喜劇公演に初挑戦。しかも、昨年6月に就任した吉本新喜劇"座長"という大役を引っさげて東京に降り立つのだ。この新たな挑戦を前にした座長すっちーに、「東京グランド花月」にかける意気込みや「吉本新喜劇」への熱き思いをじっくり語ってもらった。

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吉本新喜劇"座長"すっちー:12月26日(土)~29日(火)「東京グランド花月」=池袋サンシャイン劇場


■NGK吉本新喜劇の空気をそのまんま崩さず持ってこれるかが勝負

「東京初だからって変に気合いを入れたら絶対アカンくなると思うんです。コンテストでも大会でもないんでね、大阪や京都でやってる新喜劇の空気をいかに崩さず、緊張せずに持ってこれるか、これを大事にしようと思ってます。よそゆきでええかっこして『ここ東京やし、ちょっとこんなん入れとこ』みたいなことはしないつもり。NGK(なんばグランド花月)そのまんまの吉本新喜劇を持ってきたい。出演の座員たちもいつものベストメンバーでやらせてもらえると思うんで、何もかもまんまの新喜劇を持ってきたいと思ってます」

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吉本新喜劇"座長"すっちー:12月26日(土)~29日(火)「東京グランド花月」=池袋サンシャイン劇場


■『誰やねん、なんやねん』ってのが新鮮なんですよ

「座長としても初めてだけど、東京では特別公演をのぞいて通常の新喜劇に出演するのも本当に初めてなんです。だから、普段通りにするつもりではいるけど、なんとなく高ぶってくる気持ちを抑えてるのは事実ですね。でも東京は僕のこと知らない人がいっぱいやし、知らない人が多いほうが、逆に楽にできるんかな~と思ってます。大阪でも新喜劇を始めた当初は『なんやねん、このオバハン姿のやつは!』的なノリから始まってるんです。この『誰やねん、なんやねん』ってのが意外に新鮮なんですよ。オモロないと笑ってもらえないし、めっちゃ頑張ってハジけてましたもん。今はNGKでも笑う準備してくれてるお客さんがいっぱいいてくれるから『ウケすぎちゃう?』ってぐらいありがたいノリのときもあるし。だから、そんなウェルカムな雰囲気がない東京では、本質で頑張らないかん。確かに不安な面はあるけど、新鮮な気持ちの方が強いですね。新喜劇やり始めた頃の『こいつ誰やろ、でもオモロイな』って思ってもらえたあのワクワク感を再び味わえるのは楽しみですね」

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吉本新喜劇"座長"すっちー:12月26日(土)~29日(火)「東京グランド花月」=池袋サンシャイン劇場


■どの日の公演に行くか悩むと思うわ~

「今回の『東京グランド花月』では新喜劇ももちろん頑張るけど、ほんま漫才もスゴイですよ。もしかしたら本家NGKよりも豪華ちゃうかなって思うぐらい。師匠たち大御所もいっぱい出はるし、中川家さんやブラックマヨネーズさんとかチュートリアルとかグランプリ1位のんばっかやし。(東京グランド花月のチラシを見ながら)あらためて見たら、どの日行こうってほんま悩むわ~。ファンの人、チケット取るの悩むかもね」

■"お笑い熱"が下がる同世代に笑ってもらいたい

「最近、30代~40代の同世代に笑ってもらいたいっていつも意識してるんです。関西方面の話になっちゃうけど、新喜劇って子供の頃はいつもテレビで見たりして好きやったのに、中学高校ぐらいから趣味が変わってくる。お笑いにもカッコイイ感じを求めたりしてね。僕も子供の頃は新喜劇で大笑いしてたけど、学生になったらダウンタウン最高~! ってなりましたし。どんどん大人になるにつれていったんお笑いからも離れる時期があると思うんです。関西の場合はテレビで四六時中お笑い芸人が出てるから離れることはできないけど、お笑い熱が下がる時期が絶対あるんです。それが30代~40代の時期だと思う。この離れる時期をなくしたいし、離れる原因となるマンネリ感を出さないように頑張ってる。もちろん、吉本新喜劇の大切な定番感はなくさないように気をつけながら。だから定番なんだけど"いつ見ても一緒"と思われたくないし、思われないようにしようと努力しています」

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吉本新喜劇"座長"すっちー:12月26日(土)~29日(火)「東京グランド花月」=池袋サンシャイン劇場


■自分なりの"ノリ"がやっと認知されてきた

「座長になって1年半ですけど、ようやく冷静に周りをみられるようになってきたかな。新しく、こんなことしよう、あんなことしよう、みたいな考えも出てきたし。就任して1年は追われるように日々が過ぎていったので、そんな余裕もあまりなかった。最近は座長になる前からずっと頑張ってきた自分なりの"ノリ"がやっと認知されて受け入れられてきたので、またそれに続く"新しいノリ"を考えていきたいなと思ってます。でもね、新しいのってね、口では言えるけどホンマ難しんですよ。古いもんを削りながら、新しいもんをやるんは結構むずかしい作業ですが、少しずつ進めていこうと思ってます」

■新喜劇は生が一番!テレビで見るのとは全然違いますから

「今回の公演は、まさしく吉本の集大成とも言えるスゴイ芸人の方がたくさん出られますし『寄席とはこういうもんなんですよ!』『新喜劇とはこんなに面白いんですよ』ということを感じて欲しい。来てもらえれば絶対満足してもらえると思うし、絶対笑ってもらえるはず。特に生で見る新喜劇を体感して欲しいです。生は本当に直球できますよ! テレビで見るのとは全然違いますからね。ぜひ見に来てください!」


伝統ある吉本新喜劇に、いい意味で風穴を開け、新時代の新喜劇を創造しようと奮闘中のすっちー。コテコテの笑いと新たなノリを融合させたすっちー座長の吉本新喜劇を、初の東京公演でぜひ体感してほしい。

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吉本新喜劇"座長"すっちー:12月26日(土)~29日(火)「東京グランド花月」=池袋サンシャイン劇場


◆すっちー
1972年大阪府生まれ。1996年よりお笑いコンビ・ビッキーズとして活躍。2007年コンビを解散後、吉本新喜劇に入団。2014年6月、新喜劇座長に就任。浪速のおばはんキャラ"すち子"で関西を中心に人気を得ている。2013年の『歌ネタ王決定戦』では、座員の松浦真也とともに"すち子&真也"名義で優勝している。『東京グランド花月』では、吉本新喜劇 東京での初座長公演が12月26日~29日に池袋サンシャイン劇場で開催される。座右の銘は「明日は我が身」。

(取材・文/たなべりえ@HEW
(写真:トレンドニュース)

トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
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