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コント日本一を決める大会「キングオブコント」の第1回から第7回大会までの歴代王者たちが全員出演する、話題の映画『田沼旅館の奇跡』が12月5日より公開される。"キング"たちが繰り広げるシチュエーションコメディーは、"さすがコントの名士たち"と思えるみどころ満載の物語だ。
そんな実力派コント師の中でもひときわ異彩を放つのがお笑いトリオ・ロバートの秋山竜次。劇中でも、ファンの期待を裏切らないあの独特シュールな個性を爆発させ、圧倒的な存在感を見せている。映画出演やCDリリースなど、活動の場を広げている秋山に、同映画の魅力や製作秘話などを聞いた。

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12月5日公開映画『田沼旅館の奇跡』出演 ロバート秋山


■キングだけを集めて映画を製作......「だって僕ら王者だもん」

――『キングオブコント』の歴代王者が出演ということで、オファーをもらった時の気持ちはいかがでしたか?

「そう、キングばっかりの映画です(笑)! キングだけを集めて映画を製作するっていう企画だったので、なんだか特別感がありましたね。いろんなオファーがありますけど、優勝していないと出られない映画なんて初めてだったんで。役者さん以外の芸人は、どんなに演技がうまかろうが売れてようが、出られません。だって優勝していないんだから。僕ら王者だもん(笑)。出たかったら優勝するしかないんですよね~って、これは何度言っても気持ちいいっす」

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12月5日公開映画『田沼旅館の奇跡』出演 ロバート秋山


――キングたちの個性を生かして脚本から配役まで決められたのですか?

「そうです、この映画はキングたちありきで作られたのです(笑)。台本は森ハヤシさんっていう元WAGEのリーダーでコントの名手みたいな人、監督の井出さんもテレビ界でバラエティを手掛けてきた方。僕らのことをよく知っている2人のタッグだったので、芸人みんなのキャラを生かしたバツグンの配役と脚本だったと思います。だからみんな、すんなり役に入れて、とってもやりやすかったんじゃないかな。現場の雰囲気?......やっぱ王者が一同に集まるわけですからね、そりゃあもう大騒ぎ......というのは実は全然なくて、逆にビックリするほどおだやかでした。まぁ、王者同士、互いにパワーが強すぎて、結果......終始なごやかムードになっちゃったのかな(笑)」

■ノスタルジックな温泉街にキングが集結しちゃった

――撮影のロケ地ではどんな雰囲気でしたか?

「山梨県奥地の実際に営業している旅館を貸し切っての撮影だったので、雰囲気も景色もとにかく素晴らしかった。本当に味のある旅館だったし、温泉街もノスタルジックで良かったです。メイン場面の卓球場も旅館内に作って撮影したので、リアル感はしっかり出ていると思います」

――実際の旅館での撮影だと、雰囲気もリアリティ出ますね。

「僕は泊まれなかったんですが、撮影中は何人かその旅館に連泊したみたい。その旅館の本物のおかみがカレーを差し入れしてくれたり、合宿みたいなノリもあった様子で、みんな役作りバッチリでしたね。でも、昔ながらの温泉街にキング一同が集結するなんてことありませんから、街の雰囲気もザワザワしちゃったかな? 温泉の温度もあがっちゃったかな?(笑)」

――女優・夏菜さんや遠藤久美子さんなど、キング以外の役者さんたちとのやりとりはいかがでした?

「それは僕も心配していたんですけど、皆さんよくしてくださって。芸人だらけの現場で、主演の夏菜ちゃんはずっと一緒にいてくれましたね。撮影合間にもどっかへ引っ込んじゃうこともなく、雑談に混じってくれたり。遠藤久美子さんも旅館に何日か泊まられたらしく、芸人ばっかりで居心地はどうなんだろうって現場なのに、ニコニコされてて。とてもすてきな方々でした」

■カラダをコンガリ焼くことに力を入れた?

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12月5日公開映画『田沼旅館の奇跡』出演 ロバート秋山


――沖縄や京都の映画祭でも上映されましたね。周囲からの反応はいかがでしたか?

「映画祭でも評判は良かったと聞いています。映画を見てくれた人からは、出演者みんなのキャラクターが活きてたよって言われますね。ストーリーもわかりやすくて面白かったって。60分でこれだけの内容を詰め込んで、こんだけ濃いメンツをうまいことリンクさせて、最後にもオチがちゃんとあって。みんなで力を合わせて、壮大なるコントをやっている感じでしたね。そう、キングが集まって面白い長編コントを繰り広げたわけです(笑)」

――秋山さんは個性爆発していました。

「ねー、僕だけ(笑)。木村さん(バッファロー吾郎)とか角田さん(東京03)とか、本当に真面目な役ですごくイイ感じだったのに、僕だけだいぶふざけた役だし。これまでのコントでやったことがあるような役だったので、役作りとかもあまりなく......カラダをちゃんとコンガリ焼くことに力を入れました(笑)。お肌白いと大御所感がでないかな?と思いまして、椿(つばき)油をテカテカに塗って役作りしました(笑)」

――物語の軸になる卓球シーンで、卓球選手の四元奈生美さんが上手なのはわかりますが、相手役のかもめんたる・岩崎う大さんがものすごく卓球上手で。

「はじめは大変だったみたいですが、卓球シーンを延々とやりすぎたせいで、岩崎う大は卓球がめちゃくちゃうまくなってました。クライマックスの卓球シーンは長回し撮影で、1カ所でも誰かがミスると最初からやりなおしだったので、ほんと緊張しました。どうしても誰かがクスクスって笑っちゃって、何度も撮り直しになっちゃって......まぁ、僕の大御所演歌歌手の登場のせいでもあるんですけどね(笑)。真剣に卓球やってるシーンだったので、その人たちからみれば、僕の登場は『ふざけんなぁ!』って感じだっただろうな~」

■椿(つばき)オイルをたっぷり塗ってるテカテカな僕をぜひ見て

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12月5日公開映画『田沼旅館の奇跡』出演 ロバート秋山


――映画の見どころを教えてください。

「本当に味のある風景や癒やされる景色が随所に出てきますんで、のんびり見てもらうにはちょうど良い映画だと思います。ストーリーもスッと入ってくるわかりやすい内容だし、気負いなく楽しんでもらえるはず。日本のいい感じの風景にキングたちがどのように溶け合うかご覧いただければなと思います(笑)」

――ノスタルジックな風景と秋山さん演じる"クリリン"とのコラボレーションも見逃せないですね

「そう! 椿(つばき)オイルをたっぷり塗ってるテカテカの僕をぜひ見てやってください。椿(つばき)オイルはいろいろ使ったんですが、やっぱ長崎産がいいですよ(笑)。ちなみに、僕、周りにもよく言われるんですが、全くカラダ鍛えてないんです。黒光りさせてるから鍛えてるように見えるみたいで...硬そうに見えるでしょ? 脂肪なんすよコレ(胸をポヨンポヨンさせながら)。まぁ、なんとなくラッキーなんですけどね(笑)」

秋山は、『TOKAKUKA』『うちのとなりのおにいちゃん』など、ネットでも話題となったオリジナルソングを収録したCDアルバム『オモクリ名曲全集/第二章/秋山竜次篇』も発売中。映画に音楽にと、幅広く活躍する秋山に今後も注目だ。

◆秋山竜次(あきやま・りゅうじ)
1978年生まれ、福岡県出身。1998年に馬場裕之、山本博とお笑いトリオ・ロバートを結成。「キングオブコント2011」優勝。10月28日にオリジナルソング集CD『オモクリ名曲全集/第二章/秋山竜次篇』をリリースした。

(取材・文/たなべりえ@HEW
(写真:トレンドニュース)

トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
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