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海外ライブも積極的に行っており、昨年はラスベガスツアーを成功させたお笑い芸人・陣内智則。そんな彼が来年2月、単独ライブ「LIVE MAX presents NETAJIN2016~私とウサギと橋と鍵~」を開催することが決定。
ネタの中には、話題の映像技術を導入したものもあるという。「お笑い」と「最新技術」の融合......一体どんな内容になるのだろうか。
陣内に「お笑い」への思いや単独ライブへの意気込みについて語ってもらった。

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陣内智則 単独ライブ「LIVE MAX presents NETAJIN2016~私とウサギと橋と鍵~」を開催(2016年2月)


■韓国のコメディアン相手に、韓国語でネタバトルした

――ネタにプロジェクションマッピングを使うそうですね!

「ええ。今は『こんなことやったらオモロイやろな』とか妄想している段階で、それがどこまで具現化できるかですね」

――そもそも使おうと思ったきっかけは?

「Mr.ChildrenさんやPerfumeさんのライブを見て、『うわあカッコいいなあ! こんなことできたらなあ』って思ったのが最初かな。目で見て楽しめるプロジェクションマッピングに、お笑いの要素まで加わったら、それはもう最高ちゃうか?  みたいなところから始まっています」

――ところで陣内さんは海外でも積極的にライブをおこなっていますが、最初はどんなきっかけだったのでしょうか。

「最初に行ったのは、韓国でした。僕のコントがYouTubeですごく話題になっていたらしく、韓国語に翻訳されて、結構な閲覧数を稼いでいたんです。なので韓国へ行くといろんな人たちに話しかけられるんですよ。自分でもすごく不思議な気持ちでしたね。『俺、韓国でも有名人やん』って(笑)。
それで有頂天になって、出演オファーが来たときには『ぜひやってみたい!』とふたつ返事で引き受けしました。韓国語を一生懸命覚えて、向こうのお笑いバトル番組にも出ましたよ。韓国のコメディアン相手に、韓国語でネタ(笑)。お客さんが投票して勝敗を決めるんですけど、10週勝ち抜くと賞金総額1000万円みたいなガチのバトルでした」

――それはすごいですね......。

「完全に未知の世界で刺激的でした。そのときは夢中でやってたんですけど、日本に帰ってきてからやっと、『俺、よう頑張ったなあ』って実感がわいてきました。あの経験があったおかげで、例えば何か悩み事があるときとか、『明日の仕事、大丈夫かな』って不安になったときでも、『あんなにしんどい体験を乗り越えてきたやん!』って思える自信につながりましたね」

■アメリカでは2000人をスタンディングオベーションさせた

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陣内智則 単独ライブ「LIVE MAX presents NETAJIN2016~私とウサギと橋と鍵~」を開催(2016年2月)


――その後アメリカにも進出しました。

「ラスベガスでやったときは、初舞台と同じくらい緊張しましたね。ただ、心のどこかでは『どーせ全然ウケへんやろな』とも思ってました。アメリカのお客さんって、シビアだと聞いてたから。きっと『オモロない』と思ったら途中で帰る人もいるだろうしって。でも、やっていくうちにどんどん手応えを感じるようになって、最終的には2000人くらいのお客さんがスタンディングオベーションをしてくれたんです。ほんまに夢を見ているような気持ちでしたね。自分の一生の中で、こんな光景を見るなんて思ってもいなかったから」

――達成感もありました?

「うーん、でも海外ツアーを成功だとかゴールだとか、そんなふうには思ってないんですよ。『世界進出して海外で活躍したい』っていうのはちょっと違って。どっちかといえば、『海外で認められた自分』を、日本人に認められたいんです(笑)。やっぱり笑いのレベルは日本がナンバーワンやと思うし、言葉のチョイスや間の繊細さとか、そういうニュアンスを、もっともっと海外に伝えられたらとは思いますけどね。
例えばイチロー選手とか、ワールドカップの日本代表とか、海外で活躍しているアスリートたちを見てると『すごいなあ』っていつも思うんですよ。それとは次元が違うのかもしれないけど、僕も『日の丸』を背負って海外でお笑いをやりたいのだと思います。おこがましいですが、自分が『日本のお笑いのすごさ』を伝える架け橋になれたらな、と」

■ひとりコントは「卑怯(ひきょう)」?

――「ひとりコント」というスタイルは、どんなふうに確立していったのですか?

「僕はもともとリミテッドっていうコンビでデビューしたんですけど、そのときはピンでやるなんて考えてもみなかった。目立ちたがり屋でもなかったし、人前に出るのは今でも苦手やし。だからコンビ解散してひとりになったとき、『自分には何ができるんだろう?』って考えて。極力目立たんとこうと思った結果、映像や音声を使ったコントを思いついたんです。これだったら、たとえスベッたとしても、映像や音声のせいにできるじゃないですか(笑)。ホンマはそれも自分で作ったんやけど」

――大変だなと思う部分は?

「やっぱり作りこむのに時間もかかるし、多少なりともお金がかかるっていうことですかね。あと、映像や音声を使えば、ピンであってもいくらでも人を登場させられることを、『卑怯(ひきょう)や!』って言われたことがあって。確かにそうなのかなとも思うし、そこはコンプレックスでもあったんですよね。だから、このスタイルを何としてでも自分のモノにして、誰にも文句言わせないくらいオモロイものにせなアカンと思って頑張っています」

――「面白ければ勝ち」っていうのは、シビアでもあるし、正直でもありますよね。

「でも笑ってもらうことで、みんなの警戒心みたいなものを解くことができるのかなって。それに関しては『お笑いって、ええなあ』とあらためて思いました。タレントとして評価ゼロの状態からでも、面白ければ人を味方につけられる。自分の笑いには、それだけの力があったんだっていう自信にもつながりました。
結婚していた頃は『これは俺の実力じゃない』って思ってたところもあったので(笑)、離婚した今の方が『ちゃんと自分の力で仕事してる』っていう充実感はあるかもしれないですね。それに芸人って、プライベートが充実してたらアカンってところもあるから(笑)、『コイツ大丈夫か?』って思われていたいし、思わせていたいっていうのもありますね」

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陣内智則 単独ライブ「LIVE MAX presents NETAJIN2016~私とウサギと橋と鍵~」を開催(2016年2月)


◆ 陣内智則(じんないとものり)
1974年2月22日生まれ、兵庫県出身。1995年に所属コンビ・リミテッドが解散しピン芸人になった。「痛快TV スカッとジャパン」「ノンストップ!」(ともにフジテレビ系)、「アッコにおまかせ!」(TBS系)などに出演。芸人としてだけでなく、タレント、司会者、俳優など幅広いジャンルで活躍している。
座右の銘は「なんとかなるやろ」

(取材・文/黒田隆憲@HEW
(写真:トレンドニュース)

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