ここから本文です

ありのままの感情を歌詞につづり、等身大の自分を表現する25歳の"感情型シンガー"植田真梨恵が今、同世代の女性たちを中心に熱い支持を集めている。曲作りはもちろん、アートワークや衣装、映像までをセルフプロデュースし、ガーリーな中にもちょっぴり毒のあるユニークな世界観を構築するなど、DIY精神に貫かれたその活動スタイルは、評論家や音楽通をもうならせている。
そんな彼女が通算4枚目のシングルとなる「スペクタクル」を完成させた。今回のアートワークや衣装も、もちろん植田自身によるもので、道なき道を進む人々を応援するような歌詞の世界と、見事にシンクロしている。今回は、彼女の"素顔"に迫るべく、音楽的ルーツや飼いネコ(ララさん)のこと、恋愛観などについてきいてみた。

サムネイル

1月20日リリース 「スペクタクル」 植田真梨恵


植田真梨恵 「スペクタクル」>>


ーーまずは、音楽をやろうと思ったキッカケを教えてください。

植田:両親共に歌うことがとっても好きで、ドライブの時などは音楽をかけて家族みんなで歌ったり、全員、ハモり始めるんですよ(笑)......私も気づいたら好きになっていました。カラオケでユルっと歌っていると、母が「もっと声出して歌わないとダメ!」って怒るぐらい、本気なんです(笑)。小学生のころ好きだったのは、SPEEDさんとか、宇多田ヒカルさんとか浜崎あゆみさんとかMISIAさんとか。中学生になってからは、自分で曲を作るaikoさんとか椎名林檎さんとか、YUKIちゃんとか。男性アーティストだと、イエモンの吉井和哉さんがすごく好きでした。

サムネイル
1月20日リリース 「スペクタクル」 植田真梨恵


ーー作詞作曲だけじゃなく衣装からアートワーク、映像までもトータルプロデュースをしようと思ったのは?

植田:物を作ることが好きだからですね。音楽をやっていく上で切り離せないものだと思うし、インディーズの最初のCDを作った時から、「どんなジャケットにしたいですか」って聞かれて、うんうん考えて形にしてというのを続けてきて、アイデアがないまま誰かにお願いするっていうことが、そもそもなかったんです。絵を描いたり物を作ったりっていうのが、小さい頃から好きだったのも、今につながっているのかもしれないですね。

サムネイル
1月20日リリース 「スペクタクル」 植田真梨恵


ーー例えば今作「スペクタクル」のビジュアルイメージは、どんなところから思い浮かんだのでしょうか。

植田:この曲を書いていたときは、秋風にやられたのか気持ちがすごく落ち込んでいて(笑)。メジャーデビューしてこの一年の間に、プライベートな部分でも目まぐるしく環境が変化したんです。「こんなことまで起きるの......?」っていう具合に。そういうふうに、人生自体がスペクタクルに展開してるんだなって思って、それを曲に書いたんですけど、冬空の澄み渡った青空の下、ずっと歩き続けている......というイメージが思い浮かんだので、ラフに落とし込んでいきました。

サムネイル
1月20日リリース 「スペクタクル」 植田真梨恵


ーーさっき、植田さんご自身が描いたラフを拝見したんですけど、ほぼ完成形。ここまで完成図が見えていたのかと驚きました。

植田:ありがとうございます!(笑)サードシングル「わかんないのはいやだ」のときは、もっと細かいところまでイメージが固まっていました。ベッドに置かれた小物とかは、自分で走り回って買い求めたりして。

サムネイル
1月20日リリース 「スペクタクル」 植田真梨恵


ーーーーインスパイアされる映像作家はいますか?

植田:子供の頃からディズニー映画が好きでしたね。わりと王道の、クラシックな作品に長く親しんできました。スタンリー・キューブリックの作品なども、見ていると「うわー」って興奮します(笑)。作り手の意思を強烈に感じるというか。ちなみに、メジャー第一弾アルバム「はなしはそれからだ」のアートワークは、ミシェル・ゴンドリーの世界観にとても影響されていると思います。

ーー普段から、思いついたアイデアやイメージを書き留めたり、スケッチしたりするのですか?

植田:何か思い浮かんだら、とりあえずiPhoneのメモアプリに入力しておくことが多いんですけど、こないだiPhoneが壊れて初期化されてしまって......。バックアップ取っていなかったので、全部吹っ飛んじゃいました。すっごく残念です...。あと、ノートも普段から持ち歩いていて、日記だったり雑記だったり、なんでも1冊に書いていますね。

ーー今、ネコのララさんと暮らしているそうですが、ララさんからインスパイアされることもありますか?

植田:実は「わかんないのはいやだ」は、友人の家のネコが逃げ出してしまったことからインスパイアされて書いた曲なんです。一緒に探したんですけど全然見つからなくて。そのとき、友人に何か声をかけたかったんですけど、私のネコは無事に家で待っているわけだし、彼女の気持ちが果たして本当に分かっているのかな......って考えたことを歌にしました。ララさんとは、一人暮らしを始めたときからの付き合いなので10年になります。ララさんがいることで、単純に気持ちが安らぐっていうこともありますし、自分と向き合うキッカケになってくれることもありますね。

サムネイル
1月20日リリース 「スペクタクル」 植田真梨恵


ーーでは、今作「スペクタクル」はどんなときにできた曲ですか?

植田:メジャーデビューしてからの私は、聴いてくださった人の気持ちが少しでも前向きになれたら、という思いで楽曲を作っているんです。インディーズの頃は、ズタズタだった気持ちとか、波打つ感情をそのまま歌うことが多かったんですけど、そこにシンクロしてくれていた女の子たちも、みんな一緒に(前向きな気持ちへ)連れて行きたいなって思っていて。「スペクタクル」もそこを基軸にしつつ、なるべくシンプルな言葉遣いで(歌詞を)書いていきました。

ーー18歳の頃に書いたという「ソロジー」は、直球のラブソングですよね。やっぱり、自身の恋愛体験や恋愛観が投影されているのですか?

植田:そうだと思いますね。私は、自分の中に抱えているものしか外に出せないので。でも人のことを好きになるのって、年々難しくなってきてる気がします。

ーーちなみに、どんなときに恋に落ちます?

植田:うーん......。相手に対して、「いいな」って思う瞬間があまりに重なってくると、「好きなのかも」と思いますね。15歳の頃好きだった人は、初めて会ったときから、やたら笑っているところが「いいなあ」と思って。それから「つけてる時計かわいい」と思ったり(笑)、友達に慕われているところが「いいな」と思ったり。でも10代の頃って、自分に興味を示されたりしたら好きになっていたかも。今は全然そんなことないですけど。

ーー(笑)。でも、恋をした方が曲は生まれやすいですか?

植田:それはあると思います。考えたり、直面したり、自分の嫌なところと向きあったりすることも増えるし、「忘れないようにしよう」と思って書き留めることも多くなりますよね。きっとつらい恋をしても、楽しい恋をしても、曲は生まれやすいと思います。

サムネイル
1月20日リリース 「スペクタクル」 植田真梨恵


ーーつらい恋がテーマの曲は?

植田:「カレンダーの13月」は、2012年の冬に書いたんですけど、「大切な存在の喪失」がテーマです。Bメロの"ページがない ページがない"っていうところは、ずっと当たり前のように続いていくと思っていたことが、まるで読み切ってしまった本みたいに、その先が無くなってしまうことを書いていて。喪失した気持ちを曲にすることで、決して癒やされはしないんですけど、ある程度は"思い出"として過去のものにできるのかなって思いますね。「あの日々は無駄じゃなかったんだな」って。そうすると、自分のことも好きになれると思うんです。

ーー個人的には、「彼に守ってほしい10のこと」とか、つらい恋を経験していないと書けないよなーって思ったのですが(笑)。

植田:(笑)。私、とっても疑い深い性格なんです。永遠に続く思いなどないって、ずーっと思っていたんです。でも、それを歌にはしたくなくて。こんな疑い深い自分が、何か一つ信じて、信じ切って、「夢」に関してもそうなのですが、追いかけ続けて一生を遂げられたら、「永遠に続く思い」もあるんだっていう、私自身がその証になれるじゃないですか。だからこの曲も、「信じ続けよう」っていう気持ちを歌ったものなんですよね。

ーー歌詞はわりと感情をぶつけたものが多く、「感情型シンガー」などと評されていますが、すごく客観的に自分を見ているところもあるし、自己プロデュース能力にも長けていますよね?

植田:どうなんでしょう......(笑)。曲を作っているときは感情を優先させていますが、できたものをどうやって伝えよう、どんな服を着せよう、って考えているときは、客観的な目で見ている自分がいると思いますね。でもライブをやっているときは、曲を作っていたときの衝動を再現しているというか。だから、感情型シンガーっていうふうに呼んでいただいてるのかも。

サムネイル
1月20日リリース 「スペクタクル」 植田真梨恵


ーーでは最後に「座右の銘」をお聞かせください。

植田:今の段階で言えるのは「好きこそ物の上手なれ」かな。ただただ好きでずっとやっていくこと、その姿に人は夢を見るのかなって、私もそうありたいし、そういう人の情熱に触れたいなって思います。

植田真梨恵、そのほかミュージックビデオを配信中

植田真梨恵「ザクロの実」>>


植田真梨恵「彼に守ってほしい10のこと」>>


植田真梨恵 「センチメンタリズム」>>


サムネイル
1月20日リリース 「スペクタクル」 植田真梨恵


◆ 植田 真梨恵(うえだまりえ)
福岡県、久留米市出身。
中学卒業を期に、「歌を歌いたい」と、故郷福岡から単身大阪へ。15歳で作詞作曲を始め、17 歳で1st Mini AL『退屈なコッペリア』、18歳で2nd Mini AL『U.M.E.』、19歳で3rd Mini AL『葬るリキッドルーム』とコンスタントに、インディーズレーベルよりリリース。2012年、初めてのフルアルバム『センチメンタルなリズム』、続く2013年には三枚組シングル『心/S/サ』のリリース。2015年は、2月にメジャー1stアルバムのリリースと初の全国4公演ツアー植田真梨恵LIVE TOUR 2015「はなしはそれからだ」を敢行。「届くべきところに届くまで歌い続ける」、強い決意をもって、前進し続ける。

(文/撮影:黒田隆憲)
(写真:トレンドニュース)

トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。

Facebookコメント
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してヤフー株式会社は一切の責任を負いません。
PR

最新記事

rss

もっと見る

本文はここまでです このページの先頭へ