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高身長に端正なマスク、正統派二枚目俳優という評価に疑いの余地がない要潤。しかし近年では、コミカルからシリアスな役柄までレンジは広く、演技派俳優としても高く認知されている。そんな要が、最新作『あやしい彼女』(4月1日公開)では自身のポテンシャルを存分に発揮できる「才能もあり爽やかで正統派」な音楽プロデューサー・小林を演じている。「水田(伸生監督)組に参加したかった」という要に、作品の見どころや自身のことについて語ってもらった。

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4月1日公開 映画「あやしい彼女」に出演する、要潤
(写真:トレンドニュース)


映画「あやしい彼女」予告編映像>>


■水田組は化学反応が起こりやすい現場、多部未華子の歌声に脱帽!

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4月1日公開 映画『あやしい彼女』要潤が演じるのは「才能もあり爽やかで正統派」な音楽プロデューサー
(C)2016「あやカノ」製作委員会 (C)2014 CJ E&M CORPORATION


 ドラマ・映画など出演作が途切れることがない要が「大きな出演動機となった」というのが、本作のメガホンをとった水田監督の存在だった。「台本がすごく面白かったこともありますが、水田監督の現場を経験してみたかったんです。(リメイク元となった)オリジナル版は見ていないのですが、きっと素晴らしい作品になるんだろうなって予想はつきました」と水田組作品への信頼は厚かったようだ。

 実際に現場を経験し、予想は現実になったという。「演出らしい演出はないのですが、懐の深さがあり、カメラの前に立ったときにゆだねられている感じがしたんです。型にはめない感じによって化学反応が起こりやすいような......。画もきれいですし世界観にすんなり入れる。カメラマンさん、照明さん、音声さん、助監督さん......みんなのポジションが確立してこそ映画という総合芸術が成り立つ。それが自然とできている現場でした」と絶賛する。

 また、共演した多部未華子も、要にとって魅力的な存在だったようだ。多部は73歳の心を持ったまま20歳に若返ってしまったカツという女性を演じる。そのカツの歌声に魅了され、デビューさせようと奔走する音楽プロデューサーの小林が要の役柄だ。「本当にいろいろな顔を見せてくれる女優さん。73歳で江戸っ子という設定ですが、彼女が演じると『こんな一面もあるんだ』と驚きます。彼女の若さから芯の通った昭和歌謡が歌われるんです。そのギャップたるや......。現代版昭和歌謡、もともと多部さんに歌のイメージがなかったから余計上手に感じました」と称賛の言葉は止まらない。

■コミカルな役を演じられるのは本望

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4月1日公開 映画「あやしい彼女」に出演する、要潤
(写真:トレンドニュース)


 前述したように、要は非常に役柄の幅が広い。ルックスから想像のできないようなキャラクターを演じることも多い。「自分がどういう風になりたいか......ということってざっくりとしかイメージしていなかったんです。その場その場で自分を作り上げていってくれたのは周りの環境。仕事のパートナーやプライベートな友達との付き合いでいろいろな自分に気づいたりしました」。

 臨機応変に環境に合わせることにより、画一的な外見のイメージではない要潤像を作り上げているのだろう。「逆に二枚目の役柄の方が少ないかもしれませんね。真面目と二枚目って意味が違うかもしれませんが、カッコいいとかスマートにやるのって苦手なんです。僕の素の部分を知っている人ほど三枚目で使うことが多いんじゃないですかね。ストレートな二枚目に見られないことって悩みに思うこともありましたが、うれしい部分でもあるんです」と笑顔を見せる。

 三枚目の役柄......のルーツになっているかは分からないが「小さいころからお笑いが好きだったので、コミカルな役を演じられるのって本望だったりするんですよ」と要はつぶやく。「僕らの世代はダウンタウンさんがすごくブームだったので、コントやネタは見尽くしました。そういう下地があるのかもしれません」と自身の多感な時期を振り返る。

 さらに「染まりやすいという部分、どんな色にも心を変えていけるというのが僕の強みなのかもしれません。もちろん、悪役をやる時、悪いことは悪いと思いますが、悪いことをする人の気持ちは分かったり......。疑似体験もリアルに感じられるんですよね」と自身を分析する。

■人生を重ねることがこれから楽しみ

 劇中、主人公のカツは73歳から20歳に若返り、新たな人生を歩み始める。要のこれまでの人生の中で、ターニングポイントとなった瞬間というのはあるのだろうか。「この業界に入ろうと思った時期ですかね。僕は大学に行ったわけではなく、地方から東京に出るという一大イベントが芸能界に入ろうと思った時期なんです。親が僕の気持ちを理解してくれて『4年間大学に行くつもりでいいよ』って言ってくれたんです」と当時を振り返る。

 そんな要の35年間。もしその時期に戻ったとしても「同じ人生を歩むと思いますし、歩みたいですね。過去を振り返るより、これから先の人生の方が楽しみです。もちろん体力も落ちてくるでしょうし、肉体的な恐怖はありますが、気持ちは若くいたいですし、俳優としては年を重ねるたびに役柄も変わってきます。演じる技も広くなっていくと思うんです」と前向きだ。

 「この作品に出演して、家族への思いが強くなりましたね。人って自分の家族を顧みて『この家族でいいのかな』って悩むこともあると思うけれど、そういう気持ちを解決させてくれたり、落ち着かせてくれる映画だと思います」と見どころを語ってくれた要。「人生をあらためて考える機会を作ってくれる映画です」と力強く作品をアピールした。映画『あやしい彼女』は2016年4月1日(金)エイプリルフール全国公開。

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4月1日公開 映画「あやしい彼女」出演/多部未華子、倍賞美津子、要潤、北村匠海、金井克子、温水洋一、志賀廣太郎、小林聡美
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(取材・文・撮影:磯部正和)

◆要潤(かなめじゅん)
1981年2月21日生まれ。香川県出身。連続ドラマ「仮面ライダーアギト」で俳優デビュー。同年『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』でスクリーンデビュー。その後もドラマ、映画に数多く出演し、映画『劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日』(13年)やドラマ「重版出来」(16年)など変幻自在の役柄でファンを魅了し続けている。座右の銘は「自負心」。

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