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数々のヒット曲を生み出してきたスキマスイッチが、アナザー・ベストアルバム『POPMAN'S ANOTHER WORLD』を4月13日にリリースする。シングル盤のカップリング曲として収録された楽曲を中心に収録された、ちょっとレアな2枚組。新コンセプトで行われる全国ツアーの発表もされている2人が挑んだ軌跡と向かう先とは?

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4月13日アナザー・ベストアルバム『POPMAN'S ANOTHER WORLD』リリース


■2人の実験室から生まれるワクワク感

大橋卓弥(以下、大橋):「『POPMAN'S ANOTHER WORLD』は、いわゆるシングルのカップリング曲を集めたベストアルバムになります。カップリング曲って、自分たちの中では"実験室"みたいな感覚で作っているんですね。普段あまりやってないことにあえて挑戦してる。その実験が成功したらシングル曲にも取り入れたりもするので、シングル曲へとつながる片鱗(へんりん)がたくさん聴けるアルバムとも言えます」

常田真太郎(以下、常田):「シングルの表題曲になるのは、デビュー後に作った曲がほとんどです。一方"実験室"のほうはスキマスイッチ結成前や、結成後デビュー前の期間に作った曲もいっぱい入っています。今回のアルバムをまとめるに当たり、過去の曲をあらためて聞いて、僕たちの根底にある"メロディと歌詞"の重要性はこの頃からあったんだなと実感しました。『わ、これこのまま出したんだ!』とびっくりする曲もありましたけど、そこも面白いかなと。その辺りの背景もCDの曲解説を読んで楽しんでほしいですね」

大橋:「新しいことに取り組もうとする時は、『何聴いてんの?』みたいな世間話から入りますね。そこから2人のアイディア勝負をしています。お互いに格好良いと思っている音楽についてまず話を始めるんですが、この実験室の場では、お互いに強く主張し合ってケンカ腰になったりもするし、ふざけて悪ノリもします。そんな中でできた曲を『スキマスイッチは、次にこんなことやるんだ!?』というワクワク感とともに、ファンの方にも楽しんでもらいたいです」

■新録2曲も挑戦的

スキマスイッチ 「POPMAN'S ANOTHER WORLD」>>


常田:「BONUS TRACKの新録『壊れかけのサイボーグ』は、曲自体は20年くらい前から持っていた曲なんですよ。(大橋)卓弥が曲を持ってきて、僕が打ち込みを使ってアレンジするという、一番最初に2人がスキマスイッチとしてやってきた感じを残したかったので、コンセプトは、"2人で完結する"です。全部打ち込みにして、実験的な曲がたくさん収録されている今回のアルバムの流れの中でこの曲も収録したいと思いました」

大橋:「『フレ!フレ!』の方は、CMソングとしてオファーをいただいて、かなり自由に作っても良さそうだったので、2人でアイデアを練っているうちに、結果的に実験的なジャズテイストに仕上がりました」

■音楽との向き合い方

大橋:「僕にとって音楽は、初めて長く続いたものなんですね。小さい頃から何をやってもずっと飽きっぽくて、とにかく続かない。でも音楽だけは今までずっと飽きずにやってきました。僕は何をしていても常にそばに音楽がある」

常田:「僕は楽器を演奏したり、曲を作ったりしているのは、誰かに聞かせて何かを思ってほしいからという思いが強いですね。自分で自分のためだけに音楽を作ろうとはまったく思わないです。だからこそ、2人組で活動しています。まず作ったものを聴いてもらえる人が隣にいて、その向こうにリスナーさんがいるからこそ、曲作りやライブをやりたいという気持ちが沸いてきます。1人でライブを見に行ったりすることもありますけど、リスナーとしても、やっぱり誰かと一緒に音楽を聴いた方が楽しいですし、僕にとって音楽は他人とつながるツールのようなものになっています」

■今後やってみたいのは、きゃりーぱみゅぱみゅ!?

大橋:今までのスキマスイッチとは違う、音楽で実験してみたいのは、きゃりー(ぱみゅぱみゅ)ちゃんみたいな「ヒョルロ~」ってオートチューン※ですね(笑)。それこそ、今後シングルのカップリング収録曲として、作ってみたいです。桑田さん(サザンオールスターズ)が使ったときは、びっくりしましたもん。新しいことへも飛び込む意識にさすがっ! と思いました。新しい音楽の要素は、最初の人がすごく抵抗がありつつ使って、その後いろんな人が使っていくうちにまた新しいものが開発されるという繰り返しだと思うので、僕たちも、あくまで僕らに合うことであれば、新しい音楽の要素も取り入れていきたいですね」

■まだまだ続く2人の挑戦

大橋:「4月からはじまるツアーは、オリジナルアルバムを引っ提げてのツアーではないので、自分たちの曲の中からやりたいものを選んでやる新たな形。あまり予習は必要ないので、まだ来たことがない人も楽しめるツアーになると思います。僕らのことを詳しく知らない方にも、ライブ演奏や音そのものを楽しんでもらいたいですね。よく知っているという方には、僕らの曲は楽器の数も多いので、ライブではレコーディングの時と違うアレンジをたくさん出来るんです。アレンジされた曲を聞いて、『あの曲なんだっけ?』とライブ会場で思ったら、家に帰ってまた音源の方を聞いて楽しんでもらいたいですね」

常田:「今までいわゆるレジェンドと言われるような方たちとも一緒に音楽を作ってきたり、ライブを一緒にやってきましたが、大御所たるゆえんというか、皆さん一様にすごく優しいかたちばっかりなんですよ。そういう方たちと接することができて、僕らもそうありたいと思っています。まだまだ僕らは頑張っている途中なので、常に、他の人がやってない新しいことに挑戦していきたいですね」

4月13日アナザー・ベスト・アルバム「POPMAN'S ANOTHER WORLD」をリリース。
新コンセプトの全国ツアー「スキマスイッチTOUR2016"POPMAN'S CARNIVAL"supported by MINISTOP」が、4月22日千葉県・市川市文化会館を皮切りにスタート。

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4月13日アナザー・ベストアルバム『POPMAN'S ANOTHER WORLD』リリース


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4月13日アナザー・ベストアルバム『POPMAN'S ANOTHER WORLD』リリース



◆スキマスイッチ
大橋卓弥、常田真太郎のソングライター2人からなるユニット。1999年、大橋が自分の曲のアレンジを常田に依頼したのがきっかけとなり、スキマスイッチ結成。2003年7月、ファーストシングル「view」でオーガスタレコード第一弾新人としてメジャーデビュー。2005年には「全力少年」が大ヒットし、同年NHK「紅白歌合戦」へ初出場し、3年連続出場を果たす。ライブツアーは、各地で完売が続出するなど、ライブアーティストとしても定評がある。
座右の銘は「10%の才能と20%の努力、そして30%の臆病さ、残る40%は運」(大橋)、「明日やらなきゃいけないことは明日やる」(常田)

※オートチューン(Auto-Tune)
Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅなどが取り入れているピッチ補正/編集のソフトウエアのこと。音程が外れた部分を修正する本来の利用法の他、エフェクティブな効果を狙って使われたりする。

(取材・文/岩木理恵@HEW
(写真:トレンドニュース)

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