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2016年3月27日に横浜スタジアムで行われた卒業コンサート、そして4月8日にAKB48劇場での卒業公演をもってAKB48を卒業、ソロアーティストとしての道を歩み始めた高橋みなみ。そんな涙の卒業から2カ月半が過ぎ、休むことなく走り続ける彼女のまなざしはどこを見据えているのか。現在の心境を彼女に直撃した。

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高橋みなみ、彼女のまなざしはどこを見据えているのか――


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■卒業後も休まずに走り続ける理由

――4月8日、25歳の誕生日にAKB48を卒業してからおよそ2カ月半。現在の心境はいかがですか?

高橋「心のゆとりというか余裕が全然違うので、すごく今は充実しています」

――総監督時代は、メンバーを守ったり支えたりという仕事もあったわけですから、自分のことを考える余裕がなかったのでは?

高橋「そうですね、総監督という立場でグループの指揮を執ることだったり、メンバーが今、どういう状況なのかということも、自分なりにですが気を配ったりしてきました。今は卒業したこともあり、自分のペースで頑張れる環境になりました。
やはり自分の足場をしっかり固めていきたいんです。自分のために頑張った結果が、残ったメンバーにとっての糧になったり、目標になれればと思うので、今はまず自分のことを一生懸命頑張る時期だなと思っています」

――卒業してから休む間もなく走り続けているようですが。

高橋「わたしはあまり休みたいとは思わなくて。卒業後もすぐに仕事を始めました。ファンクラブのライブイベントでも、『わたしの船は進むスピードが速いからついてきてほしい』と言ったんですが、それはやはり自分の成長などをお見せするのがAKBのスタイルだったので、ソロになってからも変わらずにどんどん進んで行きたいと思っているんです。ファンの皆さんも喜んでくれました」

――休まずに走り続けるというのが、たかみなさんらしい。

高橋「ファンの方も大きいコンサートが終わると燃え尽きてしまわないか、そのまま終わってしまうような気がして。AKB48の卒業は一つの本の第1巻が閉じただけで、早く次の第2巻を出したいなって。ファンの方にもそういう気持ちで見てもらいたいと思っています」

――横浜スタジアムのコンサートでは力がみなぎっていたようですね。最初から最後までずっと出続けていたにもかかわらず、「まだまだ歌える」と語っていたのが印象的でした。

高橋「大きいコンサートをやり切り、卒業のドレスを着たということを体験すると、AKBとしての自分が終わっていくんだな、燃え尽きたなという思いはあります。でもわたしは立ち止まることが一番嫌いなので。どんなにきつくても1ミリでも前に進みたい。だからゆっくりでもいいから、これからも少しずつでも歩いていけたらと思っています」

■秋にはニューアルバムを発売、今後の歌手活動

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秋にはニューアルバムを発売する高橋みなみ


――今はレコーディングなどの音楽活動に重点が置かれていますか?

高橋「現在アルバムのレコーディング最中なのですが、色々なお仕事と両立してやっていきたいなと思っています」

――秋発売のアルバムでは、ソロアーティストとしての門出を祝福するべく、岸谷香さん、槇原敬之さん、高見沢俊彦さんとそうそうたる方たちが曲を提供するそうですが。

高橋「そうですね。秋元さんから、新しいスタートなんだからまずはアルバムから出した方がいいとアドバイスをいただいて。歌詞も僕が書くんじゃなく、いろんな人に作ってもらった方がいいと言われ、わたしが曲を書いて頂きたいなと思う方にお願いしたら、皆さん引き受けてくださったので、本当にうれしいことだなと思いました」

――まだこれからも「この人が!」というサプライズがあるのでは?

高橋「そうですね。いろんな方に曲を作っていただけたらなと思っています」

――目標とするアーティストはいますか?

高橋「形を決めるものではないと思っているのであまりないんです。秋元さんからも、まな板の上の鯛になれと。
自分では低い声が好きなんですが、秋元さんはわたしの高い声が好きだということもあります。やりたいことがすべて正解というわけでもないので、いろんな方の声に耳を傾けながら、まずはやってみる、ということを忘れないでやっていきたいです。
アルバムもそうですけど、そうやっていろんな人に、いろんなわたしを作って頂くうちに、これは高橋みなみならではの曲だなという曲を見つけられればいいなと思っています」

■秋元康さんとの関係性は「仕事仲間というよりは友人に近い」

――秋元康さんとは、これまで二人三脚でAKB48を支えてきましたが、AKB48を離れた今、その関係性はどう変わってきているのでしょうか?

高橋「まだ卒業してからそれほどたっていないので、これからだとは思うのですが、それでも今は仕事仲間というよりは友人に近いと思います。私はAKB48を卒業しましたが、秋元さんは今もAKB48グループの総合プロデューサーをやっていらっしゃいますし、そういった意味では本当に素晴らしき友人というか、素晴らしき大先輩なので、教わりたいこともあります。アドバイスもしていただきたいです」

――これまで秋元さんから学んだことで、糧になっていることはありますか?

高橋「『嫌われる勇気を持ちなさい』と言われたことです。自分が総監督をやっていた時に、人に何かを言うことの難しさを感じていて。そんな時に、秋元さんから、『誰からもいい人だと思われる人は、ある意味どうでもいい人だ』という言葉をいただきました。本当にそうだなと思って。
秋元さん自身、AKB48だけでなく、48グループの楽曲をすべて作詞していて、それってやはりありえない曲数じゃないですか。秋元さんは死ぬ気でやっていますし、だからこそ秋元さんから死ぬ気でやっていますか? と言われてしまうと、あの人には勝てないなと思います」

――頑張る一つの指針として、秋元さんの存在があると。

高橋「そうですね、やはり、秋元さんにあれだけ頑張られたら、わたしたちも頑張らざるを得ないですよね」

――「嫌われる勇気を持つ」ということも、そう簡単なことではないですよね。

高橋「ただ、みんなをよくしたくて言っています。別に悪口を言ってるわけでもないですし、その人のことを思いやった上での言葉なので。結果的にみんなに嫌われたわけではなかったので、このやり方が合っていたんだと思います。
ただ何もせずに、しっかりやりなよと言っているだけではそうはいかないと思います。ある意味、嫌われないために信頼関係を築く必要がある。そういったステップはきちんと踏むことができたと思うので、わたしの言葉に耳を傾けてくれたメンバーには、本当に感謝しています」

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AKB48劇場卒業公演後の囲み取材で涙を見せた、高橋みなみ


――2016年3月27日には横浜スタジアムで「AKB48グループ 高橋みなみ卒業コンサート」が行われましたが、振り返ってみていかがですか?

高橋「今回はこれで最後だったので、卒業生のみんなにもたくさん出てもらいました。これだけ卒業生が出ることはなかなかないと言われたので、どこでどう出てもらうかは考えました。一曲目が『思い出のほとんど』で、しかもそこに前田敦子に出てもらったのも、彼女はアンコールあたりで出てくるんじゃないかと予想されたかもしれないので、いい意味で期待を裏切りたいなと。とにかく1曲目から最後まで二度とできないことが連続して起きましたし、見ていて最高に面白いと思っていただけたら嬉しいです」

――最後に座右の銘をお聞きしています。やはり「努力は必ず報われる」という言葉ですか?

高橋「実は座右の銘は別にあるんです。『最遊記』というマンガに出てくる言葉なんですが、『何物にも捕らわれず縛られず、ただあるがままに己を生きる』です。世の中には常識だったり秩序だったりと、いろいろと妨げられることがいっぱいあるんですけど、それでも自分らしさを持って進むべしという、この言葉が好きです。
どんな時も自分がやりたいことだけをできるわけではないですが、そんな中でも、これというものだけは忘れちゃいけないと思うんです」

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卒業後の進路として、ソロの歌手活動の道に進む高橋みなみ


◆高橋みなみ(たかはしみなみ)
1991年4月8日生まれ。東京都出身。2005年には「AKB48オープニングメンバーオーディション」に合格。第1期生メンバーとしてAKB48劇場グランドオープンの舞台に立つ。2009年にはAKB48チームAのキャプテンに就任。さらに2012年には、新たに設けられたAKB48グループ総監督に就任した。2016年4月8日にAKB48劇場で行われた卒業公演で、AKB48を卒業した。2013年には「Jane Doe」でソロデビュー。2015年には著書「リーダー論」を発表し、話題を集めた。

(取材・文/壬生智裕)
(写真:トレンドニュース)


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