ここから本文です

言わずと知れたハーフ芸人・植野行雄と、実力派かつイケメン芸人ランキング上位の松下宣夫からなるお笑いコンビ・デニスの単独ライブ『CINDY』が6月10日(金)、ヨシモト∞ホールにて開催される。今回で3回目となる単独ライブでは、彼らが得意とする漫才はもちろんのこと、今、新たに力を注いでいるコント、そして現在挑戦中のリズムネタなど、芸歴7年目にしてさらなる発展を遂げるデニスの進化を目撃する機会となる。「今はネタ作りに力を入れたい」と語る2人が先に見据えているものは何なのか。話を聞いた。

サムネイル

6月10日(金)デニスの単独ライブ『CINDY』(ヨシモト∞ホールにて開催)


■今後は賞レースを意識したい。

――6月10日には3回目となる単独ライブ「CINDY」がヨシモト∞ホールにて開催されます。準備は順調ですか?

松下:順調ですね。しっかりとした出来上がりのものを見せられると思います。

――今回の単独ライブは漫才、コント、リズムネタなどで構成されるそうですね。

松下:今回は漫才とコントが半分くらい。むしろコントの方が出来がいいんじゃないかなという手ごたえです。

植野:今回のコントのテーマは、キングオブコントで出せるような仕上がりのネタで勝負したいという気持ちがあります。前回の単独ライブは自分たちのやりたいことをやろうという感じでしたが、今回はテレビでもやれるような分かりやすいネタをやりたいなと思っています。

松下:コントもネタに広がりが出ているんで、まだまだ開拓の余地があります。僕らは今年で芸歴7年目ですけど、やっぱり吉本で評価されるためには、M-1やキングオブコントなどで評価されなくてはいけない。やはり冠がつくと後々違ってくるんで。

――「アメトーーク!」の「ハーフ芸人」で注目されたのが2013年。そこから今でもコンスタントにテレビ番組に出演していますし、「現在ブレーク中のデニス」といった評価のされ方もあるのでは?

植野:確かにテレビに出させてもらうことで、収入や知名度も上がりますし、それも大切なことなんですけど。でもやっぱり根っこは芸人なので、ネタで評価されたいという気持ちがあるんです。

松下:ネタを頑張れば、劇場でも評価される。その結果、賞を取ればテレビの仕事にもつながってくる。いいことばかりじゃないですか。だからネタをやり続けないと、と思います。

植野:結局はコンビで頑張りたいということなんですよね。3年前に「アメトーーク!」で注目された時は、ちょうど芸歴3年目ぐらいで、右も左も分からなかった。今は芸人として、各地の劇場でネタを披露する機会が多くなってきているのでうれしいですね。やっぱりコンビでテレビに出るためにはネタを作るのが1番。吉本にいる限り、ネタは絶対ついてきますからね。

――ネタはどちらが考えてるんですか?

松下:基本的には2人で考えます。

植野:2人でネタを持ち寄るんですが、ただ、やるかやらないかの最終ジャッジは俺がやります。2人とも人付き合いはいい方なので、先輩に相談したりもしています。吉本に来れば、シソンヌのじろうさんとか、すごい先輩がたくさんいるので。「ここの構成は変えた方がいいんじゃないか」といった感じでアドバイスをもらっています。

松下:そこが吉本のいいところですね。すごい先輩が本当に身近にいるんで。

植野:そういうことを恥ずかしがったりする人もいますけど、僕らはわりと先輩に廊下で会ったりすると「今、こういうネタを考えているんですけど......」と話しちゃいますね。ネタの精度を上げるためにはその方がいいと思うんです。ただ、うちら、キングオブコントとか言っていますけど、1回も決勝に出たことはないんで、賞レースなんて言う権利はないんですけどね(笑)。THE MANZAIでは51位で落選していますし。だから今の夢はそれですね。

松下:よりいっそう、ネタに向き合うようになっているなという実感がありますね。

植野:毎日顔を合わせればネタの話ばかりしてるし。その話しかしていないですからね。

■映画の台本の読み合わせは相方と

――植野さんは今度、映画(6月25日公開『日本で一番悪い奴ら』)に出演されますね。

植野:綾野剛くんが主演なんですが、これは自分の代表作になるという意気込みでものすごく気合を入れました。監督は『凶悪』で日本アカデミー賞を騒がせた白石和彌監督で、かなりヤバい話なんですよ。撮影はちょうど1年前だったんですけど、あの時はなんだか俳優みたいな気分になっていましたね。ずっと俳優さんたちと一緒にいたんで。

松下:相方は昔、月9のドラマもやったこともあるんですけど、俳優の仕事が入るたびに、ちょっとお笑いライブですかすようになるんですよ(笑)。

植野:台本の読み合わせを手伝ってもらったんです。相方とは仲がいいんで。「これで大丈夫かな」と俺が聞くと、相方は「大丈夫ちゃう?」と返してきて。こんな有名な俳優陣が出ている映画なのに、こんな素人同士が(笑)

松下:読み合わせをしながら、もう少し間を開けた方がいいんちゃうかなんて言ったりしているんですけどね。

――芸人さんは間が命ですよね。

松下:そうですね。そこは大事にしています。

植野:もちろん芸人という根っこの部分は大事にしたいと思っていて。撮影の時に飲みに行っても、YOUNG DAISくんや中村獅童さん、ピエール瀧さんも、みんな俺を俳優として接してくれるんですよ。同じ立場にいるから、頑張るだけやと。
中村獅童さんは「俺は歌舞伎役者だ」と言うし、ピエールさんはミュージシャンだと言うし、みんな芯を持っているから。だから俺らも今回の単独ライブを成功させて、自分は芸人だと胸を張って言いたいんです(笑)。

――ところで今年はブラジル・リオのオリンピックイヤーですし、忙しくなりそうじゃないですか?

植野:そうですね。そういう仕事も少しずつ入ってきています。先日もラモスさん、マルシアさんと一緒に番組に出ましたからね。

松下:2年前はワールドカップ関連で番組にも出させてもらいましたし、それはありがたいですね。

植野:ブラジルイコール僕らのことを思い出してもらえたらいいなと思います。ただ映画ではパキスタン人の役でしたし、ウェブCMではインド人をやりました。ドンタコスのCMではメキシコ人をやらせてもらいましたし、結構ワールドワイドなんです。この間、ようやくブラジル人役をやることになったんですが、なんか違和感がありましたね(笑)。


◆デニス
植野行雄(1982年7月17日生まれ、大阪府吹田市出身)と松下宣夫(1984年5月28日生まれ、徳島県板野郡出身)からなるお笑いコンビ。2009年、NSC東京校に15期生として入学した2人が、2010年にコンビを組み、デニスを結成。2013年に植野が「アメトーーク!」の「ハーフ芸人」の回に出演し、注目を集める。その後もテレビバラエティーを中心に活躍している。
6月10日(金)には単独ライブ『CINDY』に出演。開場20:45/開演21:00/終演22:00予定。会場は東京・渋谷のヨシモト∞ホール。
座右の銘は「助走は長い方が高く飛べる」(植野)、「生きてりゃいい」(松下)。

(取材・文/壬生智裕)
(写真:トレンドニュース)

トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来 のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き 方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。

Facebookコメント
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してヤフー株式会社は一切の責任を負いません。
PR

最新記事

rss

もっと見る

本文はここまでです このページの先頭へ