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 AKB48結成当初から主要メンバーの一人であり、卒業後はソロアーティストして活躍する板野友美。アイドル時代からのファンはもちろん、ファッションリーダーとして10代~20代の女性からも支持されるなど幅広い人気を誇る彼女は、今年4月にはホラー映画『のぞきめ』で初主演を果たし、その主題歌「HIDE & SEEK」を通算8枚めのシングルとしてリリースするなど、実にさまざまな分野で才能を発揮している。5月にはファンクラブ限定公演とDMM.com特別公演をおこない、現在はアジアツアー真っ最中。ちょうど上海公演を無事終え、今後は香港、北京そして8月には東京でファイナルを控えている多忙な彼女に、ライブへの意気込みやツアー中の裏話など、ざっくばらんに話してもらった。

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8月に東京でファイナル公演を迎える、アジアツアー中の板野友美




■ 高層ビルを眺めるのが、「頑張った自分へのご褒美」

ーー今週、上海公演が終了したばかり。今の心境は?

板野:上海はイベントで行くことはあっても、単独でツアーをするのは初めて。今回2Daysで不安もあったんですけど、温かく迎えてくれました。無事終えてホッとしています。

ーーお客さんはどんな反応?

板野:小さい子が多かったのは意外でしたね。あと、日本語をわかってくれる人が結構いました。私も少しですが中国語を覚えて、今回MCでお話したんですけど、みんな喜んでくれました。日本では当たり前に通じる言葉が、海外ではうまくいかないことってありますよね。でも、一生懸命理解しようとしてくれるし、「(今の単語、)聞き取れたよ!」っていうリアクションをしてくれる。優しいなって思いました。あと、知っている曲へのリアクションが日本より激しい!「きゃー!」っていう黄色い声援をくださったのもうれしかったです。

ーー上海はAKB時代から訪れていたのですか?

板野:AKBのときは2回ですが、実は去年映画の撮影(中国で公開予定の『雨衣(レインコート)』)で、1カ月ずっと上海で滞在していたんです。なので、結構くわしくなりました。撮影自体は田舎の方でおこなったのですが、港というか、都心にはビルがたくさんあって。私、ビルを見るのがすごく好きなんですよ。休日には「自分へのご褒美」じゃないですけど、ビルを見に行ったりしていました。「今日はここまで仕事をしたから、明日はビルを見に行こう!」みたいな感じで(笑)。

ーーそんなにビルを見るのが好きなのですか?

板野:小さい頃から好きなんです。上から見るのも下から見るのも、夜景でも昼間でも好きです。なんか、近未来の世界にいるような気持ちになれるというか。しかも上海の高層ビルは、色も形もユニークで。きっと日本のビルっていろいろ規制があるんでしょうけど、そういうのが(上海には)ないんでしょうね。見ていてすごく興奮します(笑)。

ーーちなみに、今まで見たビルで良かったのは?

板野:やっぱりニューヨークですね。新ワールドトレードセンターは、それはもう、東京にある高層ビルを2つ合わせたくらい、すっごく大きくて。それを見たときはビックリしたし、感動もしました。もう一つのビルも完成したら、また見に行きたいです。

■ AKB48に入ったことで、普通に生きている30年分くらいの経験をした

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8月に東京でファイナル公演を迎える、アジアツアー中の板野友美


ーー今、アジアで大変な人気ですが、ご自身でもそれを感じますか?

板野:そんなには感じないですけど(笑)、日本から遠く離れた国に住んでいる方が、私の情報をたくさん集めてくださったり、歌詞を理解するために日本語を勉強してくださったりしているという話を聞くと、すごくありがたいって思うし、もっと頻繁にその国へ行けたらいいなって思います。

ーーご自身の人気が出たことで、「日本の文化を海外に発信していきたい」っていう気持ちは高まりましたか?

板野:そうですね。今回のツアーでも、着物を着るコーナーがあって。日本らしさというのを表現しているので、それを見た方たちが、「日本に行ってみたいな」って思ってくれたらうれしいですね。

ーー今年でデビュー10周年、AKB48を卒業して2年半です。振り返ってみてどんな心境ですか?

板野:うーん、今となってはあっという間な気がするけど、実際はすごく長かったし濃密な10年間でした。AKBに入ったことで、普通に生きていたらおそらく30年分くらいの経験をしたと思います。14歳でAKBに入って、私の人生は180度変わったと思うし、経験できなかったことをたくさん経験できたので、ここから先の10年も、そんな10年になったらいいなって思います。

ーーAKB時代は、学校と芸能活動、レッスンと非常にハードでしたよね。

板野:両立は大変だったし、特に芸能活動はわからないことだらけで、ついて行くのに必死でした。しかも、「ここで生き残っていけるのか?」っていったら、わからないじゃないですか。だから学業もおろそかにできないなっていう気持ちもあったし、どっちも頑張らなきゃいけないと思っていました。

ーー相談できる相手はいました?

板野:うーん、AKBのメンバーも一人一人違う環境で、同じようなことをしている人が少なかったし、あまり相談できる相手もいなかったんですよね。ただ、そのときの大変さがあったからこそ、今があるのかなとも思っています。

■ 2年以内に武道館でライブをやりたい

ーーソロになってから大変なのは?

板野:みんながいたときは、ルールもあったし、お互いに刺激し合って「もっと練習しなきゃ」って思えたんですけど、今は自分でルールや目標を決めなきゃいけないし、モチベーションも上げていかなきゃいけない。さぼろうと思えばいくらでもさぼれるし、自分を甘やかそうと思えばいくらでも甘やかせるんですよ。それを自分でちゃんとコントロールして、モチベーションを上げるように心がけなければならないのが、ソロになって大変なことですかね。

ーーなるほど。

板野:ソロでライブをやるようになってからは、他のアーティストの方のライブ映像をよく見るようになりました。いつも思うのは、「もし自分が板野友美を見た時に、ファンになるか?」ということ。それが一番大事だと思うので、ライブ映像とかも毎回撮ってもらっていて、それをチェックしています。
自分のMCや踊っているところを見て、「ここはうまくいかなかった」と反省するのは、結構ツライんですけど(笑)。ファンのみんなからたくさん声援をもらって、「今日は楽しかった!」で本当は終わりたい。でも、それだけだと自己満足で終わっちゃうし、成長しなくなってしまうので、一人反省会をしています。

ーーストイックで、真面目な方ですよね。

板野:そうかもしれないですね(笑)。特にソロになってからは、「そうありたい」って思っています。自分がどれだけストイックになれるかが、今後の人生を決めるじゃないですけど(笑)。

ーー休日にやってみたいことは?

板野:美術館に行って、自分に刺激を与えたいなって思っています。おじいちゃんが絵描きなので、小さい頃から絵を見に行ったりしてたんです。最近になって興味が湧いてきたので、ぜひ行ってみたいです。

ーーAKBを卒業してから、メンバーと会ったりしていますか?

板野:後輩と連絡を取ったり、たまにご飯に行ったりして、その時に今の動きとかを聞いたりしています(笑)。客観的にアドバイスできることは、してあげたいですね。AKBの中にいるときだと、どうしてもその世界しか見えなくなってしまう。一歩外に出たわたしが、その場所から「こう思うよ」っていうアドバイスは、きっと卒業した私にしかできないと思うので。

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8月に東京でファイナル公演を迎える、アジアツアー中の板野友美


ーー今後、香港、北京での公演と8月に東京でのツアーファイナルを控えています。意気込みをお聞かせください。

板野:香港は、2年前のツアーよりも、さらにいいパフォーマンスを見せられたらいいなって思います。香港もビルがすてきなので、それを見るのも楽しみです(笑)。北京は今回初めて。中国の首都ですし、そんなところでツアーできるなんてありがたいなと思っています。次に繋(つな)げられるようなすてきなライブにしたい。東京はファイナルなので、いろんな国を回って、初日よりもパワーアップしたわたしを見てもらいたいですね。

ーーきっと、AKB時代の板野さんを知らないファンも今後増えていくでしょうね。

板野:もちろん、AKB時代から私を好きって思ってくれている方にも、初めて見に来てくれた方にも、そして今の私を知らない方にも「いいな」って思ってもらいたいです。今回のステージでは新たな試みもいろいろしているので、ぜひ遊びに来て欲しいです。

ーー今後の展望は?

板野:あと2年以内に武道館でライブをやりたいです。武道館っていうと、どうしても「ジャンケン大会」のイメージなんですけど(笑)、考えてみれば最初の方の総選挙は武道館だったし、AKB時代は節目で武道館に立ってたんですよね。今度はそのステージに、ソロで立ってみたいです。

板野友美 「HIDE & SEEK」>>



◆ 板野友美(いたの ともみ)
1991年7月3日生まれ。神奈川県出身。AKB48の初期メンバー。ファッション雑誌『cawaii!』の専属モデルとしても活動し、2011年に「Dear J」でソロデビュー。20013年8月27日、AKB48劇場で開催された公演をもってAKB48を卒業し、本格的にソロアーティストとしての活動を開始。2016年4月には映画『のぞきめ』では初主演も果たし、主題歌であり8枚目となるシングル「HIDE & SEEK」を発売。愛称は"ともちん"。座右の銘は「何事も楽しむ」

(文/黒田隆憲)
(写真:トレンドニュース)

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