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 男性ダンス・ボーカルユニットLeadが、前作『NOW OR NEVER』から4年ぶりとなる通算7枚目のオリジナル・アルバム『THE SHOWCASE』を完成させた。結成時からリーダーを務めていたメンバー、中土居宏宜が卒業してから初のリリースとなる本作は、ディスコやソウル、R&B、EDM、ロックなど、さまざまなアレンジをほどこした楽曲が文字通りショーケースのように、所狭しとならんでいる。どの曲もダンスパフォーマンスを意識した仕上がりになっており、ライブではどのような演出によって披露してくれるのか、今から楽しみだ。
 古屋敬多、谷内伸也、鍵本輝の3人編成になり、新たな一歩を踏み出した「第2章」のLead。今後の意気込みなど熱く語ってもらった。

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6月8日発売『THE SHOWCASE』


Lead『THE SHOWCASE』リード曲「Zoom up」>>






■ 自分の恋愛経験とかよりも、どちらかというと歌詞はファンタジー

ーー3人編成になってから、初のアルバム『THE SHOWCASE』が完成しました。今の心境を教えてください。

谷内: この4年間は、僕らにとって大きなターニングポイントでしたね。ただ、自分たちの芯の部分は全く変わらずにやってこられたし、歌やダンス、サウンドのこだわりなど、これまで積み重ねてきたもの全てを、アルバムの中に詰め込めたんじゃないかと思っています。

古屋: これからの活動を、僕らは「Lead 第2章」って呼んでいて。言い換えればリスタート(再出発)なんですけど、4人で築いてきたこれまでの10年があったからこそ、今の自分たちがあるとも言えるし、生まれる言葉もあると思うので、そこは忘れずにいたいなと思っています。軸の部分はそこにあるというか。

谷内: 3人になって初めて作った曲が「Upturn」で、歌詞には「Leadはまだまだこの先もいける!」っていう気持ちを込めました。そういう意味では、『THE SHOWCASE』の中には、その時その時の自分たちのいろんな感情が入っていますね。

鍵本: もちろん不安なときもあったんですけど、そんな状態を応援してくれている方たちに見せられない。なので、「Upturn」をみんなの前で披露したとき、ファンの方たちから「もっとLeadを応援しよう」「やっぱりLeadっていいな」と思ってもらいたいっていう気持ちは大きかったです。

谷内: 「Upturn」は自分たちのテーマソングだと思っているし、夏のツアーも「Lead Upturn 2016」と銘打っているので、これからも大切に歌っていきたいですね。

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6月8日発売『THE SHOWCASE』


ーー例えば「Still...」という曲は、「ここから新しい一歩を踏み出すんだ」という決意表明に感じました。

谷内: そうですね。この曲は(中土居)宏宜が卒業するラストのシングルだったんですけど、夜明けをテーマに書き上げました。あの時期、4人でいろいろと話し合うことが多くて、それが歌詞にも反映されたと思います。
何をやっていても、心のどこかに不安を抱えていて、それでも光を求めている気持ちというか。「still」っていうのは、「まだまだ(やるぞ!)」みたいな意味で付けたんですけど、聞いてくれた人には、「決して諦めない強い気持ち」というか、それぞれの「still」を感じてくれて、一歩踏み出すキッカケになってもらえたらうれしいですね。

ーーちなみに、歌詞はどんなときに浮かぶことが多いですか?

古屋: 僕の場合は映画とか見ていて、「この映画の主題歌を書いてみよう」って思うところから書き始めることが結構ありますね。最近だと、『SUITS/スーツ』っていう弁護士が主人公の海外ドラマが好きで。相手との駆け引きとか、人間模様なんかを参考にしてみたり。あと、ラブソングを書くときには『コクリコ坂から』を見て、あの甘酸っぱい感じを言葉にしてみたり(笑)。自分の恋愛経験とかよりも、どちらかというと歌詞はファンタジーだったりしますね。自分でストーリーを組み立てていくほうが好きです。

■ これからも見せていきたいのが、男のギラギラした部分

ーーアルバムにはファンキーな曲、ソウルフル、ロック、EDMなどさまざまなタイプの楽曲が詰まっていますが、みなさんは普段、どんな曲を聴いていますか?

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6月8日発売『THE SHOWCASE』


谷内: 最近はまた、日本のヒップホップをよく聴いています。例えば『BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権』とか、『フリースタイルダンジョン』とか。そこで感じたインスピレーションを言葉にしたこともありますね。リリックの内容そのものというよりも、ラッパーたちの視点に感銘を受けることが多いんですよ。「ああ、日常のこんなところにハッとして、それで言葉を紡いでいるんだ」とか。最近だとNORIKIYOさんや、ZONE THE DARKNESSに大きな刺激を受けましたね。

鍵本: 僕はブラックミュージックです。コーラスグループだとボーイズIIメンとか、さかのぼってニュー・エディションとかも聴いています。自分たちが男性グループだけに、男性のコーラスグループは気になりますね。そういうところから紐(ひも)解いて、自分たちのサウンドとして落とし込めないか試行錯誤したり。あとは曲を作るにあたって、今海外ではやっているものとか、向こうのクリエイターは意識しますね。デヴィッド・ゲッタとかゼッドとか、「そのセンス、どっからくるの?」って思っちゃう(笑)。

古屋: 僕もブラックミュージックが多いですね。ソウルフルなシンガーにグッとくる。例えばブルーノ・マーズもそう。今作の1曲目に入っている「Loud!Loud!Loud!」は、ディスコファンク調というか、僕の中ではブルーノ・マーズなんです。「懐かしさと新しさを融合した」サウンドというのが、テーマでもありました。しかも、ボーイズIIメンは僕にとって神様のような存在ですね。コーラスにしても、歌い手としても、あれだけ個性と実力を兼ね備えている人たちっていないなと。

ーー特に思い入れのある曲は?

古屋: どの曲も思い入れがあるんですけど、特に「Game」ですかね。Leadはすごくアッパーでハッピーな曲やロマンチックなラブバラードがあったり、いろいろな曲がある中で、これからも見せていきたいのが、男のギラギラした部分なんです。これは男女の駆け引きをゲームにたとえているんですけど、結構歌い方も攻撃的な、今まで出したことのないような声で歌っていたり。新しい自分を開拓できたんじゃないかと思います。「こんな曲も歌えるんだ」って思ってもらえたらうれしい。

ーーところで、お互いのことはどんな印象ですか?

鍵本: 伸ちゃん(谷内)は、漢字5文字であらわすと「真面目天然」です。なんでも真面目にコツコツ取り組むタイプなんですけど、最終的に天然を出すんですよ。例えば、マスクしながらソフトクリーム食べようとしたり、テキストデータを送るのに、わざわざ宅ファイル便を利用したり(笑)。

谷内: 輝(鍵本)は、とにかく多趣味。好奇心旺盛で、子供の心を忘れてない。Leadでは音作り担当なんですけど、それも趣味から始まっているし。釣りが好きだったり自転車が好きだったり。

鍵本: 僕、一人遊びが昔から得意なんですよ。メッチャ寂しい子みたいですけど(笑)。

古屋: あと、凝り性だし人間っぽい。感情にムラがあって、メッチャ自由に生きてる感じがする。僕もそうありたいです(笑)。

谷内: 敬多(古屋)も人間っぽいけどね。もっとも自由を感じて生きてるんじゃない? テンション上がるスイッチも、怒るスイッチも独特で、「え、そこで怒るん?」みたいなことがしょっちゅうある(笑)。付き合いが長くなればなるほど、謎が深まる人ですね。

古屋: 自分でもよく分かってないのかも(笑)。きっと、人生がエンターテイナーなんですよ。

ーーでは最後に、ツアーに向けての意気込みを聞かせてください。

谷内: 初めての人が見てもパッと入り込めるような、踊りや歌だけじゃない、演出というかショウ的な要素も入れたいと思います。そこがキーになってくるかなと思います。

古屋: 歌とダンスだけでは伝えきれない表現っていうのを、もっと出していきたいと思っています。ただ曲をやる、MCをやるっていうのではなく、すべてがつながっているような、物語を見ているようなライブもいいかなと思っていたりするので、そういうチャレンジもしてみたいです。

鍵本: デビューしたばかりの頃から変化しているのが、がむしゃらさと余裕さの振り幅だと思います。ときにはがむしゃらさも大事ですが、ちょっと引いた余裕っていうのも、ステージ上では大事にしていきたい。そのバランスをライヴの中でいろいろ変化させていけたらと思いますね。

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6月8日発売『THE SHOWCASE』


◆ Lead
谷内伸也、古屋敬多、鍵本輝からなるダンス・ボーカルユニット。大阪のダンススクールで中土居宏宜・谷内・鍵本の3名が出会い、路上ライブを開始。その後、事務所主催のオーディションで選ばれた福岡県出身の古屋が加わり、4名でLeadを結成する。2002年7、シングル「真夏のMagic」でデビュー。2013年3月をもって中土居が卒業。2013年4月よりオリジナルメンバー3名でLead第二章のスタートを切った。2016年3月現在までに、計26枚のシングル、6枚のオリジナル・アルバムをリリース。座右の銘:谷内「なすがまま」 鍵本「納得いくもの」 谷内「コツコツは勝つためのコツ」

(文/黒田隆憲)
(写真:トレンドニュース)

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エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
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