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今、バトンを引き継いだ。女優・小島梨里杏が、7月2日公開の『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』で映画初主演する。同映画は、これまで桜庭ななみ、土屋太鳳、高月彩良たち人気女優が主演してきた『人狼ゲーム』シリーズの第4作目。ブレイクを果たした女優たちの後に続くのは、大変なプレッシャーだと思われるが......。しかし小島が主演に決定したとき抱いた気持ちは、「負けたくない」というものだった。

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小島梨里杏 初主演映画『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』7月2日公開
(写真:トレンドニュース)


■まさに"人狼ゲーム"のような空気が漂う撮影現場

小島:「前3作で主演されたのは、皆同年代の女優さんたちですよね。主演が決まったときに感じたのは、まず嬉しさ。あとは緊張よりも『負けたくない、やってやるぞ』という感情が強かったです」

小島は「負けず嫌いなタイプなんですよね」と照れ笑いを浮かべる。今作はテーブルゲーム「汝は人狼なりや?」をテーマとした"極限サバイバルミステリー"ということで、演技の上でも緊迫感の表現に注力した。

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小島梨里杏 初主演映画『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』7月2日公開
(写真:トレンドニュース)


小島:「撮影中はかなりエネルギーを使いました。私が演じた乾朱莉は、自分の内にこもって苦しむような役だったので、感情を表にバーッと発散できないぶん、撮影中は自分の中がグチャグチャになりました。結構役に引っ張られるタイプですね。今回はとくに撮影期間が短くて、"朱莉"から"私"に戻る時間が少なかったので、どんどん自分が追い込まれていくような部分がありました」

現場も独特の雰囲気が漂っていたという。ハタチ前後の役者たちが集まるので、きっと楽しい雰囲気で撮影も進んだのだろうと思ったが、本人に否定されてしまった。

小島:「そう思うでしょう? 全然違うんです(笑)。ひとりひとりが緊迫した重さを持って現場に挑んでいたので、それぞれに闘っているような、まさに人狼ゲームみたいな雰囲気の現場でした」

監督からは、「主役は空気を一番動かす、その場の空気を担う役割だ」と言われていたため、小島も現場に明るさを持ち込まないようにしていた。

小島:「役が死んだ時点で撮影が終わりっていうパターンが多かったです。だから皆重い空気のまま帰っていくことに......。独特の現場でした」

■「ハタチまでに何か起こせなかったら辞めよう」

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小島梨里杏 初主演映画『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』7月2日公開
(写真:トレンドニュース)


小島は2014年2月より1年間放送された特撮ドラマ「烈車戦隊トッキュウジャー」(テレビ朝日系)トッキュウ3号/ミオ役で知名度を一気に上げた。実は同ドラマで出演した当時は、芸能界引退も選択肢に入れていた頃だった。

小島:「このまま続けていくことに迷いを感じていた頃だったんですよね。そのときは楽しくはあったんですけど、もっと変わりたいとモヤモヤする気持ちもあったんです。それがちょうど10代ラストの年だったので、『ハタチになる前に何か起こせなかったら辞めよう』と。けっして暗い感じではなかったんです。あくまで『だから頑張るぞ』となるための、勝負に出るための選択でした。そうしたら『トッキュウジャー』のオーディションに受かって、マネージャーさんと一緒に『本当になった!』って(笑)」

特撮ドラマは、子供だけでなく、その家族、長年の特撮ファンと幅広い層に認知してもらえる仕事だ。『人狼ゲーム』主演決定の際は、SNS上に「トッキュウジャーのあの子か!」という声があふれた。

小島:「自分の中では出演したどの作品も大事なんですけど、『トッキュウジャー』はいろんな方に知ってもらえるきっかけとなったので、そういう意味でとても大事な作品です」

「トッキュウジャー」からオファーが増え、TBS系ドラマ「表参道高校合唱部!」竹内風香役、dTV「みんな!エスパーだよ!~欲望だらけのラブ・ウォーズ~」新ヒロイン・星野明日香/今日子役、NHK BSプレミアム「子連れ信兵衛」シリーズのヒロイン・おぶん役、東海テレビ・フジテレビ系ドラマ「朝が来る」片倉茜役とレギュラーの仕事が続々と舞い込んでいる。そしてついに今回『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』で映画初主演。

小島:「今が大事な時だという感覚はあります。『人狼ゲーム』前3作とも見させていただきましたが、それらを上回る面白さが出ていれば」

前作のヒロイン3人に続きブレイクかと、さっそく注目されているようだが......。

小島:「そういう風に期待してくださるのは素直に嬉しいです。それだけに、ちゃんとブレイクしなきゃっていう思いはあります。ここで自分がバトンを途絶えさせてしまうのは悲しいですもん」

撮影を終えた今、やりきったと感じているそうだ。

■特技は作詞で音楽活動にも意欲

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小島梨里杏 初主演映画『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』7月2日公開
(写真:トレンドニュース)


目標とする役者は安田顕だ。「みんな!エスパーだよ!」で共演したときの、ひとりで現場の空気を一変させてしまう演技のすばらしさを興奮気味に語ってくれた。この渋いチョイス、こちらの質問ひとつひとつにしっかり答えようとする真摯な態度、仕事に対するしっかりとした考え方......。ううむ、まだ22歳とは信じられない。女優としての大器を感じさせるが、驚いたことに、本人いわく、「女優はやっていて楽しい仕事じゃない」のだという。

小島:「もちろん演じていて楽しい瞬間はありますけど、役に寄り添えば寄り添うほど辛い感情がのしかかってきたり、自分とのギャップに悩むことも多いです。演技は楽しいだけじゃないなと思います。楽しいという意味では、演技そのものよりも、やり終えたときの達成感や、皆さんの反応の方が強いですね」

演技について真剣に考えるからこそ演技が辛い。それでも彼女は"表現"することの楽しさから逃れられない。特技は作詞。音楽活動にも興味がある。

小島:「女優っていう仕事は、自分の考えを演技にのせることもありますが、自分が普段抱えているものを出せる場ではないので......。物を作ることが好きで、表現全般に興味があるんです。だからいつか撮る側にもまわってみたい。女優の仕事をしていても、まだ出し切れていないと感じる部分があるんです。だから今出ている私と違う部分をまた見せられたらいいなと思います!」

芸能界でも「この人は表現者になる他なかった」と思わせる人物は、そう多くない。とくに若い美人女優となると......。しかし小島は、たとえどんな容姿だったとしても、表現者としての道以外選ばなかった、いや、選べなかったタイプなのではないだろうか。どうやら恐ろしい女優が現れたようだ......!

女優・小島梨里杏の映画初主演となる『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』は7月2日公開。

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『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』7月2日公開


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『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』7月2日公開


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『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』7月2日公開


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『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』7月2日公開



◆小島梨里杏(こじま・りりあ)
1993年12月18日生まれ、東京都出身。2014年に「烈車戦隊トッキュウジャー」ミオ/トッキュウ3号役を演じて話題に。放送中のドラマ「朝が来る」に片倉茜役でレギュラー出演しており、ヒロイン・おぶん役を演じるNHK BS時代劇「子連れ信兵衛2」が今秋放送予定。
座右の銘は、後悔しないように生きたいという思いを込めて「今しかない」。

(取材・文/原田美紗@HEW

トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
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