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 今年、初の全国ホールツアーを成功させたSKY-HIこと日高光啓(AAA)が、早くもニューシングル「ナナイロホリデー」を7月27日にリリースする。オリコン5位を獲得し、音楽ファンからも高い評価を得た傑作セカンドアルバム『カタルシス』を経てのシングル第2弾となる本作は、突き抜けたような明るいディスコミュージック。《別れを愛する》をテーマに制作された前シングル「クロノグラフ」とは対極にあるような曲調は、進化し続ける日高のソングライティング能力を如実に証明している。
 秋からは『SKY-HI LIVE HOUSE TOUR2016 ~Round A Ground~』と題したライブハウスツアーを予定している彼に、シングル制作のエピソードやPVのみどころ、ツアーへの意気込みなどを語ってもらった。

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7月27日リリース SKY-HI「ナナイロホリデー」


SKY-HI 7月27日リリース「ナナイロホリデー」>>


■ 「ずっと音楽を作っていく人間であっていいんだ」という保証をもらった

ーー今年1月にセカンドアルバム『カタルシス』をリリースした後、初の全国ホールツアーをまわったそうですが、あの超濃密なアルバムを出した直後のツアーということで、お客さんの反応、手応えはいかがでしたか?

SKY-HI:『カタルシス』は自分にとって最高傑作だと言い切れるような内容で、それを体現するホールツアーというのは、これまで自分が音楽に携わりながら発信してきたことの、まさに集大成だと思っていました。特にワンマンに関しては、「これをやるために、今までのライブもツアーもあったんだ」と言っても過言じゃないくらいの内容で。それがちゃんと届いたことは、自分にとってものすごく自信につながりましたね。「自分の信じていたものは間違っていなかった」と思えたし、「ずっと音楽を作っていく人間であっていいんだ」という保証をもらった気持ちにもなりました。もちろん、この先まだまだ新しいものを作っていけるという自信と確証も生まれましたし。

ーー『カタルシス』の制作中、曲が作れなくなった時期が9カ月くらいあったそうですね。

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7月27日リリース SKY-HI「ナナイロホリデー」


SKY-HI:そうなんです。9カ月間、ただひたすら「スマイルドロップ」(『カタルシス』収録曲)のリテイクをしていました。最終的に182テイクまで行ったのかな。つまり180回以上、作ってはボツの繰り返し(笑)。その間の、トンネルの中をひたすら這(は)っていくようなキツさは並々ならぬものがありました。もちろん、いつかは納得のいくレベルに到達できるのだと信じていたからこそ、そこまで妥協せずにリテイクを繰り返したわけですが。そして、その9カ月があったからこそ、「カミツレベルベット」(『カタルシス』収録曲)という曲が生まれたんです。なので『カタルシス』は、「カミツレベルベット」ができたときの感情みたいなものを、聞いてくれた人が追体験できるようなものにしたかった。なにも知らずに1曲目から再生していっても、最終的には気持ちがそこへ到達できるような。

ーーある意味、ドキュメンタリーですね。

SKY-HI:そういう部分も確かにありますね。ただ、そこが全面に出ないようには気をつけました。「俺の話」みたいになるのは嫌だから。聞いてくれた人のストーリーにならないと、音楽作品として成立しないと思うんです。ただの「私小説」にはしたくなかった。もちろん、私小説には私小説の良さはあるんですけど、『カタルシス』はもっと普遍的な作品にしたかったんです。

■ 最後の瞬間まで愛し切る方が、「悔しい」「惜しい」で終わらせるよりも絶対にいい

ーー身を削るような『カタルシス』の制作を経て、早くも「クロノグラフ」「ナナイロホリデー」と2枚のシングルを完成させています。驚くべきスピードですよね。

SKY-HI:いやいや、全然ですよ。もう、音楽制作と日常生活は密接しているんです。呼吸をするように、ご飯を食べるように曲を作っているわけですからね。それに「クロノグラフ」は、ツアーが始まる前にはどうしても完成させておきたかったんです。

ーーそれはなぜですか?

SKY-HI:「クロノグラフ」は「別れを愛する」っていうのがテーマなんです。なんていうか、現実逃避だけを目的にしたライブって、見終わったあと憂鬱(ゆううつ)になるじゃないですか。「ああ、終わっちゃった。明日からまた仕事とか嫌だな」って。そうじゃなくて、ライブを見終わったあとは、見る前よりも現実に強く立ち向かっていけるような、「明日からまた頑張れる!」って思えるようなライブにしたかったんです。だって、せっかくお金と時間をかけて来てくれているわけだから、たった2時間のライブを見終わったあとに「嫌だな」なんて気持ちで帰って欲しくない(笑)。そのためには、「別れを愛する」曲が必要だった。それが「クロノグラフ」なんです。

ーー「別れ」が愛すべきものじゃなくなると、それまでの過程も全て否定しかねないですもんね。

SKY-HI:それってもったいないですよね。人でもモノでも何でもそうですけど、最後の瞬間まで愛し切る方が、「悔しい」「惜しい」で終わらせるよりも絶対にいいはずです。そう思って生きていけたら、「いい人生だったな」って思って死ねると思うんですよ、大袈裟(おおげさ)でも何でもなく(笑)。

ーーその心境に達するまでには、多くのつらい別れがあったのではないかと想像するのですが。

SKY-HI:ああ、そうですね。傷つかないと痛みがわからない。そこを乗り越えてきたからこそ、今の心境にたどり着いたというのはあると思います。

■ お客さん一人一人の顔が見える規模のハコで、お礼をしておきたい

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7月27日リリース SKY-HI「ナナイロホリデー」


ーー「ナナイロホリデー」の、突き抜けるような明るさも、トンネルを通り抜けてきたからこそ手に入れることができたのではないかと。

SKY-HI:それはありますね。「いやー、いろいろ大変なことや辛いこともあったけどホールツアー、マジ楽しかったよね?」っていう曲(笑)。もっと単純に、「ただただ馬鹿みたいに明るい曲だな」って思ってもらっても全然いいですしね。SKY-HIは僕が部屋でたった一人で始めて、そのうちダンサーやバンドと出会い、メンバーも増えていって。気が付いたらこんな大人数の一座になっていたっていう。冗談抜きで、胸を張って「彼らと一緒に世界一のモノを作っている」って言える幸せを感じていますね。それは、喉の手術をして一時期歌えなくなっていた時に思い知りましたね。音楽をやっている幸せをかみしめています。

ーーPVの見どころは?

SKY-HI:BBQをしようと思って、みんなにLINEでスケジュールを尋ねるところから始まって(笑)。ただただ楽しそうにBBQをやっている様子を見せたいというのが一つと、映像作品として凝るべきところは凝りたくて。その辺のバランスは気をつけました。映像の中で人が段々増えていく感じは、今話したSKY-HIのこれまでのストーリーがメタファーになっていたりもします。最初、俺と犬しかいないんですけど、あの犬はもしかしたら、もう天国へ旅立っていった愛犬タフィーのメタファーかもしれないですね、今気づいたけど(笑)。

ーー秋からは『SKY-HI LIVE HOUSE TOUR2016 ~Round A Ground~』と題してライブハウスツアーをおこなうそうですが、意気込みをお願いします。

SKY-HI:最初に話したように、ホールツアーが最高だったので、これはこれで継続していきたいと思っているんですけど、その前にちゃんと、お客さん一人一人の顔が見える規模のハコであいさつというか、お礼をしておきたいっていうのがずっとあったんです。規模が大きくなればなるほど、それを支えてくれているファンのところに、直接音楽を届けに行きたかった。なんていうか、「産地直送」に近いですね。家で曲を作っているのと近い感覚で、ギターとピアノを持って全国を回る。各地方で頑張っているバンドたちと、お手合わせするのも、今からとても楽しみです!

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7月27日リリース SKY-HI「ナナイロホリデー」


SKY-HI(すかいはい)
ラッパー、シンガーソングライター。2012年に自身主宰のコラボレーション楽曲制作企画「FLOATIN' LAB」が話題となり、CD化してリリース。KREVAなど、多数アーティストの楽曲への客演や各地でのライブも経て、同年の『WOOFIN' AWARD 2012』のベストオブラッパー部門を受賞。2013年には満を持してソロメジャーデビューを果たし、2014年3月には1stアルバム『TRICKSTER』をリリース。2016年1月、2ndアルバム『カタルシス』をリリースし、オリコン5位を記録。2016年2月には全国7カ所7公演の全国ホールツアーを敢行。秋にはライブハウスツアーを予定している。座右の銘は、「Success is the best revenge(成功こそが最高のリベンジ)」

SKY-HI 「スマイルドロップ」>>


SKY-HI「カミツレベルベット」>>


SKY-HI「クロノグラフ」>>


SKY-HI 「アイリスライト」(LIVE @ZEPP NAGOYA)>>


SKY-HI 「F-3」(LIVE @ZEPP NAGOYA)>>


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(取材・文、写真/黒田隆憲)

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