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地方局でアナウンサーを務めていた2014年に"AV出演疑惑"が報じられ、そのまま具体的な釈明の場もなく局を退社することとなったフリーアナウンサーの松本圭世。しかし、昨年10月にTOKYO MXで放送された「開局20周年記念特別番組」にてアナウンサーとして復帰。明るい笑顔で表舞台に再び登場した。批判の声も多い中、なぜまたアナウンサーとして仕事を続ける道を選んだのだろうか。AV出演疑惑が出た当時の苦悩から復帰までの道のりを語ってもらった。

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 "AV出演疑惑"の美人アナウンサー・松本圭世)


■AV出演疑惑は自分のことだと思わなかった

「AV出演で騒がれましたが、あれは任意ではありませんでした。映像が撮影されたのは私が大学生のときです。繁華街を歩いていたら、30代半ばくらいの男性に、『今バラエティのようなものの撮影をしていて、男の子の悩み相談を聞いてくれるだけでいいから協力して』と声をかけられました。最初は断っていたんですけど、『人が捕まらなくてすごく困ってるからどうしても助けて欲しい』としつこくお願いされてしまって、少し相談にのるだけならいいかと思いついていってしまいました。

最初は普通に男性の相談に乗っていたんですけど、途中で男性器の形をしたペロペロキャンディが出てきて、舐(な)めるように言われました。もちろん抵抗はあったんですけど、撮影中なので『空気は壊さないでできるだけ期待に応えておこう。後から使わないでって言えば大丈夫だろう』と思いました。それで終了後にそう伝えたら『わかった。大丈夫』って笑顔で返答されて、こんな笑顔で言われれば大丈夫だろうとそのまま帰ってしまいました。

それから2、3年して、自分がアナウンサーとして愛媛の局で働いていたときに、『愛媛県のアナウンサーでそっち系のDVDに出てるヤツいるよな』っていうコメントをネット上で見かけたんです。でも当時はまだ名前が挙がってなくて、私自身も撮影のことはすっかり忘れていたので、『誰それ? 大丈夫なの、その子?』とひとごとに思っていました。そうしたら後から私の名前が出てきて、そこで初めて当時撮影した映像が売られていたことを知りました。すごくびっくりしましたし、自分の行動が浅はかだったと思いましたね」

■ビートたけし「俺の番組に来い」

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 "AV出演疑惑"の美人アナウンサー・松本圭世)


「週刊誌によって情報も広まってしまったので、私はそのまま表舞台に立つことができなくなってしまいました。3本あった番組をすべて降板させられ、契約期間もちょうど終わる頃だったので、更新はせず結果としてアナウンサーを辞めることになりました。事件については結局疑惑のまま、事情の説明も一切できずに辞めることになってしまったので、人間不信じゃないですけど、誰もが私のことを後ろ指しているって思い込んで、外もまともに歩けない状況でした。

でも、インターネット上ではかなりたたかれていたものの、周りの方々は優しい方たちばかりだったのですごく救われました。また、週刊誌で拝見したビートたけしさんの言葉にも救われましたね。たけしさんが自身のコラムで、『最近騒がれた女子アナいるよな。でもそんなんでたたかれるいわれはないんだから、仕事がなくなったら俺の番組に来ればいいじゃないか』って内容のことを書いてくださったんです。その言葉にすごく助けられました」

■目指すは"第2の指原莉乃"!?

「その後、東京なら自分のことを知らない人のほうが多いだろうと上京することにしました。そしてTOKYO MXでアナウンサーとして復帰することになるんですけど、復帰を決めたのは、自分と似たような経験をした方々をサポートする団体から、私よりつらい思いをしている明確な被害者の方がたくさんいるというお話を聞いたのがきっかけです。自分と同じように騙(だま)されてつらい思いをしている人がこんなにも多いこの状況は問題なんじゃないかと思いました。でも、こういう経験をしている人ってやっぱり世間に顔を出すのも怖いって人が多いじゃないですか。なので、『だったらもともと表舞台に立っていた私が声を上げてやろう』と思ったんです。

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 "AV出演疑惑"の美人アナウンサー・松本圭世)


でも復帰1発目の番組が放送されたときは、やっぱりどんな反応が返ってくるのかすごく怖かったです。だけど私、結構世間の声とか気になって見ちゃうんですよね。あまりにもムカつくことを言われると返しちゃったりもするし(笑)。そういえば、そういうところが理由なのかもしれないんですけど、よく指原莉乃さんに似てるって言われるんですよ。一時期は私の名前を入れてスペースを押すとその後に『指原』って出てきましたからね(笑)。

似ていると言われるのはうれしいです。指原さんも1回人生で挫けてしまっていて、でもそれを糧にしてものすごい活躍をされているじゃないですか。なので指原さんの活躍は私にもすごく励みになりましたし、すごく尊敬しています。スケール感は全然違いますけど、私もいずれは私と同じような経験をされてしまった方たちにとって指原さんのような存在になれればいいなと思います」

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 "AV出演疑惑"の美人アナウンサー・松本圭世)


力強く笑顔でハキハキとしゃべる彼女の姿からは、つらさや苦しさ、後ろめたさのようなものは感じられなかった。むしろ、事件以前の番組で見かけた彼女よりも輝きが増している気さえした。つらい過去を乗り越え、一皮むけて大きくなった松本。現状ではアナウンサーとして仕事ができるレギュラー番組は持っていないというが、今後はアナウンサーとして完全復活を果たし、同じ経験で苦しんでいる人々にとっての"希望の星"になってもらいたい。

セクシービデオ出演強要への対策は?>>


元局アナセクシービデオ出演騒動の経緯>>


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・定時ニュース中のアナウンサーの秘密
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・名古屋でスベリ知らずの天才アナとは?

◆松本圭世(まつもと・かよ)
1989年8月6日生まれ。静岡県出身。2012年に愛媛朝日テレビに入社し、2013年10月にテレビ愛知へ移籍。しかし2014年に"AV出演疑惑"で騒動となり、同年9月に契約満了で退社。その後上京し、2015年にTOKYO MXの「開局20周年記念特別番組」にてアナウンサーとして復帰。同番組のオーデションでは趣味である麻雀の盲牌を特技として披露し、見事合格した。座右の銘は「挫けない楽観主義」。

(取材・文/木村彩乃@HEW

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