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テレビ朝日系「フリースタイルダンジョン」をきっかけに、日本語ラップ、とくにラッパーたちが即興でラップして技術を競い合う"フリースタイル"の巨大なブームが起きている。最近ではラッパーを起用したテレビCMなども多くなってきており、あまりジャンルに親しみがなかった人たちもラップに触れる機会が増えているが、このブームにラッパーたちの間では賛否両論あるようだ。

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 女子高生ラッパー・ちゃんみな)


4月に行われた高校生ラッパーの日本一を決めるフリースタイルバトルの甲子園「第9回 BAZOOKA!!!高校生RAP選手権」で圧倒的なパフォーマンスを披露し注目された、"練馬のビヨンセ"こと女子高生ラッパーのちゃんみなも、ブームを単純に喜んではいなかった。高校1年生でラップをはじめ、17歳にして早くもファーストシングル「未成年 feat. めっし」でiTunes Storeのヒップホップランキング1位を獲得した彼女。今回はブームについての意見から、見た目に反した意外なギャップなど自身についても語ってもらった。

■今のラップブームは"フリースタイル"ブームでしかない

「ラップブームに関しては、いちラッパーとしてすごくうれしいことだなと思います。フリースタイルってやっぱり何より見ていて楽しいし、エンターテインメント性がすごくありますからね。これだけはやる理由もすごくわかります。それに私が今ちょっとずつメディアに出られたり、こうやって取材を受けさせていただいているのもそのおかげだと思うので、その点ではすごく感謝しています。でも、私は今のブームのあり方に少し思うところがあるんです。

今って全体的なラップのブームが来ているんじゃなくて、フリースタイルだけが流行っている状況じゃないですか。私はもともと音楽としてのラップが好きだし、高校生RAP選手権は異例ですけど、その他ではバトルラップをしたことはありません。バトルラップのすべてを否定するわけではもちろんないんですけど、ラップってやっぱり本来はバトルだけで楽しむものじゃないじゃないですか。バトルラップはラップというジャンルの一部なのであって、私はやっぱり音楽としてのラップがもっと広まって欲しいんです。なのでフリースタイルだけの盛り上がりって意味ではブームは早く終わって欲しいですね」

■「バトルラップはやりたくない」

「まぁ私もブームにちょっとあやかった部分があるんですけど(笑)。さっきも言いましたけど、私は基本、音源一筋のラッパーなので、バトルラップには全然興味がなかったんです。でもやっぱり今かなりフリースタイルがはやっているということで高校生RAP選手権に出場することを決めました。やっぱりこの世界でやっていくからには名前を知ってもらわないと意味がないし、選手権は大きなきっかけになってくれるかなと思ったんですよね。

そしたら実際に出演前に比べてかなり名前は知ってもらえたんですけど、実際バトルラップをやったことのない私にはいきなり人前で、しかも有名なラッパーさんたちが見ている前でやるっていうのはかなり緊張しました。それに私、よく知らない人をディスる(けなすこと。ラップ界ではメジャーな文化)ことに対してかなり抵抗があるんです。だから実際に選手権でもあまり具体的なことを言ってディスることはできませんでした。なので今のところもうバトルラップをやる気はないです」

■実際の私は意外とメルヘン!?

「そんな感じでたぶん自分は優しい性格をしていると思うんですけど、見た目がこんななので、結構怖いイメージを持たれがちなんです(笑)。だから実際の私を知られるとかなり驚かれることが多いですね。こんな見た目で部屋はピンク、好きなキャラクターはキティちゃんですから。好きな人がいても恥ずかしくて告白なんて絶対できないし(笑)。あと17歳ってことにも驚かれることが多いかもしれないです。

17歳といえば、私は自分で歌詞を書くときに一番気を付けているのが、17歳の今の私にしか書けないような歌詞を書くことなんです。だって私が今背伸びして大人が書くような歌詞を頑張って書いても、実際に経験したことがないまま想像して書くことになってしまうので、それだと曲を聞いた人もあまりピンと来ないと思うんですよね。なのでいつも今の自分自身をラップで表現してやるって気持ちで曲を作っています。今後は私がラップを始めたきっかけでもあるBIGBANGさんと共演することと、Mステでラップを歌うことが目標なので、それに向かって頑張っていこうと思います」

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 女子高生ラッパー・ちゃんみな)


フリースタイルの魅力を語りながらも、ラップブームがあくまでフリースタイルだけのブームとして終わってしまうのではないかと危惧するちゃんみな。インタビュー中も音源ラッパーとしてのプライドを感じさせる発言を繰り返していた彼女だが、実際に彼女の作る楽曲を聞いてみたら、17歳とは思えないクオリティに驚かされた。今後もそのプライドを胸にどんどん新しい楽曲を生み出していくのだろう。大人になったときにどんなラッパーになっているのか楽しみだ。

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・テレビ番組オーディション独特の緊張感
・高校生RAP選手権出場後の意外な反響

◆ちゃんみな
1998年10月14日生まれ。韓国出身。日本人と韓国人のハーフであり、3歳まで韓国に住んでいた。幼い頃より歌手を目指しており、BIGBANGをきっかけにラップにも親しみ始め、高校1年生で自身もラップを歌い始めた。ファーストシングル「未成年 feat. めっし」は、iTunes Storeのヒップホップランキングで1位を獲得するなど注目を集めている。座右の銘は「助けと男は待たない」。

(取材・文/木村彩乃@HEW

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